NTPの役割とほかの機能をどう区別するか
ITパスポート試験 令和元年度秋期 問94 / ネットワーク › 通信プロトコル
過去問にチャレンジ
NTPの利用によって実現できることとして,適切なものはどれか。
- ア
OSの自動バージョンアップ
- イ
PCのBIOSの設定
- ウ
PCやサーバなどの時刻合わせ
- エ
ネットワークに接続されたPCの遠隔起動
会話形式の解説
講師この問題では、NTPが何のために使われるかを押さえると判断できます。
受験者ネットワークを使うなら、OSの自動バージョンアップもできそうだと思いました。
講師NTPは、ネットワークを通じて機器の時計を同期するためのプロトコル、つまり通信の決まりです。OSの更新とは目的が違います。
受験者では、BIOSの設定も時計に関係しそうですが、NTPの役割には入りますか。
講師入りません。BIOSの設定は端末の設定画面などで行うもので、NTPを使って設定するわけではありません。
受験者時計を同期するなら、PCやサーバの時刻合わせが当てはまりますね。
講師そのとおりです。PCやサーバなどの時計をそろえられるので、時刻合わせが正解です。
受験者ネットワーク経由でPCを遠隔起動する機能とも区別が必要ですね。
講師はい。遠隔起動にはWake-on-LANを利用します。NTPが行う時刻合わせとは役割が異なります。
受験者NTPは時計の同期、Wake-on-LANは遠隔起動と覚えます。
講師複数の機器の時刻をそろえると、それぞれのログに記録された出来事の時刻を比較しやすくなります。
まとめ
NTPは、ネットワークを通じて機器の時計を同期するためのプロトコルです。PCやサーバの時刻合わせを実現できます。OSの自動バージョンアップやBIOSの設定はNTPの機能ではありません。ネットワーク経由のPCの遠隔起動にはWake-on-LANを利用します。
解答・解説
正解はウです
この問題のテーマ
NTPで実現できる機能を問う問題です。
解き方の考え方
NTPは、ネットワークを通じて機器の時計を同期するためのプロトコルです。各選択肢が時刻合わせに当たるかを確認すると、PCやサーバの時刻合わせを挙げたウが適切だと分かります。
選択肢ごとの解説
- ×ア OSの自動バージョンアップOSの自動バージョンアップは、OSの更新に関する機能です。NTPが行う時計の同期とは目的が異なります。
- ×イ PCのBIOSの設定BIOSの設定は、端末の設定画面などで行います。NTPを利用してBIOSの設定を行うわけではありません。
- ○ウ PCやサーバなどの時刻合わせNTPはPCやサーバなどの時計を同期します。したがって、これらの機器の時刻合わせを実現できるという説明が適切です。
- ×エ ネットワークに接続されたPCの遠隔起動ネットワークを使ったPCの遠隔起動には、Wake-on-LANを利用します。NTPの役割は時刻合わせであり、遠隔起動ではありません。
補足
複数の機器で時刻をそろえると、それぞれのログに記録された出来事の時刻を比較しやすくなります。NTPを見たら「時刻の同期」と結び付けて判断しましょう。
POINT
- NTPはネットワーク上の機器の時計を同期するプロトコルです。
- 時刻合わせの対象にはPCやサーバがあります。
- OSの自動更新やBIOSの設定は、NTPの機能ではありません。
- ネットワーク経由のPCの遠隔起動にはWake-on-LANを利用します。
