Bluetoothの省電力通信方式とLPWAの違いを整理
ITパスポート試験 令和8年度 問81 / ネットワーク › ネットワーク方式
過去問にチャレンジ
Bluetoothの規格に含まれ,デバイス間の省電力通信を実現させるものはどれか。
- ア
BLE
- イ
LPWA
- ウ
LTE
- エ
PLC
会話形式の解説
講師今回は、IoTでよく出てくる通信技術の略語を区別する問題です。条件は「Bluetooth規格に含まれる」と「省電力通信」の2つで、両方を満たすものを選びます。
受験者省電力と聞いて、LPWAが思い浮かびました。Low Powerと付いていた気がするので、これかなと迷っています。
講師よく覚えていますね。LPWAはLow Power Wide Areaの略で、低消費電力で広い範囲を通信できるIoT向け無線方式の総称です。省電力という点は合っています。
受験者それなら条件に合いそうですが、Bluetoothとの関係はどうなのでしょうか。
講師そこが分かれ目です。LPWAはBluetoothとは別の方式で、通信範囲も数kmから数十kmに及びます。Bluetooth規格には含まれないので、2つ目の条件だけで選ぶと間違えてしまいます。
受験者では、BLEのほうはBluetoothと関係があるのですか。
講師BLEはBluetooth Low Energyの略です。名前のとおりBluetooth規格に含まれる低消費電力の通信方式で、センサーやウェアラブル機器のように電池で長く動かしたい機器に向いています。2つの条件をどちらも満たすので、これが正解です。
受験者LTEとPLCは、どちらも省電力の話ではなさそうに見えます。
講師そのとおりです。LTEはLong Term Evolutionの略で、3Gから4Gへ移る過程で登場した携帯電話網の通信規格です。PLCはPower Line Communicationの略で、コンセントにつながる有線の電力線を通信路として使う技術です。どちらもBluetooth規格には含まれません。
受験者つまり、BLEは短い距離向けでBluetoothの一部、LPWAは広い範囲向けでBluetoothとは別の方式、と分けて覚えればよいのですね。
講師はい。この問題でもLPWAが紛らわしい選択肢になっていました。略語を元の英語に戻すと、Low EnergyやWide Areaといった語から特徴を思い出しやすくなります。通信距離と、どの規格に属するかの2点で区別しましょう。
まとめ
Bluetooth規格に含まれ、デバイス間の省電力通信を実現するのはBLE(Bluetooth Low Energy)です。BLEはセンサーやウェアラブル機器など電池で動く機器に向いています。LPWA(Low Power Wide Area)も省電力ですが、数km〜数十kmの広い範囲を通信するIoT向け無線方式の総称で、Bluetoothとは別の方式です。LTEは携帯電話網の通信規格、PLCは電力線を通信に使う技術で、どちらもBluetoothとは関係がありません。略語を元の英語に戻し、通信距離と所属する規格で区別するのがポイントです。
解答・解説
正解はアです
この問題のテーマ
Bluetoothの規格に含まれていて、デバイス間の省電力通信を実現する方式を選ぶ問題です。IoTでよく出てくる通信技術の略語を、正しく区別できているかが問われます。
解き方の考え方
条件は「Bluetooth規格に含まれる」と「省電力通信」の2つで、両方を満たすものが正解です。まず各略語を元の英語に戻して意味を確認します。Bluetooth Low Energyの略であるBLEは、名前からBluetoothの一部だとわかります。LPWAも省電力ですが、Bluetoothとは別のIoT向け無線方式の総称なので、2つ目の条件だけで判断すると間違えやすい点に注意します。
選択肢ごとの解説
- ○ア BLEBLEはBluetooth Low Energyの略で、Bluetooth規格に含まれる低消費電力の通信方式です。消費電力を抑えることに特化しているので、センサーやウェアラブル機器のように電池で長く動かしたい機器に向いています。2つの条件をどちらも満たすので、これが正解です。
- ×イ LPWALPWAの低消費電力で広い範囲を通信できる方式は、Low Power Wide Areaの略で、IoT向け無線通信方式の総称です。通信範囲は数kmから数十kmに及びます。省電力という点は合っていますが、Bluetooth規格には含まれないため誤りです。
- ×ウ LTELTEの携帯電話網の通信規格は、Long Term Evolutionの略です。3Gから4Gへ移る過程で登場した移動通信の規格で、Bluetooth規格には含まれません。
- ×エ PLCPLCの電力線を通信路として使う技術は、Power Line Communicationの略です。コンセントにつながる有線の電力線を使う方式で、無線のBluetooth規格とは関係がありません。
補足
BLEとLPWAはどちらも「省電力」が特徴なので、よく引っかけに使われます。BLEは短い距離向けでBluetoothの一部、LPWAは広い範囲向けでBluetoothとは別の方式、と通信距離と所属する規格で区別しましょう。略語を元の英語に戻すと、Low EnergyやWide Areaといった語から特徴を思い出しやすくなります。
POINT
- BLE(Bluetooth Low Energy)は、Bluetooth規格に含まれる低消費電力の通信方式です。
- BLEは、センサーやウェアラブル機器など電池で動く機器に向いています。
- LPWA(Low Power Wide Area)は、省電力で数km〜数十kmの広い範囲を通信できるIoT向け無線方式の総称です。
- LTEは携帯電話網の移動通信規格、PLCは電力線を通信に使う技術です。
