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情報セキュリティマネジメント試験
過去問・解説

情報を守る力を、過去問で確かなものに

情報セキュリティマネジメント試験の過去問を、講師と受験者の会話形式で1問ずつ解説しています。セキュリティ管理の考え方から関連法規まで、根拠とあわせて整理できます。

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情報セキュリティマネジメント試験とは

情報セキュリティマネジメント試験(SG)は、組織の中で情報セキュリティを守る役割を担う人のための国家試験です。経済産業省が認定する「情報処理技術者試験」の区分の一つで、独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)が2016年(平成28年)に新設しました。ITパスポート試験の一つ上(スキルレベル2)に位置づけられています。

IPAは対象者像を、情報システムの利用部門で「情報セキュリティリーダー」として、部門の業務に必要な情報セキュリティ対策や社内規程を理解し、情報とシステムを安全に活用できる状態を実現・維持・改善する人、としています。セキュリティ製品を作る技術者向けの試験ではなく、人事・総務・営業・経理など、ITを使う側の部門でセキュリティの旗振り役を担う人を想定しているのが大きな特徴です。

情報漏えいやランサムウェアの被害、取引先経由の攻撃など、セキュリティの事故は業種を問わず起きています。技術的な対策だけでは防ぎきれず、規程づくり・教育・委託先の管理といった「マネジメント」の力が欠かせません。この試験は、まさにその力を測る試験です。

情報セキュリティリーダーに期待される役割

IPAが示す業務と役割には、次のようなものがあります(要約)。

  • 部門の情報資産を特定し、リスクアセスメントを行い、リスク対応策を取りまとめる
  • 部門の情報セキュリティ対策と、事業を続けるための要求事項を明確にする
  • 情報システムを調達するときに、利用部門として必要なセキュリティ要件を示す
  • 業務を外部に委託するときに、契約でセキュリティの要求を明確にし、実施状況を確認する
  • 日々の情報システムの利用で安全を確保し、内部不正などのインシデントを未然に防ぐ
  • インシデントが起きたときに、規程や法令に基づいて適切に対応する
  • 気づいた問題点を、情報セキュリティの担当部署に提起する

試験の概要

実施機関独立行政法人 情報処理推進機構(IPA)
試験時間120分(科目Aと科目Bを続けて解答)
出題数60問(科目A 48問・科目B 12問、すべて解答)
出題形式科目A:多肢選択式(四肢択一)/科目B:多肢選択式
実施方式CBT方式(全国の試験会場のパソコンで受験)。日程と会場を選んで随時受験できる
受験資格なし
受験手数料7,500円(税込)
合格基準総合評価点600点以上(1,000点満点)

2023年4月から今の形式(科目A・科目B、CBT方式で通年実施)になりました。それより前は、紙の試験で「午前」(四肢択一の知識問題)と「午後」(長文の事例問題)に分かれ、令和元年度までは春期・秋期の年2回、令和4年度までは上期・下期の年2回実施されていました。今の科目Aは旧午前、科目Bは旧午後の流れをくむ問題です。

出題範囲

科目A(知識)

情報セキュリティの基礎知識を中心に、幅広い分野から出題されます。脅威と攻撃手法(マルウェア・標的型攻撃・不正アクセス)、暗号と認証(公開鍵暗号・ディジタル署名・PKI・多要素認証)、情報セキュリティ管理(ISMS・リスクマネジメント・情報セキュリティポリシー)、セキュリティ対策(ネットワーク・アクセス制御・ログ管理)、関連する法律とガイドライン(サイバーセキュリティ基本法・不正アクセス禁止法・個人情報保護法・著作権法など)に加え、テクノロジ・マネジメント・ストラテジの基礎も出題範囲に含まれます。

科目B(事例)

会社や部門での具体的な場面を題材に、情報セキュリティリーダーとしてどう判断し、どう行動するかを問います。情報資産の管理、リスクアセスメント、委託先の管理、インシデント対応、社員教育、情報システムの利用と運用といったテーマが中心です。用語を知っているだけでは解けず、状況を読み取って最も適切な対応を選ぶ力が求められます。

合格基準と難易度

科目Aと科目Bをあわせた総合評価点で、1,000点満点中600点以上が合格です。採点はIRT(項目応答理論)に基づくため、正答数がそのまま点数になるわけではありません。

合格率は情報処理技術者試験の中では高めで推移しています。ITパスポートで学んだ知識に、セキュリティの専門知識と事例問題への慣れを加えれば、十分に合格を狙える試験です。セキュリティの実務経験がない人でも、科目Aの知識を固めてから科目Bの事例問題で判断の練習を重ねるのが近道です。

これからの制度の変更

現行の試験制度は2026年度の実施をもって終了し、2027年度から新しい試験制度に移る予定です(IPA「見直しの検討状況について」2026年3月31日掲載)。また、CBT方式の試験はシステム更改のため、2026年12月28日以降(会場によってはそれより前)に一時休止する予定で、再開の時期はIPAが決まり次第発表するとしています。

新しい制度でも情報セキュリティマネジメント試験は名前を変えずに続き、試験時間120分・科目A 48問・科目B 12問の形や、CBT方式での通年実施も続く予定です(2027年度春頃から)。科目Aの出題範囲の体系が組み直され、科目Bの出題範囲も一部変わりますが、IPAは問う知識・技能の範囲そのものは変わらないとしています。今の過去問で学んだことは、新しい制度でもそのまま役立ちます。

効率よく合格するための勉強法

  • 科目Aは過去問の繰り返しが効果的。旧午前の問題も、科目Aと同じ知識を問うものが多い
  • 暗号・認証・攻撃手法は、仕組みを図にして説明できるようにする(似た用語の区別がよく問われる)
  • 法律・ガイドラインの問題は、出題当時から改正されていることがあるので、今の扱いもあわせて確認する
  • 科目Bは、問題文の状況(誰が・何を・どんな制約で)を整理してから選択肢を見る。最も適切な対応を選ぶ問題が多い
  • 本番は120分で60問。1問あたりの時間配分を決めて、事例問題に時間を残す練習をしておく

このサイトでは、各問題を講師と受験者の会話形式で解説し、なぜその対策が適切なのかを根拠とあわせてまとめています。分野別・回別に、目的に合わせて使ってください。

情報セキュリティマネジメント試験の過去問について

このページでは、情報セキュリティマネジメント試験の過去問271問(9回分)を、分野別・回別に掲載しています。各問題のページでは、問題文と選択肢に続いて、講師と受験者の会話形式の解説、正解、選択肢ごとの解説、覚えておきたいPOINTを1ページにまとめています。

苦手な分野を集中して解きたいときは「分野から探す」、本番と同じ流れで力試しをしたいときは「回から探す」が便利です。キーワードや問題番号(例「R7 問1」)での検索もできます。