QC七つ道具の見分け方:魚の骨の形をした図はどれか
情報セキュリティマネジメント試験 令和5年度 問12 / 企業活動 › 業務分析・データ利活用
過去問にチャレンジ
品質管理において,結果と原因との関連を整理して,魚の骨のような図にまとめたものはどれか。
- ア
管理図
- イ
特性要因図
- ウ
パレート図
- エ
ヒストグラム
会話形式の解説
講師今回は品質管理で使う「QC七つ道具」の問題です。QC七つ道具は、品質改善のためによく使われる図や手法をまとめた呼び名です。手がかりは「結果と原因との関連を整理」と「魚の骨のような図」の2つです。
受験者図の名前は全部聞いたことがありますが、どれがどんな形なのかがあいまいです。原因を探すというと、パレート図も原因分析に使うと聞いた気がして迷います。
講師そこは取り違えやすいところですね。パレート図は、項目を大きい順に並べた棒グラフに、累積比率の折れ線を重ねた図です。重点的に取り組むべき項目、つまり優先して改善すべきものを見つけるために使います。
受験者ということは、パレート図は重要な項目を絞り込む図であって、原因同士のつながりを整理する図ではないのですね。
講師そのとおりです。原因の構造を魚の骨の形で表すものではありません。結果と原因の関係を整理するのは特性要因図です。結果を「特性」、それに影響しそうな原因の候補を「要因」として、体系的に整理します。特性を魚の頭に見立てて、背骨から大骨・小骨のように要因を枝分かれさせて書くので、魚の骨のような形になります。
受験者名前の「特性」と「要因」が、そのまま結果と原因のことなのですね。では管理図は何を見る図ですか。工程の異常の原因を調べる図かと思っていました。
講師管理図は、中心線と上下の管理限界線を引いた上に、特性値を時系列で打点していく図です。工程が安定しているか、異常が起きていないかを判断するのに使います。異常があるかどうかを見つける図で、原因と結果の関係を整理する図ではありません。
受験者ヒストグラムは、データを区間に分けて棒で表すグラフでしたよね。分布を見るものだと思います。
講師はい。区間ごとの度数を棒で表し、データの分布の形やばらつきを把握するための図です。原因同士の関係を整理する用途ではありません。
受験者整理すると、推移と異常を見るのが管理図、優先順位を決めるのがパレート図、分布を見るのがヒストグラム、原因を整理するのが特性要因図ですね。だから正解は特性要因図です。
講師よく整理できています。補足すると、特性要因図は石川図や魚骨図とも呼ばれ、大骨には人・機械・方法・材料といった分類がよく使われます。ブレインストーミングと組み合わせると、原因を漏れなく洗い出しやすくなります。実務では、まずパレート図で主な問題を絞り込み、次に特性要因図でその原因を掘り下げる順で使うことがよくあります。「原因を整理するなら特性要因図、優先順位を決めるならパレート図」と結びつけて覚えると、取り違えを防げます。
まとめ
結果と原因の関係を魚の骨のような形に整理する図は特性要因図で、石川図や魚骨図とも呼ばれます。管理図は管理限界線と時系列の打点で工程の安定や異常を判断する図、パレート図は大きい順の棒グラフと累積比率の折れ線で重点項目を見つける図、ヒストグラムは区間ごとの度数でデータの分布やばらつきを見る図です。実務ではパレート図で主な問題を絞り込み、特性要因図で原因を掘り下げる順で使うことが多くあります。「原因の整理は特性要因図、優先順位はパレート図」と覚えると取り違えを防げます。
解答・解説
正解はイです
この問題のテーマ
品質管理で使うQC七つ道具のうち、結果と原因の関係を魚の骨のような形にまとめる図がどれかを問う問題です。それぞれの図の形と使い道を区別できるかがポイントです。
解き方の考え方
問題文の「結果と原因との関連を整理」と「魚の骨のような図」という2つの手がかりに注目します。各選択肢の図を、どんな形をしているか、何のために使うかで思い浮かべてみます。原因を整理する図は特性要因図だけで、ほかの3つはデータの推移や大きさ、分布を見るための図です。このように用途で分けると、正解は迷わず決まります。
選択肢ごとの解説
- ×ア 管理図管理図は、中心線と上下の管理限界線を引いた上に特性値を時系列で打点していく図です。工程が安定しているか、異常が起きていないかを判断するのに使います。原因と結果の関係を整理する図ではないので、この設問には当てはまりません。
- ○イ 特性要因図特性要因図は、結果を「特性」、それに影響しそうな原因の候補を「要因」として、体系的に整理する図です。右端に特性を置き、そこへ向かう背骨から大骨・小骨のように要因を枝分かれさせて書くので、魚の骨のような形になります。問題文の説明にぴったり合うため、これが正解です。
- ×ウ パレート図パレート図は、項目を大きい順に並べた棒グラフに、累積比率の折れ線を重ねた図です。重点的に取り組むべき項目や、優先して改善すべき項目を見つけるのに使います。重要な項目を絞り込むための図なので、原因の構造を魚の骨の形で表すものではありません。
- ×エ ヒストグラムヒストグラムは、データをいくつかの区間に分けて、区間ごとの度数を棒で表す図です。データの分布の形やばらつきを把握するのに使います。原因同士の関係を整理する用途の図ではありません。
補足
特性要因図の大骨には、人・機械・方法・材料といった分類がよく使われます。ブレインストーミングと組み合わせると、原因を漏れなく洗い出しやすくなります。実務では、まずパレート図で主な問題を絞り込み、次に特性要因図でその原因を掘り下げる、という順で使うことがよくあります。「原因を整理する」なら特性要因図、「優先順位を決める」ならパレート図、と結びつけて覚えると、取り違えを防げます。
POINT
- 特性要因図は、結果(特性)と原因(要因)の関係を魚の骨の形に整理する図で、石川図や魚骨図とも呼ばれます。
- 管理図は、管理限界線と時系列の打点を使って、工程の安定や異常を判断する図です。
- パレート図は、大きい順の棒グラフと累積比率の折れ線を組み合わせ、重点項目を見つける図です。
- ヒストグラムは、区間ごとの度数を棒で表し、データの分布やばらつきを見る図です。
