拡張現実は体験の土台からどう見分ける?
基本情報技術者試験 平成30年度春期 午前 問26 / 情報メディア › マルチメディア応用
過去問にチャレンジ
AR(Augmented Reality)の説明として,最も適切なものはどれか。
- ア
過去に録画された映像を視聴することによって,その時代のその場所にいたかのような感覚が得られる。
- イ
実際に目の前にある現実の映像の一部にコンピュータを使って仮想の情報を付加することによって,拡張された現実の環境が体感できる。
- ウ
人にとって自然な3次元の仮想空間を構成し,自分の動作に合わせて仮想空間も変化することによって,その場所にいるかのような感覚が得られる。
- エ
ヘッドマウントディスプレイなどの機器を利用し人の五感に働きかけることによって,実際には存在しない場所や世界を,あたかも現実のように体感できる。
会話形式の解説
講師ARを見分けるには、体験の土台が今見えている現実かどうかを確かめます。
受験者どの説明も、その場にいるように感じられそうで迷います。
講師感覚だけでは決まりません。何を見せている説明か、一つずつ確認しましょう。
受験者過去の録画映像は、目の前の現実を見せているわけではありませんね。
講師はい。過去の映像を通じた体験なので、これはSRの説明です。
受験者実際に見えている映像に仮想の情報を加える説明なら、現実が土台になっています。
講師そのとおりです。現実に情報を重ねて拡張するので、それがARの説明であり、正解です。
受験者動きに合わせて変化する3次元の空間は、現実ではなく作られた空間ですね。
講師はい。体験の中心が仮想空間にあるため、VRの説明です。
受験者機器で実在しない世界を現実のように感じる説明も、VRですか。
講師そうです。現実の映像に情報を加えているわけではありません。
受験者「その場にいる感覚」より、現実を土台にしているかを見れば判断できますね。
まとめ
ARは、目の前の現実を土台に仮想の情報を付け加える技術です。この問題では、実際に見えている映像に情報を加える説明が正解です。過去の録画映像による体験はSR、作られた仮想空間や実在しない世界での体験はVRに当たります。「その場にいるように感じる」だけで判断せず、何を見せているかを確認します。
解答・解説
正解はイです
この問題のテーマ
ARの特徴を、録画映像による体験やVRとの違いから見分ける問題です。
解き方の考え方
体験の土台が、今見えている現実か、作られた映像・空間かを確かめます。そのうえで、現実に仮想の情報を重ねている説明を選びます。
選択肢ごとの解説
- ×ア 過去に録画された映像を視聴することによって,その時代のその場所にいたかのような感覚が得られる。過去の録画映像を見て、その時代や場所にいるように感じる説明です。目の前の現実に情報を加えるARではなく、SRに当たります。
- ○イ 実際に目の前にある現実の映像の一部にコンピュータを使って仮想の情報を付加することによって,拡張された現実の環境が体感できる。実際に見えている映像を土台に、コンピュータで作った情報を付け加えています。現実を拡張して体験するARの説明なので、これが正解です。
- ×ウ 人にとって自然な3次元の仮想空間を構成し,自分の動作に合わせて仮想空間も変化することによって,その場所にいるかのような感覚が得られる。自分の動きに応じて変化するのは、構成された3次元の仮想空間です。体験の中心が仮想空間にあるため、VRの説明です。
- ×エ ヘッドマウントディスプレイなどの機器を利用し人の五感に働きかけることによって,実際には存在しない場所や世界を,あたかも現実のように体感できる。機器を通じて、実在しない場所や世界を現実のように体感する説明です。現実の映像への情報の付加ではなく、VRの説明です。
POINT
- ARを見分けるときは、現実の環境が体験の土台になっているかを確認します。
- 仮想空間内での体験が中心なら、VRに当たります。
- 「その場にいるように感じる」だけでは技術を特定できず、何を見せているかが判断の鍵です。
