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1台のサーバでメールとWebを使い分ける仕組みとは

ITパスポート試験 令和6年度 問92 / ネットワーク › 通信プロトコル

過去問にチャレンジ

令和6年度 問92

インターネットに接続されているサーバが,1台でメール送受信機能とWebアクセス機能の両方を提供しているとき,端末のアプリケーションプログラムがそのどちらの機能を利用するかをサーバに指定するために用いるものはどれか。

  1. ア

    IPアドレス

  2. イ

    ドメイン

  3. ウ

    ポート番号

  4. エ

    ホスト名

会話形式の解説

講師講師
この問題では、接続先のサーバは1台に決まっています。そのうえで、そのサーバの中のどの機能を使うかを何で伝えるのかが問われています。「機器を特定する情報」と「機器の中のサービスを特定する情報」を分けて考えるのがポイントです。
受験者受験者
選択肢にカタカナ語が並んでいて、どれもネットワークの住所のようなものに見えます。私は最初、IPアドレスかと思いました。
講師講師
IPアドレスは、ネットワーク上の機器を識別するための番号です。今回は同じサーバに接続するので、メールを使う場合もWebを使う場合も宛先のIPアドレスは同じです。そのため、IPアドレスではどちらの機能かを区別できません。
受験者受験者
では、ドメインやホスト名はどうでしょうか。名前の付け方でメール用とWeb用を分けられるのかと思いました。
講師講師
ドメインは、IPアドレスに対応づけられた、人が扱いやすい名前の文字列です。ホスト名は、ドメイン内の特定のコンピュータを示す名前です。どちらも機器を名前で表したもので、最終的には機器の特定に使われます。サービスの種類を直接指定するものではありません。
受験者受験者
そうすると、機器を指すものが三つ並んでいて、機器の中のサービスを指すのはポート番号だけということですね。
講師講師
そのとおりです。ポート番号は、機器の上で動くアプリケーション、つまりサービスを識別する番号です。同じサーバでもメールとWebでは使うポート番号が異なるので、端末はポート番号を指定して、どちらの機能を使うかをサーバに伝えます。正解はポート番号です。
受験者受験者
IPアドレスで相手の機器を決めて、ポート番号でその機器の中のサービスを決める、という二段階で理解しました。
講師講師
よい整理です。IPアドレスを建物の住所、ポート番号を部屋番号にたとえると覚えやすくなります。主なサービスには決まったポート番号があり、これをウェルノウンポートといいます。SMTPは25番、HTTPは80番、POP3は110番、IMAPは143番、HTTPSは443番です。覚えておくと役立ちます。
講師講師
選択肢に「IPアドレス」「ドメイン」「ホスト名」のように機器を指す語が並んでいたら、サービスを指すのはどれかという観点で絞り込みましょう。

まとめ

1台のサーバがメールとWebの両方を提供しているとき、端末がどちらの機能を使うかを指定するにはポート番号を使います。IPアドレスは機器を識別する番号で、同じサーバに接続する以上、宛先のIPアドレスは同じなので機能を区別できません。ドメインとホスト名も機器を名前で表したもので、サービスの種類は表しません。IPアドレスで機器を、ポート番号でその上のサービスを特定する、と整理しておくと迷いません。主なポート番号は、SMTPが25番、HTTPが80番、POP3が110番、IMAPが143番、HTTPSが443番です。

解答・解説

正解はウです

この問題のテーマ

1台のサーバがメールとWebのように複数のサービスを提供しているとき、端末側がどのサービスを使うかを何で指定するかを問う問題です。

解き方の考え方

まず、通信相手の「機器」を特定する情報と、その機器の中の「サービス(アプリケーション)」を特定する情報を分けて考えます。IPアドレス、ドメイン、ホスト名はどれも機器を指すための情報です。この問題では、接続先のサーバはすでに1台に決まっています。残る課題はその中の機能をどう選ぶかなので、サービスを区別するポート番号が答えになります。

選択肢ごとの解説

  1. ×ア  IPアドレス
    IPアドレスは、ネットワーク上の機器を識別するための番号です。メール機能とWeb機能は同じサーバ上で動いているので、IPアドレスは同じです。そのため、IPアドレスではどちらの機能を使うかを区別できません。
  2. ×イ  ドメイン
    ドメインは、IPアドレスに対応づけられた、人が扱いやすい名前の文字列です。最終的には機器の特定に使われる情報なので、サービスの種類を直接指定するものではありません。
  3. ○ウ  ポート番号
    ポート番号は、機器の上で動くアプリケーション(サービス)を識別する番号です。同じサーバでも、メールとWebでは使うポート番号が異なります。そのため、端末はポート番号を指定することで、どちらの機能を使うかをサーバに伝えられます。
  4. ×エ  ホスト名
    ホスト名は、ドメイン内の特定のコンピュータを示す名前です。機器を指す名前なので、同じ機器の中の機能を区別するためには使いません。

補足

IPアドレスを住所(建物)、ポート番号を部屋番号にたとえると覚えやすくなります。HTTPは80番、POP3は110番、IMAPは143番もよく出題されます。選択肢に「IPアドレス」「ドメイン」「ホスト名」のように機器を指す語が並んでいたら、サービスを指すのはどれかという観点で絞り込みましょう。

POINT

  • IPアドレスで通信相手の機器を特定し、ポート番号でその機器上のサービスを特定します。
  • ドメインとホスト名は機器を名前で表したもので、サービスの種類は表しません。
  • 主なサービスには決まったポート番号があり、たとえばSMTPは25番、HTTPSは443番です。

※出典:令和6年度 ITパスポート試験 問92