メール添付文書の異常動作はどの攻撃を示す?
ITパスポート試験 令和2年度10月 問58 / セキュリティ › 情報セキュリティ
過去問にチャレンジ
受信した電子メールに添付されていた文書ファイルを開いたところ,PCの挙動がおかしくなった。疑われる攻撃として,適切なものはどれか。
- ア
SQLインジェクション
- イ
クロスサイトスクリプティング
- ウ
ショルダーハッキング
- エ
マクロウイルス
会話形式の解説
講師異常が起きる直前に、何を操作したかに注目します。今回は文書ファイルを開いています。
受験者文書を開いたことが手掛かりなのですね。マクロという言葉を聞きますが、ここではどう関係しますか。
講師マクロは、文書や表計算ファイルでプログラムを実行する機能です。マクロウイルスはその機能を悪用して、不正な動作を起こし得ます。
受験者添付文書を開いた後にPCの挙動が変わったので、マクロウイルスが状況に合うのですね。SQLインジェクションとの違いは何ですか。
講師SQLインジェクションは、不正なSQL文でデータベースを操作する攻撃です。今回の手掛かりである文書ファイルとは対象が違います。
受験者クロスサイトスクリプティングも、文書ファイルを対象にする攻撃ではありませんか。
講師クロスサイトスクリプティングは、Webページを介して不正なスクリプトを動かす攻撃です。今回はWebページではなく、メールの添付文書を開いています。
受験者ショルダーハッキングは、PCの中で何かが動く攻撃でしょうか。
講師ショルダーハッキングは、画面や入力操作を盗み見る行為です。文書を開いた後の異常動作は説明できません。
受験者データベース、Webページ、盗み見のいずれでもなく、添付文書を開いた後の異常動作なので、マクロウイルスを選びます。
講師そのとおりです。似た問題でも、異常の直前に操作した対象を確かめると、攻撃の種類を整理できます。
まとめ
メールの添付文書を開いた後にPCの挙動がおかしくなった場合、文書内のマクロを悪用するマクロウイルスが疑われます。SQLインジェクションはデータベース、クロスサイトスクリプティングはWebページを対象とします。ショルダーハッキングは画面や入力操作の盗み見です。異常が起きる直前に操作した対象から判断します。
解答・解説
正解はエです
この問題のテーマ
メールの添付文書を開いた後の異常動作から、疑われる攻撃を見分ける問題です。
解き方の考え方
手掛かりは、Webページやデータベースではなく、文書ファイルを開いた直後にPCの挙動が変わったことです。文書内でプログラムを実行できるマクロの悪用を考え、各選択肢が狙う対象と照らし合わせます。
選択肢ごとの解説
- ×ア SQLインジェクションSQLインジェクションは、不正なSQL文を使ってデータベースを操作する攻撃です。添付文書を開いた後にPCの挙動がおかしくなったという状況には合いません。
- ×イ クロスサイトスクリプティングクロスサイトスクリプティングは、Webページを介して不正なスクリプトを動かす攻撃です。この問題で手掛かりになっているのは、Webページではなくメールの添付文書です。
- ×ウ ショルダーハッキングショルダーハッキングは、画面や入力操作を盗み見る行為です。文書ファイルを開いた後のPCの異常動作を説明するものではありません。
- ○エ マクロウイルスマクロは文書や表計算ファイルでプログラムを実行する機能です。マクロウイルスはその機能を悪用し、文書ファイルを通じて不正な動作を起こし得ます。添付文書を開いた後にPCの挙動がおかしくなったという状況に合うため、エが正解です。
補足
似た問題では、異常が起きた直前に何を操作したかに注目します。文書、Webページ、データベース、画面の盗み見という対象の違いで選択肢を整理できます。
POINT
- 文書ファイルを開いた後の異常動作では、マクロの悪用を考えます。
- SQLインジェクションはデータベースを対象とする攻撃です。
- クロスサイトスクリプティングはWebページを介する攻撃です。
- ショルダーハッキングは画面や入力操作の盗み見です。
