構造化シナリオ法の三つのシナリオはどれ?ペルソナとの違い
ITパスポート試験 令和8年度 問58 / 情報デザイン › 情報デザイン
過去問にチャレンジ
UXデザインで用いられることがある構造化シナリオ法における,三つのシナリオはどれか。
- ア
アクティビティ,インタラクション,バリュー
- イ
アクティビティ,インタラクション,ペルソナ
- ウ
アクティビティ,バリュー,ペルソナ
- エ
インタラクション,バリュー,ペルソナ
会話形式の解説
講師今回はUXデザイン、つまり利用者の体験を中心に設計する考え方で使われる、構造化シナリオ法がテーマです。三つのシナリオの名前を正しく言えるかが問われています。選択肢には四つの用語が出てきますが、どれが仲間外れかに注目してください。
受験者アクティビティ、インタラクション、バリュー、ペルソナの四つですね。どれもUXの勉強で見かけた言葉なので、全部シナリオの名前に見えてしまいます。
講師そこが迷いやすいところです。構造化シナリオ法の三つのシナリオは、バリュー、アクティビティ、インタラクションです。作る順番もこのとおりで、バリューシナリオで提供する価値を、アクティビティシナリオで利用者の行動や心情を、インタラクションシナリオでシステムとの具体的なやり取りを書きます。
受験者ということは、ペルソナはシナリオではないのですね。でも、UXデザインの話で一緒に出てくることが多い気がします。
講師そのとおりで、ペルソナは典型的な利用者像のことです。シナリオを書く前提として設定するもので、三つのシナリオには入りません。一緒に使われるので、シナリオの一つと勘違いしやすいのです。
受験者選択肢を見直すと、ペルソナを含まないのはアクティビティ、インタラクション、バリューの組合せだけです。並び順が作る順番と違いますが、それでも正解でよいのでしょうか。
講師問われているのは三つのシナリオがどれかなので、三つがそろっていれば正解です。残りの選択肢は、どれもペルソナが入っている分、本来のシナリオが一つ抜けています。アクティビティとインタラクションにペルソナを加えた組合せは、最初に作るバリューが抜けています。
受験者アクティビティとバリューにペルソナを加えた組合せは、システムとのやり取りを書くインタラクションが抜けていて、インタラクションとバリューにペルソナを加えた組合せは、利用者の行動や心情を書くアクティビティが抜けている、ということですね。
講師正確です。覚え方としては、上の階層ほど抽象的な価値を、下の階層ほど具体的な操作を書く、つまり価値から行動、行動から操作へと段階的に具体化していく手法だと整理するとよいです。
受験者ペルソナは誰のための体験かを決めるもの、三つのシナリオはその人に何をどのように提供するかを書くもの、と分けて覚えます。
講師その区別ができていれば、ペルソナをシナリオに混ぜた引っかけには迷わなくなります。名前だけでなく、バリュー、アクティビティ、インタラクションの順番と、それぞれに何を書くかまでセットで押さえておきましょう。
まとめ
構造化シナリオ法はUXデザインで使われる手法で、バリュー、アクティビティ、インタラクションの三つのシナリオを使います。作る順番はバリュー(提供する価値)、アクティビティ(利用者の行動や心情)、インタラクション(システムとの具体的なやり取り)で、抽象的な価値から具体的な操作へ段階的に具体化していきます。ペルソナは典型的な利用者像のことで、シナリオを書く前提として設定するものであり、三つのシナリオには含まれません。この問題では、ペルソナを含まない「アクティビティ、インタラクション、バリュー」の組合せが正解です。
解答・解説
正解はアです
この問題のテーマ
UXデザインの手法である構造化シナリオ法で使う三つのシナリオの名前を問う問題です。シナリオの名前と、ペルソナのような関連用語を区別できるかが問われています。
解き方の考え方
構造化シナリオ法では、バリュー、アクティビティ、インタラクションの三つのシナリオを、この順に作っていきます。選択肢のうち三つの語が全部この名前になっているものを選びます。イ・ウ・エにはどれも「ペルソナ」が入っていますが、ペルソナは利用者像を設定するもので、シナリオの名前ではありません。そのため、ペルソナを含まない選択肢が正解だと絞り込めます。
選択肢ごとの解説
- ○ア アクティビティ,インタラクション,バリューアクティビティ、インタラクション、バリューの組合せは、構造化シナリオ法の三つのシナリオと一致します。並び順は作成順(バリュー→アクティビティ→インタラクション)と違いますが、三つがそろっているので正解です。
- ×イ アクティビティ,インタラクション,ペルソナアクティビティとインタラクションは正しいものの、三つ目のペルソナはシナリオの名前ではありません。最初に作るバリューシナリオも抜けています。
- ×ウ アクティビティ,バリュー,ペルソナアクティビティとバリューは正しいものの、ペルソナが入っていて、システムとの具体的なやり取りを書くインタラクションシナリオが抜けています。
- ×エ インタラクション,バリュー,ペルソナインタラクションとバリューは正しいものの、ペルソナが入っていて、利用者の行動や心情を書くアクティビティシナリオが抜けています。
補足
ペルソナはこの手法と一緒に使われるため、シナリオの一つと勘違いしやすい用語です。ペルソナは「誰のための体験か」を決めるもので、シナリオは「その人に何を、どのように提供するか」を書くもの、と役割を分けて覚えておくと引っかかりにくくなります。
POINT
- 構造化シナリオ法の三つのシナリオは、バリュー、アクティビティ、インタラクションです。
- 作る順番は、バリュー(提供する価値)→アクティビティ(利用者の行動や心情)→インタラクション(システムとの具体的なやり取り)です。
- 上の階層ほど抽象的な価値を、下の階層ほど具体的な操作を書くので、段階的に具体化していく手法だと覚えると整理しやすくなります。
- ペルソナは典型的な利用者像のことで、シナリオを書く前提として設定するものです。三つのシナリオには含まれません。
