SMTP・POP3・IMAP4の送信と受信の役割を整理する
情報セキュリティマネジメント試験 平成31年度春期 午前 問46 / ネットワーク › 通信プロトコル
過去問にチャレンジ
PCを使って電子メールの送受信を行う際に,電子メールの送信とメールサーバからの電子メールの受信に使用するプロトコルの組合せとして,適切なものはどれか。

- ア
送信プロトコル:IMAP4,受信プロトコル:POP3
- イ
送信プロトコル:IMAP4,受信プロトコル:SMTP
- ウ
送信プロトコル:POP3,受信プロトコル:IMAP4
- エ
送信:SMTP、受信:IMAP4
会話形式の解説
講師今回は、メールの送信とメールサーバからの受信に、それぞれどのプロトコルを使うかを選ぶ問題です。プロトコルは通信の約束事のことです。表には送信の列と受信の列があるので、まず送信の列から見ていきましょう。
受験者SMTP、POP3、IMAP4の3つが出てきますね。名前は聞いたことがあるのですが、どれが送信用なのかがあいまいです。
講師SMTP・POP3・IMAP4のうち、送信に使うのはSMTPだけです。SMTPはメールの送信と、メールサーバ同士の転送に使います。残りのPOP3とIMAP4は、どちらも受信用です。
受験者そうすると、送信がSMTPになっている組合せは、送信SMTP・受信IMAP4の1つだけです。ほかの3つは送信がIMAP4かPOP3なので外せますね。
講師そのとおりです。念のため、受信側も確かめておきましょう。IMAP4は受信用なので、送信SMTP・受信IMAP4は役割どおりの組合せです。これが正解になります。
受験者送信IMAP4・受信POP3の組合せは、受信のPOP3は合っているのに、送信のIMAP4が違うということですね。
講師はい。IMAP4はサーバ上のメールを管理したり読んだりするための受信用のプロトコルで、送信には使いません。送信POP3・受信IMAP4も同じで、受信は合っていますが、POP3はサーバからメールを取り出す受信用なので送信には使えません。
受験者送信IMAP4・受信SMTPの組合せは、受信にSMTPを使っているので、送信と受信の役割が逆になっているわけですね。
講師そうです。SMTPは送る側と転送のためのもので、メールサーバからメールを受け取る用途には使いません。片方の列だけ合っている選択肢が混じっているので、両方の列を確かめることが大切です。
受験者送信はSMTP、受信はPOP3かIMAP4、と覚えておけばよいのですね。ところで、POP3とIMAP4は何が違うのですか。
講師POP3は、メールを端末にダウンロードして読む方式で、1台の端末で読む場合に向いています。IMAP4は、メールをサーバ上に置いたまま管理するので、複数の端末から同じメールを見たい場合に向いています。どちらも受信用という点は共通なので、組合せ問題ではまず送信がSMTPかどうかを見れば、すぐに絞り込めます。
まとめ
この問題は、PCでメールを送受信するときに、送信と受信に使うプロトコルの組合せを選ぶものです。SMTP・POP3・IMAP4のうち、送信とサーバ間の転送に使うのはSMTPだけで、POP3とIMAP4はどちらも受信用です。そのため、送信がSMTP、受信がIMAP4の組合せが正解になります。POP3はメールを端末にダウンロードして読む方式で、IMAP4はメールをサーバ上に置いたまま管理する方式で、複数の端末から使う場合に向いています。
解答・解説
正解はエです
この問題のテーマ
電子メールの送信と、メールサーバからの受信にそれぞれどのプロトコルを使うか、SMTP・POP3・IMAP4の役割の違いを問う問題です。
解き方の考え方
まず送信側の列を見ます。この3つのうち送信に使うのはSMTPだけなので、送信がIMAP4やPOP3になっている組合せは外せます。残った組合せの受信側が、受信用のPOP3かIMAP4になっているかを確かめれば答えが決まります。
選択肢ごとの解説
- ×ア 送信プロトコル:IMAP4,受信プロトコル:POP3送信をIMAP4、受信をPOP3とする組合せです。受信のPOP3は合っていますが、IMAP4はサーバ上のメールを管理・参照する受信用のプロトコルで、送信には使いません。
- ×イ 送信プロトコル:IMAP4,受信プロトコル:SMTP送信をIMAP4、受信をSMTPとする組合せで、送信と受信の役割が逆になっています。SMTPはメールの送信やサーバ間の転送に使うもので、メールサーバからメールを受け取る用途には使いません。
- ×ウ 送信プロトコル:POP3,受信プロトコル:IMAP4送信をPOP3、受信をIMAP4とする組合せです。受信のIMAP4は合っていますが、POP3はメールサーバからメールを取り出す受信用のプロトコルなので、送信には使えません。
- ○エ 送信:SMTP、受信:IMAP4送信をSMTP、受信をIMAP4とする組合せです。SMTPは送信用、IMAP4は受信用で、どちらも役割どおりに使われています。したがって、これが正解です。
補足
POP3とIMAP4はどちらも受信用ですが、使い方が違います。POP3はメールを端末にダウンロードして読む方式で、1台の端末で読む場合に向いています。IMAP4はメールをサーバ上で管理し、送信には使わないことも合わせて押さえておきましょう。
POINT
- SMTPは、メールの送信とメールサーバ間の転送に使うプロトコルです。
- POP3は、メールサーバからメールを取り出して受信するためのプロトコルです。
- IMAP4は、メールをサーバ上に置いたまま管理・参照する受信用のプロトコルで、複数の端末から使う場合に向いています。
- 送信はSMTP、受信はPOP3またはIMAP4、という役割分担を覚えておけば、組合せ問題はすぐに解けます。
