大量アクセスによる攻撃はどこを見て判断する?
ITパスポート試験 令和元年度秋期 問100 / セキュリティ › 情報セキュリティ
過去問にチャレンジ
脆弱性のあるIoT機器が幾つかの企業に多数設置されていた。その機器の1台にマルウェアが感染し,他の多数のIoT機器にマルウェア感染が拡大した。ある日のある時刻に,マルウェアに感染した多数のIoT機器が特定のWebサイトへ一斉に大量のアクセスを行い,Webサイトのサービスを停止に追い込んだ。このWebサイトが受けた攻撃はどれか。
- ア
DDoS攻撃
- イ
クロスサイトスクリプティング
- ウ
辞書攻撃
- エ
ソーシャルエンジニアリング
会話形式の解説
講師Webサイトが受けた攻撃を考えるには、アクセスの送り元と、その結果に注目します。
受験者マルウェアへの感染も書かれていますが、問われているのはWebサイトへの大量アクセスですね。
講師そのとおりです。感染した多数のIoT機器から一斉に通信が送られ、サービスが停止しています。これはDDoS攻撃に当たります。
受験者複数の送信元から通信が集中したことが決め手ですか。
講師はい。DDoS攻撃は、複数の送信元から標的に通信を集中させ、サービスの提供を妨げる攻撃です。
受験者クロスサイトスクリプティングもWebに関わる攻撃なので迷いました。
講師クロスサイトスクリプティングは、不正なスクリプトを利用者のブラウザで実行させる攻撃です。今回のように多数の機器からアクセスを集中させる方法とは異なります。
受験者辞書攻撃は、単語のリストを使ってパスワードを試す方法でしたね。大量アクセスによる停止とは違います。
講師そうです。ソーシャルエンジニアリングも、人の心理や行動を利用して情報を得る手法なので、この状況には当てはまりません。
受験者感染は攻撃に使われる機器が増えた経緯で、Webサイトが受けたのは多数の機器からの通信集中ですね。
講師その整理で判断できます。攻撃名に迷ったら、Webサイトに対して実際に何が行われ、どんな被害が出たかを確認しましょう。
まとめ
Webサイトが受けたのはDDoS攻撃です。感染した多数のIoT機器から一斉にアクセスが集中し、サービスの提供が妨げられました。機器への感染は攻撃に使われる機器が増えた経緯であり、攻撃の判別にはWebサイトに対して行われたことを見ます。
解答・解説
正解はアです
この問題のテーマ
多数の機器から一斉にアクセスを送り、Webサイトのサービスを妨げる攻撃を見分ける問題です。
解き方の考え方
攻撃の起点が多数のIoT機器であることと、アクセスの集中によってサービスが停止したことに注目します。複数の送信元から大量の通信を送ってサービスを妨げる攻撃はDDoS攻撃です。ほかの選択肢は、攻撃の方法や狙いが異なります。
選択肢ごとの解説
- ○ア DDoS攻撃アのDDoS攻撃は、複数の送信元から標的に通信を集中させ、サービスの提供を妨げる攻撃です。この問題では、感染した多数のIoT機器が同時にWebサイトへアクセスしているため、これに当たります。
- ×イ クロスサイトスクリプティングイのクロスサイトスクリプティングは、不正なスクリプトを利用者のブラウザで実行させる攻撃です。多数の機器からアクセスを集中させるという、問題の攻撃方法とは異なります。
- ×ウ 辞書攻撃ウの辞書攻撃は、単語のリストを使ってパスワードを試す攻撃です。問題で起きているのはパスワードの試行ではなく、Webサイトへの大量アクセスです。
- ×エ ソーシャルエンジニアリングエのソーシャルエンジニアリングは、人の心理や行動を利用して情報を得る手法です。感染機器が一斉に通信を送るという、問題の状況には当てはまりません。
補足
IoT機器へのマルウェア感染は、攻撃に使われる機器が増えた経緯を示しています。Webサイトが受けた攻撃を答えるときは、その後に何がWebサイトへ行われたかを確認します。
POINT
- DDoS攻撃は、複数の送信元から標的に通信を集中させます。
- 大量の通信によってサービスの提供が妨げられる点が、判断の手掛かりです。
- クロスサイトスクリプティングは利用者のブラウザで不正なスクリプトを実行させる攻撃です。
- 辞書攻撃はパスワードの試行、ソーシャルエンジニアリングは人を利用した情報の取得に着目します。
