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バックドアとは何か 侵入後の再侵入手口の見分け方

ITパスポート試験 令和5年度 問73 / セキュリティ › 情報セキュリティ

過去問にチャレンジ

令和5年度 問73

攻撃者がコンピュータに不正侵入したとき,再侵入を容易にするためにプログラムや設定の変更を行うことがある。この手口を表す用語として,最も適切なものはどれか。

  1. ア

    盗聴

  2. イ

    バックドア

  3. ウ

    フィッシング

  4. エ

    ポートスキャン

会話形式の解説

講師講師
今回は攻撃用語の問題です。注目してほしいのは「侵入した後に」「再侵入を容易にするため」「プログラムや設定を変更する」という3つの条件です。
受験者受験者
セキュリティのカタカナ語はどれも似て見えて迷います。でも「再侵入」とあるので、次も入れるように何かを仕込む話だと思いました。
講師講師
その読み方で合っています。答えはバックドアです。一度侵入した機器にいつでも入り直せるよう、攻撃者が設ける仕掛けのことで、通常の認証手続、つまりIDやパスワードの確認を経ずに入れる「裏口」になります。
受験者受験者
「プログラムや設定の変更」という部分とは、どうつながるのですか。
講師講師
バックドアは、外からの通信を受け付けるプログラムを設置したり、OSの設定ファイルを書き換えたりして作られます。問題文の説明にそのまま当てはまるわけです。
受験者受験者
ポートスキャンも侵入に関係しそうなので、少し迷いました。
講師講師
ポートスキャンは、通信の出入口であるポートにデータを送り、その応答から稼働中のサービスを調べる行為です。侵入する前の下調べに使われるもので、再侵入の経路を作る意味はありません。
受験者受験者
なるほど、ポートスキャンは侵入前、バックドアは侵入後というように段階が違うのですね。盗聴とフィッシングはどうですか。
講師講師
盗聴は、ネットワーク上を流れるデータを第三者が不正に読み取る行為で、目的は情報を手に入れることです。フィッシングは、実在の企業を装ったメールや偽サイトで個人情報や認証情報をだまし取る手口で、人をだます行為です。どちらも、侵入先の設定を変えて再侵入できるようにする行為ではありません。
受験者受験者
整理すると、盗聴は読み取る、フィッシングはだます、ポートスキャンは下調べ、バックドアは侵入後の裏口作り、ということですね。
講師講師
その通りです。攻撃用語の問題では、侵入前・侵入時・侵入後のどの段階の行為かを意識すると絞り込みやすくなります。問題文に「再侵入」や「裏口」といった言葉があれば、バックドアを指している可能性が高いと考えてよいでしょう。
受験者受験者
実際に侵入されたときは、どこを確認すればよいのでしょうか。
講師講師
バックドアは秘密のアカウントを追加したり、認証設定を変えたりして作られることもあります。そのため、不審なアカウントや通信、プログラム、設定変更がないかを確認することが大切です。

まとめ

不正侵入した攻撃者が、再侵入しやすくするためにプログラムや設定を変更する手口はバックドアと呼ばれます。バックドアは通常の認証手続を経ずに入れる「裏口」で、通信を受け付けるプログラムの設置やOS設定ファイルの書き換えなどで作られます。ポートスキャンは侵入前の下調べ、盗聴はデータを不正に読み取る行為、フィッシングは偽メールや偽サイトで情報をだまし取る行為です。攻撃の段階や行為の性質で区別すると、紛らわしい用語も見分けやすくなります。

解答・解説

正解はイです

この問題のテーマ

不正侵入に成功した攻撃者が、次にまた入り込みやすくするために仕掛ける手口の名前を問う問題です。よく似た攻撃用語と区別できるかが試されます。

解き方の考え方

問題文の要点は「侵入した後に」「再侵入を容易にするため」「プログラムや設定を変更する」の3つです。それぞれの選択肢が攻撃のどの段階のどんな行為を指すのかを考え、侵入後に裏口を作る行為に当たるものを選びます。盗聴は情報を読み取る行為、フィッシングは人をだます行為、ポートスキャンは侵入前の下調べなので、どれも条件に合いません。

選択肢ごとの解説

  1. ×ア  盗聴
    アの盗聴は、ネットワーク上を流れるデータを第三者が不正に読み取る行為です。目的は情報を手に入れることで、侵入先のプログラムや設定を書き換えて再侵入の経路を作る行為ではありません。
  2. ○イ  バックドア
    イのバックドアは、一度侵入した機器にいつでも入り直せるよう攻撃者が設ける仕掛けで、通常の認証手続を経ずに入れる「裏口」になります。通信を受け付けるプログラムを設置したり、OSの設定ファイルを書き換えたりして作られるため、問題文の「再侵入を容易にするためにプログラムや設定の変更を行う」という説明にそのまま当てはまります。
  3. ×ウ  フィッシング
    ウのフィッシングは、実在の企業を装ったメールや偽サイトを使って、個人情報や認証情報をだまし取る行為です。人をだます手口であり、侵入した後に設定を変えて再侵入できるようにする行為とは性質が異なります。
  4. ×エ  ポートスキャン
    エのポートスキャンは、通信ポートにデータを送り、その応答から稼働中のサービスを調べる行為です。侵入する前の下調べに使われるもので、再侵入のための経路を作る意味はありません。

補足

攻撃用語の問題では、「侵入前」「侵入時」「侵入後」のどの段階の行為かを意識すると、選択肢を絞り込みやすくなります。問題文に「再侵入」「裏口」「認証を経ずに」といった言葉があれば、バックドアを指していると考えてよいでしょう。また、バックドアは秘密のアカウントを追加したり認証設定を変えたりして作られることもあるため、侵入されたときは不審なアカウントや通信、プログラム、設定変更がないかを確認することが大切です。

POINT

  • バックドアは、侵入後に攻撃者が作る「裏口」で、通常の認証を経ずに再侵入できる経路のことです。
  • バックドアは、通信を受け付けるプログラムの設置やOS設定ファイルの書き換えなどによって作られます。
  • ポートスキャンは侵入前の情報収集、バックドアは侵入後の再侵入経路というように、攻撃の段階で区別すると覚えやすくなります。
  • 盗聴はデータを不正に読み取る行為、フィッシングは偽メールや偽サイトで認証情報などをだまし取る行為です。

※出典:令和5年度 ITパスポート試験 問73