テキストマイニングとは?分析対象のデータで手法を見分ける
情報セキュリティマネジメント試験 令和元年度秋期 午前 問50 / 企業活動 › 業務分析・データ利活用
過去問にチャレンジ
アンケートの自由記述欄に記入された文章における単語の出現頻度などを分析する手法はどれか。
- ア
アクセスログ分析
- イ
シックスシグマ
- ウ
テキストマイニング
- エ
マーケットバスケット分析
会話形式の解説
講師この問題は分析手法の名前を問うものです。注目したいのは「何を分析するか」で、今回の対象はアンケートの自由記述欄に書かれた文章、つまり文字のデータです。
受験者文章を分析するので、名前に「テキスト」が入っているテキストマイニングだと思いました。ただ、マーケットバスケット分析もデータを分析する手法なので、少し迷いました。
講師テキストマイニングで合っています。文章を単語などに区切り、単語の出現頻度や単語どうしの関連性を分析して、役に立つ情報を引き出す手法です。自由記述のように決まった形式がない文字データの分析に向いています。
受験者マーケットバスケット分析は、何を分析する手法なのでしょうか。
講師データマイニング、つまり大量のデータから傾向を見つける手法の一つです。購買データをもとに、一緒に買われやすい商品の組合せを調べます。扱うのは購買の取引データなので、文章の単語頻度を調べる目的とは用途が違います。
受験者アクセスログ分析も、ログの中に文字が並んでいるので文章の分析に近い気がしてしまいます。
講師見た目は文字でも、中身は違います。アクセスログ分析はサーバなどに記録されたログを分析する手法で、ログには訪問の日時やIPアドレス、閲覧したURLなどが含まれます。利用者がどう行動したかをつかむためのもので、文章中の単語の出現頻度を調べる手法ではありません。
受験者シックスシグマは、品質管理の言葉として聞いたことがあります。
講師そのとおりです。統計的な手法を使って工程の不良率を下げたり、顧客満足度を高めたりすることを目指す品質管理の手法です。業務プロセスの改善の取り組みなので、文章分析とは関係がありません。
受験者まとめると、文章ならテキストマイニング、購買履歴ならマーケットバスケット分析、ログならアクセスログ分析、工程の品質改善ならシックスシグマ、という対応ですね。
講師そう整理しておくと判断しやすくなります。補足すると、日本語の文章は単語の間に空白がないため、テキストマイニングでは前もって形態素解析という、文を単語に区切る処理を行います。この用語も一緒に覚えておくと安心です。
まとめ
アンケートの自由記述欄のような文章データから、単語の出現頻度や単語どうしの関連性を分析する手法はテキストマイニングです。マーケットバスケット分析は購買データから一緒に買われやすい商品の組合せを調べる手法です。アクセスログ分析はサーバのログから利用者の行動をつかむ手法、シックスシグマは統計的手法で工程の品質を改善する手法です。分析手法を問う問題では、「何のデータを分析するか」で区別すると判断しやすくなります。
解答・解説
正解はウです
この問題のテーマ
アンケートの自由記述欄のような文章データから、単語の出現頻度などを分析する手法の名前を問う問題です。あわせて、分析手法ごとに対象となるデータが違うことを理解しているかも確かめています。
解き方の考え方
まず、分析対象が何かに注目します。問題文の対象は「自由記述欄に記入された文章」、つまり文字で書かれたデータです。選択肢の各手法が何のデータを扱うかを思い出し、文章を扱う手法を選べば正解にたどり着けます。ログ、工程の品質、購買履歴を扱う手法は、対象データが合わないので外せます。
選択肢ごとの解説
- ×ア アクセスログ分析アのアクセスログ分析は、サーバなどに記録されたログを分析する手法です。ログには訪問の日時やIPアドレス、閲覧したURLといった記録が含まれます。利用者がどう行動したかをつかむためのもので、文章の中の単語の出現頻度を調べる手法ではありません。
- ×イ シックスシグマイのシックスシグマは、統計的な手法を使って工程の不良率を下げたり、顧客満足度を高めたりすることを目指す品質管理の手法です。業務プロセスを改善するための取り組みであり、文章中の単語を分析する手法ではありません。
- ○ウ テキストマイニングウのテキストマイニングは、文章を単語などに区切り、単語の出現頻度や単語どうしの関連性を分析して有用な情報を引き出す手法です。アンケートの自由記述のように、決まった形式を持たない文字データの分析に向いています。問題文の内容にそのまま当てはまります。
- ×エ マーケットバスケット分析エのマーケットバスケット分析は、データマイニングの手法の一つです。購買データをもとに、一緒に買われやすい商品の組合せを調べます。扱うのは購買の取引データなので、文章の単語頻度を調べる目的とは用途が異なります。
補足
分析手法を問う問題では、「何のデータを分析するか」で手法を区別すると判断しやすくなります。文章ならテキストマイニング、購買履歴ならマーケットバスケット分析、ログならアクセスログ分析という対応です。なお日本語の文章は単語の間に空白がないため、テキストマイニングでは文を単語に区切る形態素解析という処理を前もって行います。
POINT
- テキストマイニングは、自由記述などの文章データから単語の出現頻度や関連性を分析し、傾向を見つける手法です。
- アンケートの自由記述は形式が決まっていない文字データなので、テキストマイニングの対象になります。
- マーケットバスケット分析は、購買データから一緒に買われる商品の組合せを分析する手法です。
- アクセスログ分析はサーバのログ、シックスシグマは工程の品質改善を扱うもので、どちらも文章分析の手法ではありません。
