ファイルを開けても上書き保存できない理由は?
ITパスポート試験 令和2年度10月 問85 / セキュリティ › 情報セキュリティ対策・実装技術
過去問にチャレンジ
ファイルサーバに保存されている文書ファイルの内容をPCで直接編集した後、上書き保存しようとしたら“権限がないので保存できません”というメッセージが表示された。この文書ファイルとそれが保存されているフォルダに設定されていた権限の組合せとして、適切なものはどれか。

- ア
ファイル読取り権限:あり、ファイル書込み権限:あり、フォルダ読取り権限:なし
- イ
ファイル読取り権限:あり、ファイル書込み権限:なし、フォルダ読取り権限:あり
- ウ
ファイル読取り権限:なし、ファイル書込み権限:あり、フォルダ読取り権限:なし
- エ
ファイル読取り権限:なし、ファイル書込み権限:なし、フォルダ読取り権限:あり
会話形式の解説
講師この問題は、どの操作ができて、どの操作ができなかったかを分けて考えます。
受験者文書を開いて内容を編集できたので、書込み権限もあると思いました。
講師内容を開けたことから分かるのは、ファイルの読取り権限があることです。画面上で編集できても、上書き保存できるとは限りません。
受験者保存するときに権限がないと表示されたので、ファイルの書込み権限はないのですね。
講師そのとおりです。読取りがあり、書込みがない組合せを選びます。図表では、その組合せのフォルダ読取り権限は「あり」です。
受験者ファイルの読取りも書込みも「あり」の組合せは、保存できなかった状況に合いませんね。
講師はい。書込み権限があるため、権限不足で上書き保存できなかったという条件に合いません。
受験者では、書込みが「あり」で読取りが「なし」の組合せは、文書を開けたことに合いません。
講師そうです。読取りも書込みも「なし」の組合せも、保存できない点は合いますが、内容を開けたことに合いません。
受験者開けたことから読取りは「あり」、保存できなかったことから書込みは「なし」。だから、フォルダ読取りが「あり」の組合せが正解ですね。
講師はい。権限の問題では、画面上で変更できたことと、変更をファイルサーバに書き込めたことを区別しましょう。
まとめ
正解はイです。文書の内容を開けたので、ファイルの読取り権限があります。一方、権限不足で上書き保存できなかったので、ファイルの書込み権限はありません。画面上で編集できたことだけでは、保存する権限があるとは判断できません。
解答・解説
正解はイです
この問題のテーマ
ファイルを開いて編集できても上書き保存できないとき、ファイルとフォルダにどの権限が設定されているかを問う問題です。
解き方の考え方
「内容を開けた」と「上書き保存できなかった」を分けて考えます。前者からファイルの読取り権限はあり、後者からファイルの書込み権限はないと判断できます。この組合せに当てはまる選択肢を探します。
選択肢ごとの解説
- ×ア ファイル読取り権限:あり、ファイル書込み権限:あり、フォルダ読取り権限:なしファイルの読取り権限がある点は、内容を開けた状況に合います。しかし、書込み権限もあるため、権限不足で上書き保存できなかった状況には合いません。
- ○イ ファイル読取り権限:あり、ファイル書込み権限:なし、フォルダ読取り権限:ありファイルの読取り権限があるので、内容を開いて編集できます。一方、書込み権限がないので上書き保存できません。図表ではフォルダの読取り権限も「あり」となっています。
- ×ウ ファイル読取り権限:なし、ファイル書込み権限:あり、フォルダ読取り権限:なしファイルの書込み権限はありますが、読取り権限がありません。そのため、文書の内容を開いて編集したという状況に合いません。
- ×エ ファイル読取り権限:なし、ファイル書込み権限:なし、フォルダ読取り権限:ありファイルの書込み権限がない点は保存できない状況に合います。しかし、読取り権限もないため、そもそも文書の内容を開けません。
補足
編集画面で文字を変更できることと、変更をファイルサーバに書き込めることは別です。権限の問題では、どの操作までは成功し、どの操作で失敗したかを順に確認しましょう。
POINT
- ファイルの内容を開くには、そのファイルの読取り権限が必要です。
- ファイルを上書き保存するには、そのファイルの書込み権限が必要です。
- 画面上で編集できたことだけでは、上書き保存する権限があるとは判断できません。
