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表計算の絶対参照と相対参照、複写後の値は?

ITパスポート試験 令和元年度秋期 問76 / ソフトウェア › オフィスツール

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令和元年度秋期 問76

ある商品の月別の販売数を基に売上に関する計算を行う。セルB1に商品の単価が,セルB3~B7に各月の商品の販売数が入力されている。セルC3に計算式“B$1*合計(B$3:B3)/個数(B$3:B3)”を入力して,セルC4~C7に複写したとき,セルC5に表示される値は幾らか。

令和元年度秋期 問76の図

〔表計算ソフトの機能・用語〕 ・ワークシートを構成する各升をセルという。セルの位置は列番号と行番号で表し,それをセル番地という。列A行1のセル番地はA1と表す。 ・長方形のセル範囲は,左上端と右下端のセル番地を“:”で区切り,A1:B3のように表す。セルの値には数値,文字列,論理値及び空値があり,空値をnullと表す。空値をもつセルを空白セルという。 ・セルには式を入力でき,セルは式を評価した結果の値をもつ。式中のセル番地はそのセルの値を参照する。式は直ちに評価され,参照先の値が変化すると直ちに適切に再評価される。 ・算術演算子は加算+,減算−,乗算*,除算/及びべき乗^。複数の演算がある場合,括弧,べき乗,単項演算,乗除演算,加減演算,比較演算の順に優先する。 ・セルの値又は式を他のセルに複写できる。相対参照では,複写元と複写先のセル番地の差を維持するように式中のセル番地を変化させる。複写先との列番号の差及び行番号の差を,複写元の式中の各セル番地に加算した式が複写先に入る。 ・絶対参照では,式中のセル番地の列番号と行番号の両方又は片方を変化させない。絶対参照を適用する列番号と行番号の両方又は片方の直前に“$”を付ける。 ・合計(セル範囲):セル範囲に含まれる数値の合計を返す。引数のセル範囲内の数値以外の値は処理対象としない。 ・個数(セル範囲):セル範囲に含まれるセルのうち,空白セルでないセルの個数を返す。

  1. ア

    6

  2. イ

    6,000

  3. ウ

    9,000

  4. エ

    18,000

会話形式の解説

講師講師
月別販売数の表で、式を下へ複写したときの表示値を求めます。まず、C3からC5への移動でセル参照がどう変わるか見ましょう。
受験者受験者
C5はC3より2行下です。式の参照先もすべて2行下になるのですか。
講師講師
いいえ。$が付いた行番号は固定されます。単価のB$1と範囲の始点B$3は変わらず、$のない終点B3だけがB5になります。
受験者受験者
では、C5の式はB$1×合計(B$3:B5)÷個数(B$3:B5)ですね。
講師講師
そのとおりです。図のB3~B5には10、8、0が入っているので、合計は18です。
受験者受験者
個数は2でしょうか。6月の販売数は0なので、数えないようにも思えます。
講師講師
個数は空白ではないセルを数えます。0が入ったB5も空白ではないため、個数は3です。
受験者受験者
18÷3は6です。選択肢の6が答えになりますか。
講師講師
6は販売数を個数で割った値です。式には単価1,000を掛ける部分もあるので、表示値は1,000×18÷3=6,000です。
受験者受験者
9,000は0を個数から除いて18÷2とした場合、18,000は個数で割らなかった場合の値ですね。
講師講師
はい。0を含む3セルを数え、単価を掛けてから個数で割るので、正解は6,000です。

まとめ

C3の式をC5へ複写すると、$付きの行番号は固定され、範囲の終点だけがB5に変わります。B3~B5の合計は18で、0が入ったセルも空白ではないため個数は3です。単価1,000×18÷3=6,000が表示されます。

解答・解説

正解はイです

この問題のテーマ

式を複写したときのセル参照の変化と、合計・個数を使った計算を問う問題です。

解き方の考え方

まず、C3からC5へ式を2行下に複写します。$が付いた行番号は固定されるため、C5の式はB$1*合計(B$3:B5)/個数(B$3:B5)です。次に、図のB3~B5の値10、8、0を式に当てはめます。0も空白ではないので、合計は18、個数は3です。

選択肢ごとの解説

  1. ×ア  6
    アの6は、販売数の合計18を個数3で割った値です。C5の式ではさらに単価1,000を掛けるため、表示値は6ではありません。
  2. ○イ  6,000
    イの6,000は、C5に入る式の計算結果です。単価1,000×合計18÷個数3=6,000となります。
  3. ×ウ  9,000
    ウの9,000は、18を2で割って単価を掛けた値です。しかし、B5には0が入力されており、空白ではありません。そのため個数は2ではなく3です。
  4. ×エ  18,000
    エの18,000は、単価1,000と販売数の合計18を掛けた値です。C5の式には個数3で割る演算もあるため、表示値は18,000ではありません。

POINT

  • $を付けた行番号は、式を下へ複写しても変わりません。
  • $のない行番号は、複写先までの移動に合わせて変わります。
  • 個数は空白ではないセルを数えるため、数値の0も含みます。

※出典:令和元年度秋期 ITパスポート試験 問76(一部改変)