DNSの役割とは?IPアドレス自動割当てとの違い
ITパスポート試験 令和元年度秋期 問91 / ネットワーク › ネットワーク応用
過去問にチャレンジ
ネットワークにおけるDNSの役割として,適切なものはどれか。
- ア
クライアントからのIPアドレス割当て要求に対し,プールされたIPアドレスの中から未使用のIPアドレスを割り当てる。
- イ
クライアントからのファイル転送要求を受け付け,クライアントへファイルを転送したり,クライアントからのファイルを受け取って保管したりする。
- ウ
ドメイン名とIPアドレスの対応付けを行う。
- エ
メール受信者からの読出し要求に対して,メールサーバが受信したメールを転送する。
会話形式の解説
講師この問題は、ネットワークで何をする仕組みかを見分けます。DNSでは、名前とアドレスの関係に注目してください。
受験者IPアドレスが出てくるので、自動で割り当てる説明もDNSかと思いました。
講師IPアドレスを自動で割り当てるのはDHCPです。DNSは、ドメイン名に対応するIPアドレスを調べます。
受験者同じIPアドレスでも、割り当てる処理と、名前との対応を調べる処理は違うのですね。
講師はい。ドメイン名とIPアドレスを対応付ける説明が正解です。
受験者ファイルを送受信して保管する説明も、名前を調べる仕事とは違いますね。
講師そのとおりです。ファイルの送受信はファイルサーバなどが担います。
受験者受信メールを読み出す説明も、DNSではないのですか。
講師はい。受信メールの読出しにはPOPなどが使われます。
受験者IPアドレスの割当てはDHCP、ドメイン名との対応付けはDNS、と整理できます。
講師IPアドレスという語だけで決めず、何をする処理かまで見てください。
まとめ
DNSは、ドメイン名とIPアドレスを対応付け、ドメイン名に対応するIPアドレスを調べる仕組みです。IPアドレスの自動割当てはDHCPの役割です。ファイルの送受信はファイルサーバなどが担い、受信メールの読出しにはPOPなどが使われます。
解答・解説
正解はウです
この問題のテーマ
DNSの役割を、IPアドレスの自動割当て、ファイル転送、メールの読出しと区別する問題です。
解き方の考え方
まず、DNSがドメイン名に対応するIPアドレスを調べる仕組みだと押さえます。各選択肢が何を扱っているかを見て、名前とアドレスの対応付けを説明しているものを選びます。
選択肢ごとの解説
- ×ア クライアントからのIPアドレス割当て要求に対し,プールされたIPアドレスの中から未使用のIPアドレスを割り当てる。アの未使用のIPアドレスを割り当てる説明は、DNSの役割ではありません。IPアドレスの自動割当てはDHCPの役割です。
- ×イ クライアントからのファイル転送要求を受け付け,クライアントへファイルを転送したり,クライアントからのファイルを受け取って保管したりする。イのファイルを送受信して保管する説明は、DNSの役割ではありません。ファイルの送受信はファイルサーバなどが担います。
- ○ウ ドメイン名とIPアドレスの対応付けを行う。ウのドメイン名とIPアドレスを対応付ける説明が、DNSの役割に当てはまります。DNSによって、ドメイン名に対応するIPアドレスを調べられます。
- ×エ メール受信者からの読出し要求に対して,メールサーバが受信したメールを転送する。エの受信メールを利用者が読み出す説明は、DNSの役割ではありません。受信メールの読出しにはPOPなどが使われます。
補足
IPアドレスが登場しても、割り当てる処理ならDHCP、ドメイン名との対応を調べる処理ならDNSと見分けます。
POINT
- DNSは、ドメイン名に対応するIPアドレスを調べる仕組みです。
- IPアドレスの自動割当てはDHCPの役割です。
- ファイルの送受信はファイルサーバなどが担います。
- 受信メールの読出しにはPOPなどが使われます。
