二要素認証の仕組みとは?認証要素の数え方
ITパスポート試験 令和2年度10月 問86 / セキュリティ › 情報セキュリティ対策・実装技術
過去問にチャレンジ
二要素認証の説明として,最も適切なものはどれか。
- ア
所有物,記憶及び生体情報の3種類のうちの2種類を使用して認証する方式
- イ
人間の生体器官や筆跡などを使った認証で,認証情報の2か所以上の特徴点を使用して認証する方式
- ウ
文字,数字及び記号のうち2種類以上を組み合わせたパスワードを用いて利用者を認証する方式
- エ
利用者を一度認証することで二つ以上のシステムやサービスなどを利用できるようにする方式
会話形式の解説
講師この問題では、「二つ」が何を数えているかに注目します。認証要素は、記憶・所有物・生体情報の三種類です。
受験者二か所の特徴を調べる生体認証も、二つ使っているように見えます。
講師特徴点が二か所以上でも、認証要素としては生体情報の一種類です。二要素認証にはなりません。
受験者では、文字と数字を組み合わせたパスワードはどうですか。
講師文字種が複数でも、パスワードは記憶という一種類の要素です。文字種の数では判断しません。
受験者一度の認証で複数のサービスを使えるという説明も、「二つ以上」が気になります。
講師それはシングルサインオンです。認証後に利用できる範囲の話で、認証要素の種類を二つ使うという意味ではありません。
受験者数えるのは特徴点や文字種、サービスではなく、認証要素の種類なのですね。
講師そのとおりです。所有物・記憶・生体情報のうち、異なる二種類を使う説明が二要素認証に当たります。
受験者「二つ使う」と書かれていても、何を二つ使うのか確かめます。
講師その見方で整理できます。要素の種類が増えているかを確認しましょう。
まとめ
二要素認証は、記憶・所有物・生体情報のうち、異なる二種類の認証要素を使う方式です。生体情報の特徴点やパスワードの文字種が複数でも、それだけでは要素の種類は増えません。一度の認証で複数のサービスを使う仕組みは、シングルサインオンです。「二つ」が何を数えているかを確認することが判断の決め手です。
解答・解説
正解はアです
この問題のテーマ
二要素認証で使う認証要素の種類を問う問題です。
解き方の考え方
認証要素は、記憶・所有物・生体情報の三種類に分けられます。二要素認証かどうかは、情報の数や利用できるサービスの数ではなく、異なる種類の認証要素を二つ使っているかで判断します。
選択肢ごとの解説
- ○ア 所有物,記憶及び生体情報の3種類のうちの2種類を使用して認証する方式所有物・記憶・生体情報のうち、異なる二種類を使うという説明です。二要素認証の条件に当てはまるため、正解です。
- ×イ 人間の生体器官や筆跡などを使った認証で,認証情報の2か所以上の特徴点を使用して認証する方式生体器官や筆跡の特徴を使う認証について述べています。特徴点を二か所以上調べても、使っている認証要素は生体情報の一種類なので、二要素認証にはなりません。
- ×ウ 文字,数字及び記号のうち2種類以上を組み合わせたパスワードを用いて利用者を認証する方式文字・数字・記号を組み合わせたパスワードについて述べています。文字種が複数でも、パスワードは記憶による認証要素です。異なる二種類の要素を使っていないため、二要素認証ではありません。
- ×エ 利用者を一度認証することで二つ以上のシステムやサービスなどを利用できるようにする方式一度の認証で複数のシステムやサービスを利用できる仕組みは、シングルサインオンです。これは認証後に利用できる範囲を説明したもので、異なる二種類の要素を使うという説明ではありません。
補足
「二つ使う」という表現だけで判断せず、何の種類を数えているかを確認しましょう。この問題では、認証に使う要素の種類を数えることが決め手です。
POINT
- 認証要素は、記憶・所有物・生体情報の三種類に分類されます。
- 二要素認証では、異なる種類の認証要素を二つ使います。
- パスワードの文字種や生体情報の特徴点を増やしても、それだけでは要素の種類は増えません。
- 一度の認証で複数のサービスを使う仕組みは、シングルサインオンです。
