マナビング情報セキュリティマネジメント

デュプレックスとデュアルの違いを待機系の有無で見分ける

情報セキュリティマネジメント試験 2022年 サンプル問題 問42 / システム構成要素 › システムの構成

過去問にチャレンジ

2022年 サンプル問題 問42

一方のコンピュータが正常に機能しているときには,他方のコンピュータが待機状態にあるシステムはどれか。

  1. ア

    デュアルシステム

  2. イ

    デュプレックスシステム

  3. ウ

    マルチプロセッシングシステム

  4. エ

    ロードシェアシステム

会話形式の解説

講師講師
今回は複数のコンピュータを組み合わせたシステム構成の問題です。注目するのは「他方が待機状態にある」という部分です。各方式で、どの系も同時に処理しているのか、片方だけが処理しているのかを確認していきましょう。
受験者受験者
デュアルもデュプレックスも「二重」という感じの名前なので、どちらも待機系があるように思えて迷います。
講師講師
そこがこの問題の一番の引っかけです。デュアルシステムは、2組の系で同じ処理を同時に行い、処理結果を照合しながら進める構成です。両方が常に同じ処理をしているので、片方が待機している状態にはなりません。
受験者受験者
照合するには両方が動いていないといけないので、待機はしていないということですね。
講師講師
そのとおりです。一方のデュプレックスシステムは主系と待機系の2系列で構成されます。通常は主系が処理を担当し、待機系は控えています。主系に障害が起きると待機系が処理を引き継ぎ、業務を続けます。
受験者受験者
待機系は本当に何もしていないのですか。もったいない気もします。
講師講師
待機系でバッチ処理、つまりまとめて行う処理などを動かす運用形態もあります。ただ、主系が担当している処理に対しては待機する役割なので、問題文の「待機状態」に当てはまります。
受験者受験者
マルチプロセッシングシステムとロードシェアシステムはどうでしょう。ロードシェアは負荷を分けるという意味だと思うので、待機系はなさそうです。
講師講師
よく推測できています。ロードシェアシステムは複数の処理系に負荷を分散させて、処理効率や信頼性を高める構成です。処理はそれぞれの系に振り分けられるので、待機しているだけの系はありません。マルチプロセッシングシステムは複数のプロセッサ、つまり演算装置を並列に動かして処理能力を高める方式で、すべてのプロセッサが処理に参加します。
受験者受験者
整理すると、全部が動いているのがデュアル、マルチプロセッシング、ロードシェアで、片方が控えているのがデュプレックスということですね。
講師講師
はい、正解はデュプレックスシステムです。覚えるときは「デュアルは2系とも同時に同じ処理をして照合する」「デュプレックスは片方が待機する」と、両系の動き方の違いで区別すると取り違えにくくなります。

まとめ

一方が稼働し、他方が待機する構成はデュプレックスシステムです。デュプレックスシステムは主系と待機系の2系列で構成され、主系に障害が起きると待機系が処理を引き継ぎます。デュアルシステムは2系で同じ処理を同時に行い、結果を照合するため、待機系はありません。マルチプロセッシングシステムは複数のプロセッサを並列に動かす方式、ロードシェアシステムは複数の系に負荷を分散させる構成で、どちらも全系が処理に参加します。名前の似たデュアルとデュプレックスは、両系の動き方の違いで区別するのがコツです。

解答・解説

正解はイです

この問題のテーマ

複数のコンピュータを組み合わせるシステム構成方式のうち、「一方が稼働し、もう一方は待機している」構成の名称を問う問題です。

解き方の考え方

問題文の要点は「他方が待機状態にある」という部分です。各方式について、2台(複数台)がどれも同時に処理しているのか、片方だけが処理して片方は控えているのかを確認していきます。両方が同時に処理する方式を外していくと、待機系をもつデュプレックスシステムが残ります。

選択肢ごとの解説

  1. ×ア  デュアルシステム
    デュアルシステムは、2組の系で同じ処理を同時に行い、処理結果を照合しながら進める構成です。両方の系が常に同じ処理をしているので、片方が待機している状態にはなりません。
  2. ○イ  デュプレックスシステム
    デュプレックスシステムは主系と待機系の2系列で構成され、通常は主系が処理を担当し、待機系は控えています。主系に障害が起きると待機系が処理を引き継ぎ、業務を続けます。待機系でバッチ処理などを行う運用形態もありますが、主系の処理に対しては待機する役割です。
  3. ×ウ  マルチプロセッシングシステム
    マルチプロセッシングシステムは、複数のプロセッサを並列に動かして処理能力を高める方式です。すべてのプロセッサが処理に参加するので、待機系という考え方はありません。
  4. ×エ  ロードシェアシステム
    ロードシェアシステムは、複数の処理系に負荷を分散させて処理効率や信頼性を高める構成です。処理はそれぞれの系に振り分けられるため、待機しているだけの系はありません。

補足

「デュアル」と「デュプレックス」は、どちらも「二重」を思わせる名前なので取り違えやすい組み合わせです。「デュアルは2系とも同時に同じ処理をして照合する」「デュプレックスは片方が待機する」と、両系の動き方の違いで区別すると覚えやすくなります。

POINT

  • デュプレックスシステムは主系と待機系で構成され、障害時には待機系に切り替えて処理を続けます。
  • デュアルシステムは2系で同じ処理を同時に行い、結果を照合して信頼性を高めます。
  • マルチプロセッシングシステムは、複数のプロセッサを並列に動かして処理能力を上げる方式です。
  • ロードシェアシステムは、複数の系に負荷を分散させて処理する構成です。

※出典:2022年 サンプル問題 情報セキュリティマネジメント試験 科目A 問42