WPA3の用途は通信の対象からどう見分けるか
基本情報技術者試験 令和元年度秋期 午前 問37 / セキュリティ › セキュリティ実装技術
過去問にチャレンジ
WPA3はどれか。
- ア
HTTP通信の暗号化規格
- イ
TCP/IP通信の暗号化規格
- ウ
Webサーバで使用するディジタル証明書の規格
- エ
無線LANのセキュリティ規格
会話形式の解説
講師規格名を見るときは、何を対象にするかを確かめましょう。WPA3はどの通信に関わるでしょうか。
受験者セキュリティの規格なら、HTTP通信の暗号化も当てはまりそうに思えます。
講師HTTP通信の保護に用いられるのはTLSです。WPA3が対象にするのは無線LANです。
受験者暗号化という共通点ではなく、対象の通信を比べるのですね。TCP/IP通信の場合はどうですか。
講師IP通信の保護にはIPsecという別の規格があります。TCP/IP通信の暗号化という説明は、WPA3を表していません。
受験者Webサーバで使うディジタル証明書も、セキュリティに関係しますよね。
講師はい。ただし、ディジタル証明書の規格にはX.509があり、無線LANを対象にするWPA3とは扱うものが違います。
受験者つまり、HTTP通信、IP通信、ディジタル証明書はそれぞれ別の対象で、WPA3には無線LANが対応します。
講師そのとおりです。この問題では、無線LANのセキュリティ規格という選択肢を選びます。
まとめ
WPA3は無線LANのセキュリティ規格です。HTTP通信の保護に用いられるTLS、IP通信の保護に用いられるIPsec、ディジタル証明書の規格であるX.509とは対象が異なります。規格名と保護する対象を対応付けると、選択肢を判断できます。
解答・解説
正解はエです
この問題のテーマ
WPA3がどの通信で使われる規格かを問う問題です。
解き方の考え方
規格名を、保護する通信や対象と対応付けます。WPA3の対象は無線LANなので、無線LANのセキュリティ規格を選びます。ほかの選択肢は、HTTP通信、IP通信、ディジタル証明書という別の対象を述べています。
選択肢ごとの解説
- ×ア HTTP通信の暗号化規格アのHTTP通信の暗号化という説明は、WPA3の対象と一致しません。HTTP通信の保護に用いられるのはTLSです。
- ×イ TCP/IP通信の暗号化規格イのTCP/IP通信の暗号化という説明も、WPA3を表していません。IP通信の保護にはIPsecという別の規格があります。
- ×ウ Webサーバで使用するディジタル証明書の規格ウのWebサーバで使用するディジタル証明書という説明は、無線LANの保護とは対象が異なります。ディジタル証明書の規格にはX.509があります。
- ○エ 無線LANのセキュリティ規格エは対象を無線LANと示しており、WPA3に当てはまります。したがって、正解どおりエを選びます。
POINT
- WPA3を見たら、まず対象を無線LANと捉えます。
- 通信の保護に関する規格は、どの通信を対象とするかで区別します。
- ディジタル証明書の規格と無線LANのセキュリティ規格は、扱う対象が異なります。
