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不正アクセスを監視して報告する仕組みはどれか、用語の役割で見分ける

ITパスポート試験 令和7年度 問77 / セキュリティ › 情報セキュリティ対策・実装技術

過去問にチャレンジ

令和7年度 問77

ネットワークやホストを監視することによって,不正アクセスや不審な通信を発見し,報告する仕組みはどれか。

  1. ア

    DMZ

  2. イ

    IDS

  3. ウ

    アンチパスバック

  4. エ

    ボット

会話形式の解説

講師講師
今回は、不正アクセスや不審な通信を見つける仕組みの名前を答える問題です。問題文にある「監視する」「発見する」「報告する」という3つの働きに注目してください。
受験者受験者
選択肢がアルファベットの略語とカタカナ語ばかりで、どれもセキュリティっぽく見えて迷います。DMZも守るための仕組みだった気がするのですが、違いますか。
講師講師
DMZは非武装地帯という意味で、外部ネットワークと内部ネットワークの間に置く、隔離されたネットワーク領域のことです。Webサーバのように外部へ公開するサーバをここに置いて、外部から内部ネットワークへ直接アクセスされにくくします。ネットワークの区画分けの話なので、監視や報告をする仕組みではありません。
受験者受験者
守りに役立つ「場所」ではあっても、見張る「仕組み」ではないということですね。アンチパスバックはどうですか。名前からは何をするものか想像できません。
講師講師
アンチパスバックは入退室管理の仕組みです。入退室の記録をもとに、つじつまの合わない入退室を禁止します。たとえば入室の記録がない人には退室を認めないようにして、共連れ、つまり他人の後ろについて入る不正を防ぎます。物理的な出入りの管理なので、ネットワーク通信の監視とは関係ありません。
受験者受験者
ボットは、ロボットのように自動で見回ってくれるプログラムなのかなと思いました。
講師講師
そこは取り違えやすいところです。ボットは、感染した端末の中で動き、外部からの指令を受けて攻撃などを行うプログラムです。攻撃する側が使う道具なので、不正を見つける守りの仕組みとは逆の立場になります。
受験者受験者
残るのはIDSですね。何の略なのでしょうか。
講師講師
Intrusion Detection Systemの略で、侵入検知システムのことです。ネットワークやホストを監視し、不正アクセスや不審な通信を見つけて管理者に通知します。問題文の「監視・発見・報告」にそのまま当てはまるので、IDSが正解です。
受験者受験者
整理すると、DMZはネットワークの区画、アンチパスバックは入退室管理、ボットは攻撃側のプログラムで、監視して知らせるのがIDSということですね。
講師講師
そのとおりです。あわせてIPS、侵入防御システムも覚えておきましょう。IDSは検知して通知するのが主な役割で、通信の遮断は基本的に行いません。IPSは検知したうえで遮断などの防御まで行います。問題文に「遮断する」「防御する」とあればIPS、「発見し、報告する」とあればIDSを選ぶのが目安です。

まとめ

ネットワークやホストを監視して、不正アクセスや不審な通信を見つけて報告する仕組みはIDS(侵入検知システム)です。DMZは外部公開サーバを置くために外部と内部の間に設ける隔離されたネットワーク領域で、監視の仕組みではありません。アンチパスバックは入退室記録に合わない入退室を禁止して共連れを防ぐ、物理的な入退室管理の仕組みです。ボットは外部からの指令で攻撃などを行う、攻撃側のプログラムです。検知と通知が中心のIDSに対し、遮断などの防御まで行うのがIPSだと区別して覚えておきましょう。

解答・解説

正解はイです

この問題のテーマ

ネットワークやホストを監視して、不正アクセスや不審な通信を見つけて報告する仕組みの名前を問う問題です。IDSと、DMZ・アンチパスバック・ボットといった紛らわしいセキュリティ用語を区別できるかが問われています。

解き方の考え方

問題文の「監視する」「発見する」「報告する」という3つの働きに注目します。選択肢の用語ごとに、何のための仕組みかを思い出し、この3つの働きをすべて持つものを選びます。ネットワークの構成(区画分け)の用語、入退室管理の用語、攻撃側のプログラムの用語を外していけば、侵入検知システムが残ります。

選択肢ごとの解説

  1. ×ア  DMZ
    DMZ(非武装地帯)は、外部ネットワークと内部ネットワークの間に置く、隔離されたネットワーク領域です。Webサーバなど外部に公開するサーバをここに置き、外部から内部ネットワークへ直接アクセスされにくくします。ネットワークの構成上の区画であり、監視・検知・報告をする仕組みではありません。
  2. ○イ  IDS
    IDSはIntrusion Detection Systemの略で、侵入検知システムのことです。ネットワークやホストを監視し、不正アクセスや不審な通信を見つけて管理者に通知します。問題文の「監視・発見・報告」にそのまま当てはまるので、これが正解です。
  3. ×ウ  アンチパスバック
    アンチパスバックは、入退室の記録をもとに、つじつまの合わない入退室を禁止する仕組みです。たとえば入室の記録がない人の退室を認めないことで、共連れなどの不正な入退室を防ぎます。物理的な入退室管理の仕組みであり、ネットワーク通信を監視するものではありません。
  4. ×エ  ボット
    ボットは、感染した端末の中で動き、外部からの指令を受けて攻撃などを行うプログラムです。攻撃する側が使う道具であり、不正を見つけるための仕組みではありません。守る側と攻める側を取り違えないよう注意してください。

補足

本問の選択肢にはありませんが、IDSと混同しやすい用語にIPS(侵入防御システム)があります。検知して通知するのがIDS、検知したうえで通信の遮断などの防御まで行うのがIPSと覚えておくと、区別しやすくなります。問題文に「遮断する」「防御する」とあればIPS、「発見し、報告する」とあればIDSを選ぶのが目安です。

POINT

  • IDS(侵入検知システム)は、ネットワークやホストを監視して不正アクセスや不審な通信を検知し、管理者に通知する仕組みです。
  • IDSの主な目的は検知と通知であり、通信の遮断は基本的に行いません。
  • DMZは、外部公開サーバを置くために外部と内部の間に設ける隔離されたネットワーク領域です。
  • アンチパスバックは、入退室記録に合わない入退室を禁止して共連れを防ぐ、物理的な入退室管理の仕組みです。
  • ボットは、外部からの指令で攻撃などを行う攻撃側のプログラムです。

※出典:令和7年度 ITパスポート試験 問77