cookieとは何か、キャッシュとの違いを目的で見分ける
ITパスポート試験 令和6年度 問61 / ネットワーク › ネットワーク応用
過去問にチャレンジ
cookieを説明したものはどれか。
- ア
Webサイトが,Webブラウザを通じて訪問者のPCにデータを書き込んで保存する仕組み又は保存されるデータのこと
- イ
Webブラウザが,アクセスしたWebページをファイルとしてPCのハードディスクに一時的に保存する仕組み又は保存されるファイルのこと
- ウ
Webページ上で,Webサイトの紹介などを目的に掲載されている画像のこと
- エ
ブログの機能の一つで,リンクを張った相手に対してその旨を通知する仕組みのこと
会話形式の解説
講師この問題はcookieの定義を問うものです。選択肢には、よく似たWeb関連の用語の説明が並んでいます。cookieが「誰が」「どこに」「何を」保存する仕組みなのかを思い出すと、見分けやすくなります。
受験者cookieは、パソコンに何かを保存する仕組みだったと思います。ただ、Webページを一時的に保存するという説明も同じように見えて、どちらなのか迷いました。
講師そこがこの問題の一番の注意点です。cookieは、Webサイト、つまりサーバ側の指示で、ブラウザが利用者の端末にデータを保存する仕組みです。保存されたデータそのものもcookieと呼びます。最初の選択肢がこの説明に合っています。
受験者保存したデータは、そのあとどう使われるのですか。
講師次にアクセスしたとき、条件に合えばブラウザからサーバへ送られます。そのおかげで、ログイン状態を保ったり、ショッピングカートの中身や言語などの設定を覚えておいたりできます。アクセス解析のように、利用者を識別したり追跡したりする目的にも使われます。
受験者では、アクセスしたページをファイルとして一時保存するほうは、キャッシュの説明でしょうか。
講師そのとおりです。キャッシュは、画像やHTMLのコピーを手元に置いて、再表示を速くするための仕組みです。どちらも端末に保存しますが、キャッシュはページそのもののコピーを保存し、cookieはサイトから渡されたデータを保存します。目的も保存する中身も違います。
受験者残りの二つについてです。サイト紹介用の画像はバナー、リンクを張った相手に通知するブログの機能はトラックバックで合っていますか。
講師合っています。バナーはページに表示される画像で、端末にデータを保存する仕組みではないので、cookieの説明ではありません。トラックバックはブログどうしをつなぐための機能で、こちらも利用者の端末にデータを保存するものではありません。
受験者整理すると、サイトが識別や設定のために渡すデータがcookie、表示を速くするためのコピーがキャッシュということですね。
講師はい、目的で区別すると覚えやすくなります。補足すると、cookieは小さなテキストデータで、それ自体が実行可能なプログラムやウイルスになるわけではありません。ただし、個人を識別できる情報を含む場合もあるので、プライバシーの面では扱いに注意が必要です。
まとめ
cookieとは、Webサイトの指示でブラウザが利用者の端末にデータを保存する仕組み、または保存されたそのデータのことです。次にアクセスしたときに条件に合えばサーバへ送られ、ログイン状態の維持や設定の保持、アクセス解析などに使われます。ページや画像のコピーを一時保存して表示を速くする仕組みはキャッシュで、cookieとは目的も保存する中身も違います。サイト紹介用の画像はバナー、リンク先に通知するブログの機能はトラックバックです。
解答・解説
正解はアです
この問題のテーマ
cookieの定義を問う問題です。あわせて、キャッシュ、バナー画像、トラックバックといった、よく似たWeb関連の用語と区別できるかも確かめています。
解き方の考え方
まず、cookieが「誰が」「どこに」「何を」保存する仕組みなのかを思い出します。cookieは、Webサイト(サーバ)の指示でブラウザが利用者の端末にデータを保存する仕組みです。次に、各選択肢がどの用語の説明なのかを当てはめていきます。保存するのがページそのものなのか、サイト側から渡されたデータなのかに注目すると、似た選択肢でも見分けられます。
選択肢ごとの解説
- ○ア Webサイトが,Webブラウザを通じて訪問者のPCにデータを書き込んで保存する仕組み又は保存されるデータのことWebサイトがブラウザを通じて訪問者のPCにデータを書き込み、保存するというアの説明は、cookieの定義に合っています。cookieはサーバの指示でブラウザに保存されます。次回以降のアクセス時には、条件に合えばブラウザからサーバへ送られます。この仕組みによって、ログイン状態や利用者ごとの設定などを保てます。
- ×イ Webブラウザが,アクセスしたWebページをファイルとしてPCのハードディスクに一時的に保存する仕組み又は保存されるファイルのことブラウザが、アクセスしたWebページをファイルとして一時保存するというイの説明は、キャッシュのことです。キャッシュは、画像やHTMLのコピーを手元に置き、再表示を速くするための仕組みです。サイトから渡されたデータを保存するcookieとは、目的も保存する中身も違います。
- ×ウ Webページ上で,Webサイトの紹介などを目的に掲載されている画像のことサイトの紹介などのためにページ上に掲載される画像というウの説明は、バナー画像のことです。バナーはページに表示される画像で、端末にデータを保存する仕組みではありません。そのため、cookieとは関係がありません。
- ×エ ブログの機能の一つで,リンクを張った相手に対してその旨を通知する仕組みのことリンクを張った相手にその旨を通知するという、ブログの機能を述べたエの説明は、トラックバックのことです。トラックバックはブログどうしの連携のための機能で、利用者の端末にデータを保存するものではありません。
補足
cookieとキャッシュは、どちらも端末に保存される点が共通していて、混同しやすい用語です。サイトから渡された識別や設定のためのデータがcookie、表示を速くするためのページや画像のコピーがキャッシュ、と目的で区別すると覚えやすくなります。また、cookieは小さなテキストデータで、それ自体が実行可能なプログラムやウイルスになるわけではありません。ただし、個人を識別できる情報を含む場合もあるため、プライバシーの面では扱いに注意が必要です。
POINT
- cookieは、Webサイトがブラウザを通じて利用者の端末にデータを保存させる仕組み、またはその保存データのことです。
- cookieは、次回以降のアクセス時に条件に合えばサーバへ送られ、ログイン状態の維持やショッピングカートの内容の保持、言語などの設定の保持に使われます。
- cookieは、アクセス解析など、利用者を識別・追跡する目的にも使われます。
- ページや画像を一時保存して表示を速くする仕組みはキャッシュで、cookieとは別物です。
- リンク先へ通知するブログの機能はトラックバック、紹介用に掲載される画像はバナーです。
