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SEOポイズニングとは?似た攻撃や防御策との見分け方

情報セキュリティマネジメント試験 2022年 サンプル問題 問19 / セキュリティ › 情報セキュリティ

過去問にチャレンジ

2022年 サンプル問題 問19

SEOポイズニングの説明はどれか。

  1. ア

    Web検索サイトの順位付けアルゴリズムを悪用して,検索結果の上位に,悪意のあるWebサイトを意図的に表示させる。

  2. イ

    車などで移動しながら,無線LAN のアクセスポイントを探し出して,ネットワークに侵入する。

  3. ウ

    ネットワークを流れるパケットから,侵入のパターンに合致するものを検出して,管理者への通知や,検出した内容の記録を行う。

  4. エ

    マルウェア対策ソフトのセキュリティ上の脆弱性を悪用して,システム権限で不正な処理を実行させる。

会話形式の解説

講師講師
今回は「SEOポイズニング」という用語の意味を問う問題です。選択肢には名前の似た攻撃や、防御する側の仕組みの説明も混ざっています。用語を分けて考えるのがポイントです。
受験者受験者
分けるというと、「SEO」と「ポイズニング」ですか。SEOは検索で上位に出すための工夫のことだったと思います。
講師講師
そのとおりです。SEOは、検索結果で上位に表示されるようにWebサイトを工夫する施策で、本来は正当な目的で行うものです。そこに「ポイズニング」、つまり毒を盛ると付くと、どういう意味になりそうですか。
受験者受験者
検索順位の仕組みに毒を盛る、つまり悪用する攻撃でしょうか。そう考えると、検索サイトの順位付けを悪用して悪意のあるサイトを上位に表示させる、という説明が当てはまりそうです。
講師講師
それが正解です。上位に表示させるのは、フィッシングサイトやマルウェアを仕込んだページ、またはそこへ誘導するページです。利用者が検索結果を信用してアクセスすれば、被害につながるおそれがあります。
受験者受験者
車で移動しながら無線LANのアクセスポイントを探す、という説明も攻撃っぽいので少し迷いました。
講師講師
それはウォードライビングと呼ばれる行為です。無線LANを狙った攻撃の説明で、検索順位の操作とは関係ありません。
受験者受験者
パケットから侵入のパターンを見つけて管理者に通知する、という説明はどうでしょう。これも攻撃に関係しそうに見えます。
講師講師
これはネットワーク型の侵入検知の仕組み、IDSの説明です。IDSは侵入を見つけて知らせる仕組みで、攻撃ではなく防御する側のものなので、攻撃手法を問うこの設問には当てはまりません。
受験者受験者
残りの、マルウェア対策ソフトの脆弱性を悪用してシステム権限で不正な処理を実行させる、というのは攻撃ですよね。
講師講師
はい、ソフトウェアの脆弱性、つまりセキュリティ上の弱点を突く攻撃です。ただ、検索結果の順位を操作する要素は含まれていないので、SEOポイズニングではありません。
受験者受験者
整理すると、まず防御の仕組みであるIDSを外し、残った攻撃の中から検索順位の操作に触れているものを選べばよいのですね。
講師講師
その手順で十分です。用語の説明を選ぶ問題では、攻撃手法の中に防御側の仕組みの説明が混ざっていることがあります。「攻撃か防御か」で絞ったあと、今回なら「検索順位の操作に触れているか」で見分けると迷いにくくなります。また、検索結果の上位に出ているからといって安全なサイトとは限らない、という点も対策の観点として押さえておきましょう。

まとめ

SEOポイズニングは、検索エンジンの順位付けの仕組みを悪用し、悪意のあるサイトを検索結果の上位に表示させる攻撃です。SEOは本来、正当な目的で検索の上位を目指す施策で、それを悪用したものがSEOポイズニングにあたります。移動しながら無線LANのアクセスポイントを探す行為はウォードライビング、パケットから侵入パターンを検出して通知・記録するのは防御側の仕組みであるIDSです。まず攻撃か防御かで選択肢を絞り、次に検索順位の操作に触れているかで見分けると正解にたどり着けます。

解答・解説

正解はアです

この問題のテーマ

SEOポイズニングの意味を問う問題です。名前の似た攻撃や、防御の仕組みの説明と区別できるかが問われています。

解き方の考え方

用語を「SEO」と「ポイズニング(毒を盛る)」に分けて考えると、意味がつかめます。SEOは、検索結果で上位に表示されるようにWebサイトを工夫する施策です。そこに「毒を盛る」とあるので、検索順位の仕組みを悪用する攻撃だと見当がつきます。選択肢のうち、検索順位に触れているものを選べば正解にたどり着けます。

選択肢ごとの解説

  1. ○ア  Web検索サイトの順位付けアルゴリズムを悪用して,検索結果の上位に,悪意のあるWebサイトを意図的に表示させる。
    検索サイトの順位付けを悪用し、悪意のあるサイトを検索結果の上位に表示させるという説明は、SEOポイズニングそのものです。上位に表示させるのは、フィッシングサイトやマルウェアを仕込んだページ、あるいはそこへ誘導するページです。利用者は検索結果を信用してアクセスするため、被害につながりやすくなります。
  2. ×イ  車などで移動しながら,無線LAN のアクセスポイントを探し出して,ネットワークに侵入する。
    車などで移動しながら無線LANのアクセスポイントを探す行為は、ウォードライビングと呼ばれます。無線LANを狙った攻撃の説明で、検索順位の操作とは関係ありません。
  3. ×ウ  ネットワークを流れるパケットから,侵入のパターンに合致するものを検出して,管理者への通知や,検出した内容の記録を行う。
    パケットの中から侵入のパターンに合うものを見つけ、管理者への通知や記録を行うのは、ネットワーク型の侵入検知の仕組み(IDS)の説明です。これは攻撃ではなく防御する側の仕組みなので、攻撃手法を問う設問には当てはまりません。
  4. ×エ  マルウェア対策ソフトのセキュリティ上の脆弱性を悪用して,システム権限で不正な処理を実行させる。
    マルウェア対策ソフトの脆弱性を悪用し、システム権限で不正な処理を実行させるという説明は、ソフトウェアの脆弱性を突く攻撃のことです。検索結果の順位を操作する要素は含まれていないので、SEOポイズニングではありません。

補足

用語の説明を選ぶ問題では、攻撃手法の中に防御側の仕組みの説明(今回はウ)が混ぜられていることがよくあります。まず「攻撃か防御か」で選択肢を絞ると、迷いにくくなります。また、検索結果の上位に出ているからといって安全なサイトとは限らないという点も、対策の観点として押さえておきましょう。

POINT

  • SEOポイズニングは、検索エンジンの順位付けの仕組みを悪用し、悪意のあるサイトを検索結果の上位に表示させる攻撃です。
  • SEOは本来、正当な目的で検索結果の上位を目指す施策で、それを攻撃に悪用したものがSEOポイズニングです。
  • 移動しながら無線LANのアクセスポイントを探す行為はウォードライビングといいます。
  • パケットから侵入のパターンを検出して通知・記録するのはIDSで、攻撃ではなく防御の仕組みです。

※出典:2022年 サンプル問題 情報セキュリティマネジメント試験 科目A 問19