取引記録の改ざん防止を見分ける手掛かり
ITパスポート試験 令和元年度秋期 問59 / セキュリティ › 情報セキュリティ対策・実装技術
過去問にチャレンジ
複数の取引記録をまとめたデータを順次作成するときに,そのデータに直前のデータのハッシュ値を埋め込むことによって,データを相互に関連付け,取引記録を矛盾なく改ざんすることを困難にすることで,データの信頼性を高める技術はどれか。
- ア
LPWA
- イ
SDN
- ウ
エッジコンピューティング
- エ
ブロックチェーン
会話形式の解説
講師この問題は、信頼性を高めるためにデータをどう関連付けるかが焦点です。直前のデータのハッシュ値に注目しましょう。
受験者似たようなIT用語が並んでいて迷います。ハッシュ値でつなぐ点が決め手ですか。
講師はい。ブロックチェーンは取引記録をブロック単位で扱い、各ブロックに直前のブロックのハッシュ値を含めて順につなぎます。
受験者前後のブロックが関連付けられるので、記録を矛盾なく改ざんするのが難しくなるのですね。
講師そのとおりです。したがって、正解はブロックチェーンです。
受験者LPWAも技術の名前ですが、取引記録には関係しないのでしょうか。
講師LPWAは、低消費電力で広い範囲の無線通信を行う技術です。記録をハッシュ値で連結する仕組みではありません。
受験者SDNはネットワークに関する用語だったと思います。記録のつなぎ方とは別ですか。
講師はい。SDNはネットワークをソフトウェアで制御する技術です。取引記録をつなぐ仕組みは指しません。
受験者エッジコンピューティングは、端末の近くでデータを処理する方式でしたね。
講師そのとおりです。処理する場所に着目した用語なので、ハッシュ値による記録の連結とは異なります。
受験者「信頼性」という言葉だけで選ばず、直前のハッシュ値を含めてつなぐ仕組みかどうかを確かめます。
まとめ
正解はブロックチェーンです。取引記録をブロック単位で扱い、直前のブロックのハッシュ値を含めて順につなぐことで、記録を矛盾なく改ざんすることを困難にします。LPWAは無線通信、SDNはネットワーク制御、エッジコンピューティングは処理する場所に関する用語です。「信頼性を高める」という表現だけでなく、その実現方法を手掛かりに見分けます。
解答・解説
正解はエです
この問題のテーマ
直前のデータのハッシュ値を使って取引記録を結び付け、改ざんを困難にする技術を問う問題です。
解き方の考え方
「直前のデータのハッシュ値を埋め込む」が手掛かりです。取引記録をブロックにまとめ、前のブロックのハッシュ値で順につなぐ仕組みを選びます。
選択肢ごとの解説
- ×ア LPWALPWAは、低消費電力で広い範囲の無線通信を行う技術です。通信の方式に関する用語であり、取引記録をハッシュ値で連結する仕組みではありません。
- ×イ SDNSDNは、ネットワークをソフトウェアで制御する技術です。ネットワークの制御に関する用語であり、取引記録の改ざんを困難にする仕組みを指しません。
- ×ウ エッジコンピューティングエッジコンピューティングは、端末の近くでデータを処理する方式です。どこで処理するかに着目した用語であり、ハッシュ値による記録の連結とは異なります。
- ○エ ブロックチェーンブロックチェーンは、取引記録をブロック単位で扱います。各ブロックに直前のブロックのハッシュ値を含めて関連付けるため、記録を矛盾なく改ざんすることが困難になります。
補足
「信頼性を高める」という表現だけで選ばず、何によって実現するかを確認しましょう。この問題では、直前のハッシュ値でデータをつなぐ点が決め手です。
POINT
- ブロックチェーンは、取引記録をブロック単位で扱います。
- 各ブロックは直前のブロックのハッシュ値を含み、前後が関連付けられます。
- ハッシュ値による連結は、記録の改ざんを困難にします。
- LPWAは通信、SDNはネットワーク制御、エッジコンピューティングは処理する場所に関する用語です。
