累積バグ件数のグラフから品質の安定を読み取る
基本情報技術者試験 平成29年度春期 午前 問53 / プロジェクトマネジメント › プロジェクトの品質
過去問にチャレンジ
テスト工程での品質状況を判断するためには,テスト項目消化件数と累積バグ件数との関係を分析し,評価する必要がある。品質が安定しつつあることを表しているグラフはどれか。
- ア

- イ

- ウ

- エ

会話形式の解説
講師この問題では、グラフの高さよりも、終盤の傾きに注目します。傾きは、テストを進めたときに新たに見つかるバグの多さを示します。
受験者累積バグ件数が多いグラフほど、品質が悪いと判断するのでしょうか。
講師ここで問われているのは、品質が安定しつつあるかどうかです。テストが進むにつれて傾きが小さくなるかを確かめます。
受験者右へ進むほど急に上がる曲線では、後半ほどバグが多く見つかるのですね。
講師はい。右上がりの曲線でも、傾きが大きくなる形は安定に向かう様子と合いません。
受験者右下がりの曲線は、バグが減っているように見えます。これはよさそうですが。
講師縦軸は発見済みのバグを積み上げた累積件数です。テストを追加しても、その値が減る形にはなりません。
受験者一定の傾きで増える直線なら、発見ペースは変わっていないということですか。
講師そのとおりです。発見ペースが下がる様子は読み取れません。一方、初めは増えて終盤に横ばいへ近づく曲線なら、新たに見つかるバグが少なくなっています。
受験者終盤に傾きが小さくなる曲線が、品質の安定傾向を表すのですね。正解はエです。
講師はい。累積件数そのものの大小に目を奪われず、終盤の傾きがどう変わるかで判断しましょう。
まとめ
品質が安定しつつあるかは、テスト項目消化件数に対する累積バグ件数の終盤の傾きで判断します。傾きが小さくなり横ばいに近づく形は、新たに見つかるバグが少なくなっていることを示します。右下がりは累積件数に合わず、傾きが増す曲線や一定の直線からは安定傾向を読み取れません。この問題の正解はエです。
解答・解説
正解はエです
この問題のテーマ
テスト項目の消化件数と累積バグ件数のグラフから、品質が安定に向かっているかを読み取る問題です。
解き方の考え方
横軸は消化したテスト項目の件数、縦軸はそれまでに見つかったバグの累積件数です。グラフの傾きに注目すると、テストを進めたときに新たに見つかるバグの多さが分かります。終盤で傾きが小さくなる形を選びます。
選択肢ごとの解説
- ×アアの曲線は、右へ進むほど傾きが大きくなっています。テストを進めるにつれて新たに見つかるバグが増える形なので、品質が安定に向かう様子とは合いません。
- ×イイの曲線は右下がりで、テストが進むほど累積バグ件数が減っています。既に発見した件数を積み上げた値は、新しいテストによって減らないため、この形は累積件数を表せません。
- ×ウウのグラフは一定の傾きで増え続けています。テストを進めてもバグの発見ペースが下がる様子は読み取れません。
- ○エエの曲線は、初めは増えますが、終盤には横ばいに近づきます。テストを進めても新たに見つかるバグが少なくなっており、品質が安定しつつあることを表しています。
POINT
- 累積件数のグラフでは、右へ進むほど値が減る形にはなりません。
- 傾きが大きいほど、同じ件数のテストを追加したときのバグ発見数は多くなります。
- 品質の安定傾向は、累積件数そのものの大小ではなく、終盤の傾きの変化から判断します。
