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内部統制の整備・運用で最終責任を負うのは誰か

情報セキュリティマネジメント試験 2022年 サンプル問題 問37 / システム監査 › 内部統制

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2022年 サンプル問題 問37

我が国の証券取引所に上場している企業において,内部統制の整備及び運用に最終的な責任を負っている者は誰か。

  1. ア

    株主

  2. イ

    監査役

  3. ウ

    業務担当者

  4. エ

    経営者

会話形式の解説

講師講師
今回は内部統制がテーマです。内部統制は、会社の業務が正しく進むように社内に組み込んでおく仕組みのことです。上場企業で、この仕組みを整えて動かす最終的な責任を誰が負うのかを選びます。
受験者受験者
監査役が正解のように思えます。内部統制というと、チェックするイメージが強いからです。
講師講師
そこが迷いやすいところです。問題文が問うているのは「整備及び運用」の責任です。つまり、仕組みを用意して、実際に回す側の責任を聞いています。
受験者受験者
では監査役は、仕組みを回す側ではないということですか。
講師講師
はい。監査役は経営から独立した立場で、内部統制がきちんと働いているかを監視し、監査します。仕組みを外から点検する役割なので、整備・運用の責任者には当たりません。
受験者受験者
業務担当者はどうでしょうか。毎日の仕事で実際にルールを守っているのは担当者だと思います。
講師講師
たしかに、担当者は自分の役割に応じて内部統制を実行しています。ただ、担当者が責任を持つのは自分の受け持ち業務の範囲です。会社全体の仕組みについて最終的な責任を負う立場ではありません。
受験者受験者
株主は会社の持ち主なので、最終責任がありそうにも見えます。
講師講師
株主は会社にお金を出す立場で、日々の経営を自分で行うわけではありません。社内の仕組みを用意して回す役目は持っていないので、これも当てはまりません。
受験者受験者
そうすると残るのは経営者です。仕組みを組み込んだ業務の進め方を整え、きちんと回していく役割があるからですね。
講師講師
そのとおりです。金融庁の内部統制の基準でも、整備・運用の役割と責任は経営者に置かれています。正解は経営者です。
受験者受験者
整理すると、作って動かすのが経営者、点検するのが監査役、日々実行するのが業務担当者ですね。
講師講師
その分け方で覚えておくと判断しやすくなります。また、内部統制の目的は財務報告の信頼性だけではありません。業務の有効性・効率性、法令の遵守、資産の保全も含まれるので、財務部門だけでなく全社に関わる仕組みです。

まとめ

上場企業で内部統制の整備・運用に最終的な責任を負うのは経営者です。監査役は経営から独立した立場で内部統制を監視・監査する点検役で、整備・運用の責任者ではありません。業務担当者は自分の担当範囲で内部統制を実行する立場で、株主は出資者として日々の経営には直接関わりません。「作って動かす」「点検する」「実行する」と役割を分けると、選択肢を見分けやすくなります。

解答・解説

正解はエです

この問題のテーマ

上場企業で、内部統制(業務を適正に進めるために社内に組み込む仕組み)を整え、動かす最終的な責任を負うのは誰かを問う問題です。

解き方の考え方

最初に、問題文が「整備及び運用」の「最終的な責任」を問うている点を確かめます。次に、選択肢の4者がそれぞれ内部統制にどう関わるかを整理します。関わり方は、仕組みを作って動かす、仕組みを監視する、仕組みに沿って業務を行う、のいずれかです。最後に、全社の仕組みを作って動かす役割を負う者を選びます。

選択肢ごとの解説

  1. ×ア  株主
    アは、株主を最終責任者としています。株主は会社に出資する立場で、日々の経営を自ら行うわけではありません。そのため、社内の内部統制を整備・運用する責任者ではありません。したがって、アは誤りです。
  2. ×イ  監査役
    イは、監査役を最終責任者としています。監査役は、経営から独立した立場で内部統制の状況を監視・監査する役割を担います。つまり監査役は仕組みをチェックする側であり、作って動かす側ではありません。したがって、イは誤りです。
  3. ×ウ  業務担当者
    ウは、業務担当者を最終責任者としています。業務担当者は、各自の役割に応じて日々の業務の中で内部統制を実行します。ただし、担当者が責任を負うのは自分の担当業務の範囲です。全社の内部統制について最終的な責任を負う立場ではないため、ウは誤りです。
  4. ○エ  経営者
    エは、経営者を最終責任者としています。経営者は、内部統制の仕組みを組み込んだ業務の進め方を整え、適切に運用する役割を担います。そのため、全社の内部統制の整備・運用について最終的な責任を負うのは経営者です。したがって、エが正解です。

補足

内部統制の目的には、業務の有効性・効率性、財務報告の信頼性、法令の遵守、資産の保全があります。そのため、内部統制は財務部門だけのものではありません。全社に関わる仕組みだからこそ、全体を指揮する経営者が最終的な責任を負います。

POINT

  • 内部統制の整備・運用に最終的な責任を負うのは経営者です。
  • 監査役は、独立した立場で内部統制を監視・監査する役割です。
  • 業務担当者は、自分の役割に応じて内部統制を実行する立場です。
  • 「作って動かす(経営者)」「チェックする(監査役)」「実行する(担当者)」と役割を分けて覚えると判別しやすくなります。

※出典:2022年 サンプル問題 情報セキュリティマネジメント試験 科目A 問37