電子ファイルの機密性はどの対策で守る?
ITパスポート試験 令和元年度秋期 問78 / セキュリティ › 情報セキュリティ対策・実装技術
過去問にチャレンジ
部外秘とすべき電子ファイルがある。このファイルの機密性を確保するために使用するセキュリティ対策技術として,適切なものはどれか。
- ア
アクセス制御
- イ
タイムスタンプ
- ウ
ディジタル署名
- エ
ホットスタンバイ
会話形式の解説
講師部外秘のファイルでは、まず何を防ぎたいのかに注目します。
受験者改ざんを見つけることも大切そうですが、この問題では別の点を見るのですか。
講師はい。機密性とは、権限のない人に情報を見せないことです。今回は閲覧できる人を限定する技術を選びます。
受験者利用者ごとに閲覧の権限を決めるアクセス制御が当てはまりそうです。
講師そのとおりです。アクセス制御なら、閲覧を許可された人だけに部外秘ファイルを見せられます。
受験者タイムスタンプも安全に関わる技術ですが、閲覧者を限定できますか。
講師タイムスタンプは、データがある時点で存在したことを示し、完全性の確認に用います。閲覧者は限定しません。
受験者ディジタル署名は、署名者や改ざんを確認できても、内容を隠すものではないのですね。
講師はい。署名だけではファイルの内容を隠せないので、この問題の機密性を確保する答えにはなりません。
受験者ホットスタンバイは、障害が起きたときに使う待機系でしたね。
講師そうです。稼働中の待機系を障害時に使い、利用し続けやすくする可用性の対策です。閲覧者の制限には使いません。
受験者今回は、改ざんや障害ではなく、権限のない人に見せないことが目的だからアクセス制御ですね。
講師その整理で大丈夫です。技術名だけで選ばず、何を防ぐ対策かを考えると見分けやすくなります。
まとめ
機密性とは、権限のない人に情報を見せないことです。部外秘ファイルでは、利用者ごとの権限で閲覧者を限定するアクセス制御が適切です。タイムスタンプとディジタル署名は完全性に関わり、ホットスタンバイは可用性に関わります。技術が守る対象を区別して選びましょう。
解答・解説
正解はアです
この問題のテーマ
電子ファイルの機密性を守る技術を問う問題です。
解き方の考え方
機密性とは、権限のない人に情報を見せないことです。部外秘ファイルを閲覧できる人を限定する技術を選びます。完全性や可用性を高める技術と区別しましょう。
選択肢ごとの解説
- ○ア アクセス制御アクセス制御は、利用者ごとにファイルへの権限を定めます。閲覧を許可された人に限定できるため、部外秘ファイルの機密性を守れます。
- ×イ タイムスタンプタイムスタンプは、データがある時点で存在したことを示し、完全性の確認に用いられます。閲覧できる人を限定する対策ではありません。
- ×ウ ディジタル署名ディジタル署名は、署名者の確認やデータの改ざん検知に用いられます。署名だけではファイルの内容を隠せないため、機密性を確保する答えにはなりません。
- ×エ ホットスタンバイホットスタンバイは、稼働中の待機系を障害時に使う方式です。システムを利用し続けやすくする可用性の対策であり、閲覧者を限定するものではありません。
補足
技術の名前だけで選ばず、何を防ぐための対策かを考えると整理できます。この問題では、改ざんや障害への対策ではなく、部外秘ファイルを見られる人の制限が必要です。
POINT
- 機密性は、権限のない人に情報を開示しない性質です。
- アクセス制御は、利用者ごとの権限によって閲覧できる人を限定します。
- 完全性はデータの正確さや改ざんの有無、可用性は必要なときに利用できることに関わります。
