マナビング基本情報技術者

DBMSの機密保護に役立つ機能はどれか

基本情報技術者試験 平成30年度春期 午前 問27 / データベース › データベース方式

過去問にチャレンジ

平成30年度春期 午前 問27

DBMSが提供する機能のうち,データ機密保護を実現する手段はどれか。

  1. ア

    一連の処理を論理的単位としてまとめたトランザクションを管理する。

  2. イ

    データに対するユーザーのアクセス権限を管理する。

  3. ウ

    データを更新するときに参照制約をチェックする。

  4. エ

    データを更新する前に専有ロックをかける。

会話形式の解説

講師講師
機密保護を考えるときは、誰がデータを利用できるかに注目します。どの機能がそれを決めるでしょうか。
受験者受験者
一連の処理をまとめるトランザクション管理も、データを守る機能なので迷います。
講師講師
トランザクション管理は、処理が途中で失敗した場合の扱いなどに関わります。利用者ごとにアクセスを許すかどうかは決めません。
受験者受験者
では、利用してよい人を制限する機能を探せばよいのですね。
講師講師
そのとおりです。ユーザーのアクセス権限を管理すれば、許可されていない利用者によるデータの利用を防げます。
受験者受験者
参照制約のチェックは、利用できる人を制限するものではないのですか。
講師講師
参照制約は、更新後にデータ間の関係が矛盾しないかを確かめます。データの整合性には役立ちますが、利用者の権限は管理しません。
受験者受験者
専有ロックも、更新を制限するのでアクセス権限と似て見えます。
講師講師
専有ロックは、同時に行われる処理の競合を抑えるためのものです。データを見せてよい利用者を決める機能ではありません。
受験者受験者
処理の進め方やデータ間の整合性ではなく、誰が利用できるかを管理する機能が機密保護に当たるのですね。
講師講師
はい。機能名に「守る」印象があるかではなく、利用者の権限を管理しているかで判断します。

まとめ

データの機密保護では、誰がデータを利用できるかが重要です。ユーザーのアクセス権限を管理する機能は、許可されていない利用者による利用を防ぐため、正解です。トランザクション管理、参照制約のチェック、専有ロックは、それぞれ処理やデータの整合性に関わる機能であり、利用者の権限は管理しません。

解答・解説

正解はイです

この問題のテーマ

DBMSの機能のうち、データの機密保護に直接役立つものを問う問題です。

解き方の考え方

機密保護では、許可された利用者だけがデータを利用できることが重要です。各機能が利用者の権限を管理するものか、それとも処理やデータの整合性を保つものかを見分けます。

選択肢ごとの解説

  1. ×ア  一連の処理を論理的単位としてまとめたトランザクションを管理する。
    トランザクション管理は、一連の処理を一つの単位として扱う機能です。処理が途中で失敗した場合の扱いなどに関わりますが、誰にデータへのアクセスを許すかは決めません。
  2. ○イ  データに対するユーザーのアクセス権限を管理する。
    ユーザーのアクセス権限を管理すれば、許可されていない利用者によるデータの利用を防げます。利用できる人を制限することが機密保護につながるため、これが正解です。
  3. ×ウ  データを更新するときに参照制約をチェックする。
    参照制約のチェックは、更新後にデータ間の関係が矛盾しないかを確かめるためのものです。データの整合性には役立ちますが、利用者ごとのアクセス権限は管理しません。
  4. ×エ  データを更新する前に専有ロックをかける。
    更新前の専有ロックは、同時に行われる処理が競合するのを抑えます。更新の順序を調整する働きであり、利用者にデータを見せてよいかを決める機能ではありません。

POINT

  • 機密保護を考えるときは、誰がデータを利用できるかに着目します。
  • DBMSでは、ユーザーごとにデータへの操作権限を設定できます。
  • 参照制約はデータ間の整合性を守るために確認します。

※出典:平成30年度春期 基本情報技術者試験 午前 問27