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VPNの通信品質はネットワークでどう違う?

ITパスポート試験 令和2年度10月 問78 / セキュリティ › 情報セキュリティ対策・実装技術

過去問にチャレンジ

令和2年度10月 問78

通信プロトコルとしてTCP/IPを用いるVPNには,インターネットを使用するインターネットVPNや通信事業者の独自ネットワークを使用するIP-VPNなどがある。インターネットVPNではできないが,IP-VPNではできることはどれか。

  1. ア

    IP電話を用いた音声通話

  2. イ

    帯域幅などの通信品質の保証

  3. ウ

    盗聴,改ざんの防止

  4. エ

    動画の配信

会話形式の解説

講師講師
この問題では、通信ができるかどうかと、通信品質を保証できるかどうかを分けて考えます。
受験者受験者
どちらもTCP/IPを使うので、できることも同じだと思いました。何が違うのですか。
講師講師
使うネットワークが違います。インターネットVPNは公開インターネットを使い、IP-VPNは通信事業者が管理する閉域網を使います。
受験者受験者
公開インターネットを使うと、混雑の影響を受けるのですね。
講師講師
はい。そのため、インターネットVPNでは経路全体の帯域を保証できません。IP-VPNでは、契約に基づいて帯域などの通信品質を保証できます。
受験者受験者
では、IP電話での音声通話や動画配信も、IP-VPNだけでできるのでしょうか。
講師講師
いいえ。音声通話も動画配信も、インターネットVPNで可能です。配信できることと、混雑時にも一定の通信品質を保証できることは別です。
受験者受験者
盗聴や改ざんを防ぐことなら、閉域網を使うIP-VPNだけに当てはまりますか。
講師講師
それも違います。インターネットVPNでも、暗号化などを使って盗聴や改ざんへの対策ができます。
受験者受験者
音声通話、動画配信、通信内容の保護はどちらでも可能で、違いは帯域などを保証できるかどうかですね。
講師講師
そのとおりです。「安全に通信できる」と「通信品質を保証できる」を混同しないようにしましょう。

まとめ

インターネットVPNは公開インターネットを使うため、混雑の影響を受け、経路全体の帯域を保証できません。IP-VPNは通信事業者が管理する閉域網を使い、契約に基づいて帯域などの通信品質を保証できます。音声通話や動画配信はインターネットVPNでも可能です。暗号化などによる盗聴・改ざんへの対策と、通信品質の保証は分けて考えます。

解答・解説

正解はイです

この問題のテーマ

インターネットVPNとIP-VPNの違いのうち、通信品質を保証できるかを問う問題です。

解き方の考え方

両者ともTCP/IPを使いますが、通信に使うネットワークが異なります。公開インターネットは混雑の影響を受けるため、経路全体の帯域を保証できません。通信事業者が管理する閉域網を使うIP-VPNなら、契約に基づいて帯域などを保証できます。

選択肢ごとの解説

  1. ×ア  IP電話を用いた音声通話
    IP電話による音声通話は、インターネットVPNでも可能です。通話ができるかどうかは、両者を区別する決め手になりません。
  2. ○イ  帯域幅などの通信品質の保証
    IP-VPNでは、通信事業者が管理する閉域網を使い、契約に基づいて帯域などの通信品質を保証できます。インターネットVPNでは、公開インターネットの混雑を制御できないため、経路全体の帯域は保証できません。
  3. ×ウ  盗聴,改ざんの防止
    盗聴や改ざんへの対策は、インターネットVPNでも行えます。暗号化などを利用できるため、IP-VPNだけに可能なことではありません。
  4. ×エ  動画の配信
    動画はインターネットVPNでも配信できます。ただし、配信できることと、混雑時にも一定の通信品質を保証できることは別です。

補足

インターネットVPNでも、暗号化などによって通信内容を保護できます。「安全に通信できる」と「帯域を保証できる」を混同しないことが、この問題のポイントです。

POINT

  • インターネットVPNは公開インターネットを使い、通信品質が混雑に左右されます。
  • IP-VPNは通信事業者が管理する閉域網を使います。
  • IP-VPNでは、契約に基づいて帯域などを保証できます。
  • 音声通話や動画配信が可能かどうかと、通信品質を保証できるかどうかを分けて考えます。

※出典:令和2年度10月 ITパスポート試験 問78