マナビング情報セキュリティマネジメント

データマートとデータレイク、似た用語をどう区別するか

情報セキュリティマネジメント試験 令和7年度 問11 / データベース › データベース応用

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令和7年度 問11

企業全体で使用するデータを統合・整理したデータウェアハウスから,特定の分析目的のためにデータを加工して構築したものはどれか。

  1. ア

    データカタログ

  2. イ

    データマート

  3. ウ

    データリネージ

  4. エ

    データレイク

会話形式の解説

講師講師
今回はデータ管理の用語の問題です。問題文の「データウェアハウスから」と「特定の分析目的のために加工」という二つの条件に注目してください。
受験者受験者
選択肢が全部「データ〇〇」なので、名前だけでは区別がつきにくいです。データレイクも大量のデータを置く場所だったと思うので、迷っています。
講師講師
まず、選択肢を二つに分けてみましょう。データそのものの集まりなのか、データについての情報なのか、という分け方です。
受験者受験者
データカタログは、名前からすると目録のようなものでしょうか。
講師講師
そのとおりです。データカタログは、メタデータ、つまりデータについての説明情報を管理して、どこにどんなデータがあるかを確かめるための仕組みです。分析に使うデータ集合そのものではありません。
受験者受験者
データリネージはどうですか。聞き慣れない言葉です。
講師講師
リネージは「系譜」という意味です。データがどこで発生し、どんな処理を経て今の形になったかをたどれるようにする情報で、データの来歴を表す履歴情報です。これも分析用に作ったデータ集合ではありません。
受験者受験者
そうすると、データの集まりに当たるのはデータマートとデータレイクの二つですね。
講師講師
はい。データレイクは、加工前のデータを元の形のまま保存できる基盤で、文書や画像のような非構造化データも格納できます。データウェアハウスから特定の分析目的に合わせて加工して作る、という問題文の説明には当たりません。
受験者受験者
残るデータマートが、データウェアハウスから必要なデータを抽出・加工して作るものということですか。
講師講師
そうです。データマートは用途を限定した分析用のデータ集合で、目的に合わせて必要なデータだけを選ぶので、データウェアハウスより規模が小さくなります。作るときには集計や結合などの処理が使われます。
受験者受験者
加工前のデータをためるのがデータレイク、統合・整理したのがデータウェアハウス、そこから目的別に切り出したのがデータマート、という順番で覚えればよさそうです。
講師講師
よい整理です。データレイクとデータウェアハウスはどちらも大量のデータを保存するので混同されやすい用語です。この順番に加えて、カタログとリネージは「データについての情報」だと押さえておくと、似た問題にも対応しやすくなります。

まとめ

データウェアハウスから特定の分析目的に合わせてデータを抽出・加工して作る、用途を限定した小規模な分析用データ集合をデータマートと呼びます。データレイクは加工前のデータを非構造化データも含めて元の形のまま保存する基盤であり、データウェアハウスから特定の分析目的に合わせて加工して作る、という問題文の説明には当たりません。データカタログはデータの所在を確かめるためのメタデータの目録、データリネージはデータの発生元と処理の経過を示す情報で、どちらもデータ集合そのものではありません。「データレイク→データウェアハウス→データマート」の順で整理すると区別しやすくなります。

解答・解説

正解はイです

この問題のテーマ

データウェアハウスから特定の分析目的に合わせて作るデータの集まりが何と呼ばれるかを問う問題です。似た名前のデータ管理用語と区別できるかが試されています。

解き方の考え方

まず問題文の「データウェアハウスから」「特定の分析目的のために加工」という二つの条件をおさえます。次に、選択肢それぞれが「データそのものの集まり」なのか「データについての情報(メタデータや履歴)」なのかを分けて考えます。データの集まりに当たるのはデータマートとデータレイクですが、加工前のデータをためる基盤であるデータレイクは条件に合いません。残るデータマートが正解です。

選択肢ごとの解説

  1. ×ア  データカタログ
    データカタログは、データ資産のメタデータを管理し、どこにどんなデータがあるかを確かめるために使う仕組みです。データを探すための目録の役割をもつもので、分析に使うデータ集合そのものではありません。そのため問題文の説明には当たりません。
  2. ○イ  データマート
    データマートは、データウェアハウスからデータを抽出・加工して作る、用途を限定した分析用のデータ集合です。分析の目的に合わせて必要なデータだけを選ぶので、データウェアハウスより規模が小さくなります。作るときには集計や結合などの処理が使われます。問題文の説明に合うのはこの選択肢です。
  3. ×ウ  データリネージ
    データリネージは、データがどこで発生し、どのような処理を経て今の形になったかをたどれるようにする情報です。いわばデータの来歴を表す履歴情報であり、分析用に作ったデータ集合ではありません。
  4. ×エ  データレイク
    データレイクは、加工前のデータを元の形のまま保存できる基盤で、非構造化データも格納できます。データウェアハウスから分析目的別に加工して作るものではないため、問題文の説明とは違います。

補足

データレイクとデータウェアハウスはどちらも大量のデータを保存するため、混同されやすい用語です。加工前のデータをそのままためるのがデータレイク、統合・整理したデータを持つのがデータウェアハウス、そこから目的別に切り出したものがデータマートです。この順番で整理しておくと、似た問題にも対応しやすくなります。

POINT

  • データウェアハウスは、企業全体のデータを統合する基盤です。
  • データマートは、データウェアハウスから抽出・加工して作る、用途を限定した小規模な分析用データ集合です。
  • データレイクは、非構造化データも含めて加工前のデータを保存できる基盤です。
  • データカタログはメタデータ(データの目録)、データリネージはデータの発生元と処理の経過を示す情報で、どちらもデータ集合そのものではありません。

※出典:令和7年度 情報セキュリティマネジメント試験 科目A 問11