ディープラーニングと他の仕組みの見分け方
ITパスポート試験 令和元年度秋期 問21 / ビジネスインダストリ › ビジネスシステム
過去問にチャレンジ
ディープラーニングに関する記述として,最も適切なものはどれか。
- ア
営業,マーケティング,アフタサービスなどの顧客に関わる部門間で情報や業務の流れを統合する仕組み
- イ
コンピュータなどのデジタル機器,通信ネットワークを利用して実施される教育,学習,研修の形態
- ウ
組織内の各個人がもつ知識やノウハウを組織全体で共有し,有効活用する仕組み
- エ
大量のデータを人間の脳神経回路を模したモデルで解析することによって,コンピュータ自体がデータの特徴を抽出,学習する技術
会話形式の解説
講師この問題は、何がデータから特徴を学ぶのかに注目すると整理できます。
受験者「学習」とあるので、デジタル機器を使う教育も関係しそうに思いました。
講師それはeラーニングです。人がデジタル機器や通信ネットワークを使って学ぶ形態なので、コンピュータがデータを学ぶ技術とは違います。
受験者では、ディープラーニングではコンピュータがデータの特徴を学ぶのですね。
講師はい。脳の神経回路を参考にした多層のニューラルネットワークを使い、大量のデータから特徴を自動的に学びます。この説明に当たるエが正解です。
受験者顧客に関わる部門の情報や業務を統合する仕組みは、何に当たりますか。
講師それはCRMです。顧客に関わる情報や業務を統合する仕組みで、データの特徴を学ぶ技術ではありません。
受験者組織内の知識やノウハウを共有する説明も、学習技術とは違いますね。
講師はい。それはナレッジマネジメントです。個人の知識を組織全体で共有し、活用する仕組みです。
受験者「学習」という語だけで選ばず、人が学ぶ形態か、コンピュータがデータの特徴を学ぶ技術かを確かめます。
講師その見分け方でよいです。ディープラーニングは深層学習とも呼ばれます。
まとめ
ディープラーニングは、多層のニューラルネットワークを使い、データの特徴を自動的に学ぶ技術です。この説明に当たるエが正解です。CRMは顧客に関わる情報や業務の統合、eラーニングはデジタル機器を使う教育形態、ナレッジマネジメントは組織内の知識共有を指します。「学習」という語だけで判断せず、何が何を学ぶのかを確かめましょう。
解答・解説
正解はエです
この問題のテーマ
ディープラーニングの特徴を理解し、顧客管理、オンラインでの学習、知識共有の仕組みと区別する問題です。
解き方の考え方
各選択肢が説明している仕組みを、目的と使い方から見分けます。ディープラーニングの手掛かりは、脳の神経回路を参考にしたモデルを使い、データから特徴を自動的に学ぶ点です。この特徴に当てはまるエを選びます。
選択肢ごとの解説
- ×ア 営業,マーケティング,アフタサービスなどの顧客に関わる部門間で情報や業務の流れを統合する仕組みアの顧客に関わる部門間の情報や業務を統合する説明は、CRMに当たります。データの特徴を学習する技術の説明ではありません。
- ×イ コンピュータなどのデジタル機器,通信ネットワークを利用して実施される教育,学習,研修の形態イのデジタル機器や通信ネットワークを使う教育形態は、eラーニングです。ここで述べているのは学習の実施方法であり、データを学ぶ技術ではありません。
- ×ウ 組織内の各個人がもつ知識やノウハウを組織全体で共有し,有効活用する仕組みウの個人がもつ知識やノウハウを組織で共有する仕組みは、ナレッジマネジメントです。組織の知識を活用する仕組みなので、ディープラーニングとは区別します。
- ○エ 大量のデータを人間の脳神経回路を模したモデルで解析することによって,コンピュータ自体がデータの特徴を抽出,学習する技術エは、脳の神経回路を参考にしたモデルでデータを解析し、その特徴を学ぶ技術を説明しています。ディープラーニングは多層のニューラルネットワークを用い、データから特徴を自動的に学ぶため、これが正解です。
補足
「学習」という語だけでイを選ばないようにしましょう。人がデジタル機器を使って学ぶ形態なのか、コンピュータがデータの特徴を学ぶ技術なのかを確かめると区別できます。
POINT
- ディープラーニングは深層学習とも呼ばれます。
- 多層のニューラルネットワークを用い、データの特徴を自動的に学びます。
- 顧客関連部門の情報や業務の統合はCRMです。
- デジタル機器を使う教育形態はeラーニング、組織での知識共有はナレッジマネジメントです。
