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LPWAの特徴と似た技術の見分け方

ITパスポート試験 令和2年度10月 問70 / ネットワーク › ネットワーク方式

過去問にチャレンジ

令和2年度10月 問70

LPWAの特徴として,適切なものはどれか。

  1. ア

    AIに関する技術であり,ルールなどを明示的にプログラミングすることなく,入力されたデータからコンピュータが新たな知識やルールなどを獲得できる。

  2. イ

    低消費電力型の広域無線ネットワークであり,通信速度は携帯電話システムと比較して低速なものの,一般的な電池で数年以上の運用が可能な省電力性と,最大で数十kmの通信が可能な広域性を有している。

  3. ウ

    分散型台帳技術の一つであり,複数の取引記録をまとめたデータを順次作成し,直前のデータのハッシュ値を埋め込むことによって,データを相互に関連付け,矛盾なく改ざんすることを困難にして,データの信頼性を高めている。

  4. エ

    無線LANの暗号化方式であり,脆弱性が指摘されているWEPに代わって利用が推奨されている。

会話形式の解説

講師講師
この問題は、LPWAがどんな無線通信かを見極める問題です。消費電力、通信範囲、速度に注目しましょう。
受験者受験者
通信範囲が広いなら速そうにも思えます。速度も手掛かりになるのですか。
講師講師
はい。LPWAは低消費電力で広い範囲に通信できる複数の方式の総称ですが、通信速度は携帯電話網より低いです。少量のデータを送るIoT機器などに適しています。
受験者受験者
省電力で広域、ただし低速という説明が当てはまりますね。電池で数年、数十kmという数字も覚えるべきですか。
講師講師
そのように運用できる場合もあります。ただし、電池寿命や通信距離は方式や利用環境で変わるので、数字を常に保証される性能とは考えません。
受験者受験者
データから規則を学ぶ説明は、LPWAの仕組みとは違いますね。
講師講師
そうです。それは機械学習の説明です。LPWAは無線通信に関する用語です。
受験者受験者
取引記録をハッシュ値でつなぐ説明もあります。これは通信とは別の話ですか。
講師講師
はい。それは分散型台帳技術の一つであるブロックチェーンの説明です。
受験者受験者
WEPに代わるという説明は、無線に関係するので少し迷います。
講師講師
こちらは無線LANのセキュリティ方式であるWPA系の説明です。LPWAの通信範囲や消費電力を述べたものではありません。
受験者受験者
無線という共通点だけで選ばず、省電力・広域・低速の組合せで判断すればよいですね。
講師講師
そのとおりです。数年や数十kmという数字は条件によって変わります。まずは三つの特徴で、ほかの技術と区別しましょう。

まとめ

LPWAは、低消費電力で広い範囲に通信できる無線方式の総称です。少量のデータを送るIoT機器などに適していますが、通信速度は携帯電話網より低いです。機械学習、ブロックチェーン、無線LANのセキュリティ方式の説明とは区別します。電池寿命や通信距離は方式や利用環境によって変わります。

解答・解説

正解はイです

この問題のテーマ

LPWAの省電力性、通信範囲、通信速度を理解しているかを問う問題です。

解き方の考え方

LPWAは、少量のデータを広い範囲に送るIoT機器などに適した無線通信方式の総称です。省電力で広域を通信できる一方、通信速度は携帯電話網より低いという特徴から選びます。

選択肢ごとの解説

  1. ×ア  AIに関する技術であり,ルールなどを明示的にプログラミングすることなく,入力されたデータからコンピュータが新たな知識やルールなどを獲得できる。
    データから規則を学ぶという説明は、機械学習のものです。LPWAは無線通信に関する用語なので、当てはまりません。
  2. ○イ  低消費電力型の広域無線ネットワークであり,通信速度は携帯電話システムと比較して低速なものの,一般的な電池で数年以上の運用が可能な省電力性と,最大で数十kmの通信が可能な広域性を有している。
    省電力で広い範囲を通信でき、携帯電話網より通信速度が低いという説明がLPWAに当てはまります。電池で数年稼働したり、数十km通信したりできる場合もありますが、実際の性能は方式や利用環境によって変わります。
  3. ×ウ  分散型台帳技術の一つであり,複数の取引記録をまとめたデータを順次作成し,直前のデータのハッシュ値を埋め込むことによって,データを相互に関連付け,矛盾なく改ざんすることを困難にして,データの信頼性を高めている。
    取引記録をハッシュ値で連結するという説明は、分散型台帳技術であるブロックチェーンのものです。LPWAの通信方式の説明ではありません。
  4. ×エ  無線LANの暗号化方式であり,脆弱性が指摘されているWEPに代わって利用が推奨されている。
    WEPに代わる無線LANのセキュリティ方式という説明は、WPA系のものです。LPWAの特徴ではありません。

補足

「数年」や「数十km」は、すべての条件で保証される性能ではありません。低速でも、省電力で広い範囲に届く点を手掛かりにすると、ほかの技術と区別できます。

POINT

  • LPWAは、低消費電力で広域を通信する複数の方式の総称です。
  • 少量のデータを送るIoT機器に適しています。
  • 通信速度は携帯電話網より低いです。
  • 電池寿命や通信距離は、方式や利用環境などの条件によって変わります。

※出典:令和2年度10月 ITパスポート試験 問70