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人工知能の活用事例をどう見分けるか

ITパスポート試験 令和元年度秋期 問22 / ビジネスインダストリ › ビジネスシステム

過去問にチャレンジ

令和元年度秋期 問22

人工知能の活用事例として,最も適切なものはどれか。

  1. ア

    運転手が関与せずに,自動車の加速,操縦,制動の全てをシステムが行う。

  2. イ

    オフィスの自席にいながら,会議室やトイレの空き状況がリアルタイムに分かる。

  3. ウ

    銀行のような中央管理者を置かなくても,分散型の合意形成技術によって,取引の承認を行う。

  4. エ

    自宅のPCから事前に入力し,窓口に行かなくても自動で振替や振込を行う。

会話形式の解説

講師講師
この問題では、人工知能が周囲を認識し、判断する働きに注目します。単に自動で動くかどうかだけでは決められません。
受験者受験者
自動で振込を行う例もあるので、どちらを選ぶか迷います。
講師講師
自宅のPCから振替や振込を行うのは、インターネットバンキングの例です。窓口に行かずに手続できることだけでは、人工知能の活用とは判断できません。
受験者受験者
では、運転手が関与しない自動運転では、システムが何を判断しているのでしょうか。
講師講師
周囲の状況を認識し、走行を判断します。加速、操縦、制動を行うための判断に人工知能を活用するので、自動運転の例が正解です。
受験者受験者
会議室やトイレの空き状況を自席で確認できる例も、状況を把握していますね。
講師講師
そこでは設備の状態を取得して共有する点が中心です。これはIoT、つまり設備の状態を取得して共有する仕組みの活用例として捉えます。
受験者受験者
中央管理者を置かずに取引を承認する例は、判断という言葉に近い気がします。
講師講師
その例で示されているのは、分散型の仕組みによる取引承認です。ブロックチェーンの活用例なので、この問題で選ぶ人工知能の事例には当たりません。
受験者受験者
自動かどうかではなく、周囲を認識して走行を判断する働きに注目すれば、ほかの仕組みと区別できますね。

まとめ

人工知能の活用事例を選ぶときは、認識や判断の働きに注目します。運転手が関与しない自動運転では、システムが周囲を認識して走行を判断するため、これが正解です。設備の状態共有はIoT、分散型の取引承認はブロックチェーン、PCからの振替や振込はインターネットバンキングの例です。「自動で動く」という言葉だけで人工知能と決めないことが大切です。

解答・解説

正解はアです

この問題のテーマ

人工知能の活用事例を、IoT、ブロックチェーン、インターネットバンキングの事例と区別する問題です。

解き方の考え方

人工知能の特徴である、周囲の状況を認識し、判断する働きに注目します。各選択肢が何を実現しているかを見て、最も適切な事例を選びます。

選択肢ごとの解説

  1. ○ア  運転手が関与せずに,自動車の加速,操縦,制動の全てをシステムが行う。
    運転手が関与しない自動運転では、システムが周囲を認識して走行を判断します。加速や操縦、制動を行うための判断に人工知能を活用する事例なので、これが正解です。
  2. ×イ  オフィスの自席にいながら,会議室やトイレの空き状況がリアルタイムに分かる。
    会議室やトイレの空き状況を取得し、自席から確認できるようにする事例です。設備の状態を取得して共有するIoTの活用例として捉えます。
  3. ×ウ  銀行のような中央管理者を置かなくても,分散型の合意形成技術によって,取引の承認を行う。
    中央管理者を置かず、分散型の仕組みで取引を承認する説明です。これはブロックチェーンの活用例であり、人工知能の活用事例を選ぶこの問題には当てはまりません。
  4. ×エ  自宅のPCから事前に入力し,窓口に行かなくても自動で振替や振込を行う。
    自宅のPCから振替や振込を行うのは、インターネットバンキングの例です。窓口に行かずに手続できることだけでは、人工知能の活用事例とは判断できません。

補足

「自動で動く」という言葉だけで人工知能と決めないことが大切です。何を認識し、どのような判断を行うかを確かめると、似た問題でも区別しやすくなります。

POINT

  • 人工知能の活用例では、認識や判断の働きに注目します。
  • 自動運転では、周囲を認識して走行を判断します。
  • 設備の状態を取得して共有する仕組みは、IoTの活用例です。
  • 分散型の取引承認はブロックチェーン、PCからの振替や振込はインターネットバンキングの例です。

※出典:令和元年度秋期 ITパスポート試験 問22