Bcc欄のアドレスは誰から見えなくなるのか
ITパスポート試験 令和8年度 問75 / ネットワーク › ネットワーク応用
過去問にチャレンジ
電子メールの宛先入力におけるBcc欄に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- ア
Bcc欄に入力したメールアドレスには,To欄やCc欄に入力したメールアドレスは通知されない。
- イ
Bcc欄に入力したメールアドレスには,自動的に暗号化された電子メールが送信される。
- ウ
Bcc欄に入力したメールアドレスには,添付ファイルが削除された電子メールが送信される。
- エ
To欄やCc欄に入力したメールアドレスには,Bcc欄に入力したメールアドレスは通知されない。
会話形式の解説
講師今回はメールの宛先欄のひとつ、Bccの性質を問う問題です。注目点は「誰のアドレスが、誰から見えなくなるのか」という向きです。
受験者Bccは「隠して送る」ものという印象があります。ただ、何が隠れるのかまでは、はっきり覚えていません。
講師まず3つの欄を整理しましょう。Toは主たる宛先、Ccは写しを送る相手を指定する欄で、どちらのアドレスも受信者全員が確認できます。Bccは「Blind Carbon Copy」の略で、ここに入れたアドレスはほかの受信者には表示されません。
受験者つまりBccは、宛先の見え方を調整する機能ということですね。そうすると、自動的に暗号化されるという選択肢は違う気がします。
講師そのとおりです。Bccには暗号化の機能はありません。メールを暗号化したいときは、S/MIMEやPGPといった別の仕組みを使います。
受験者添付ファイルが削除されるという選択肢も、同じ理由で違いますか。
講師はい。Bccを指定しても添付ファイルは削除されず、Bccの受信者にもTo・Ccの受信者と同じ内容のメールが届きます。添付ファイルの制御は、メールサーバやセキュリティ製品が受け持つ機能です。
受験者残りの2つは、どちらも「通知されない」と書いてあって似ています。私はここで迷いました。
講師この2つは隠れる向きが逆になっています。Bccで隠されるのは、Bcc欄に入れたアドレスのほうです。ですから、ToやCcの受信者にはBccのアドレスが通知されない、という説明が正解です。
受験者反対に、Bccの受信者からToやCcのアドレスが見えなくなるわけではないのですね。
講師そうです。Bccの受信者にも、通常はToやCcの宛先が表示されます。なお、Bccのアドレスは、ほかのBcc受信者にも通常は表示されません。
受験者まとめると、BccのアドレスはToやCcの人から見えない、という向きで覚えればよいのですね。
講師はい。典型的な使いどころは一斉送信です。ToやCcに全員のアドレスを入れると、受信者同士にアドレスが知られてしまいます。それを避けたいときにBccを使う、と場面とセットで覚えておくと、向きを取り違えにくくなります。
まとめ
電子メールのToとCcに入れたアドレスは、受信者全員が確認できます。一方、Bccに入れたアドレスはToやCcの受信者には表示されず、ほかのBcc受信者にも通常は表示されません。Bccは宛先の見え方を制御する機能で、暗号化や添付ファイルの削除とは関係ありません。試験では隠れる向きを逆にした選択肢が出るので、「BccのアドレスがToやCcの人から見えない」と向きを意識して覚えましょう。一斉送信で受信者同士にアドレスを知らせたくない場面が、典型的な使いどころです。
解答・解説
正解はエです
この問題のテーマ
電子メールの宛先欄のうちBcc(Blind Carbon Copy)の性質、とくに「誰のアドレスが、誰から見えなくなるのか」を正しく理解しているかを問う問題です。
解き方の考え方
まず、To・Cc・Bccの役割を整理します。ToとCcのアドレスは受信者全員が確認できますが、Bccに入れたアドレスはほかの受信者に表示されません。つまりBccは宛先の見え方を制御する機能です。この点をおさえれば、暗号化や添付ファイルの扱いに触れた選択肢は機能の範囲外だと判断できます。残った2つは「隠れる向き」を確かめて選びます。
選択肢ごとの解説
- ×ア Bcc欄に入力したメールアドレスには,To欄やCc欄に入力したメールアドレスは通知されない。Bcc受信者にToやCcのアドレスが通知されないという説明は、隠れる向きが逆です。Bccで隠されるのはBcc欄に入れた宛先のほうで、Bcc受信者にも通常はToやCcの宛先が表示されます。
- ×イ Bcc欄に入力したメールアドレスには,自動的に暗号化された電子メールが送信される。Bcc宛てのメールが自動的に暗号化されるという説明は誤りです。Bccは宛先の表示を制御する機能で、暗号化の機能は持っていません。メールを暗号化するときは、S/MIMEやPGPなど別の仕組みを使います。
- ×ウ Bcc欄に入力したメールアドレスには,添付ファイルが削除された電子メールが送信される。Bcc宛てのメールから添付ファイルが削除されるという説明も誤りです。Bccを指定しても添付ファイルは自動的に削除されず、Bcc受信者にもTo・Ccの受信者と同じ内容のメールが届きます。添付ファイルの制御は、メールサーバやセキュリティ製品が受け持つ機能です。
- ○エ To欄やCc欄に入力したメールアドレスには,Bcc欄に入力したメールアドレスは通知されない。To・Ccの受信者にBccのアドレスが通知されないという説明は、Bccの性質そのものです。Bccに入れた相手には写しが届きますが、そのアドレスはToやCcの受信者には表示されません。
補足
アは、隠れる向きを逆にした選択肢です。「BccのアドレスがToやCcの人から見えない」と、向きを意識して覚えましょう。また、多くの相手に一斉送信するときにToやCcへ全員のアドレスを入れると、受信者同士にアドレスが知られてしまいます。こうした場面がBccの典型的な使いどころです。
POINT
- Toは主たる宛先、Ccは写しを送る相手を指定する欄で、どちらのアドレスも受信者全員が確認できます。
- Bccに指定したアドレスは、ToやCcの受信者には表示されません。
- Bccのアドレスは、ほかのBcc受信者にも通常は表示されません。
- Bccは宛先の見え方を制御する機能で、暗号化や添付ファイルの削除とは関係ありません。
- 一斉送信で受信者同士にアドレスを知らせたくないときはBccを使います。
