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OSSに当たるOSはどれか、ソース公開の有無で見分ける

ITパスポート試験 令和6年度 問97 / ソフトウェア › オープンソースソフトウェア

過去問にチャレンジ

令和6年度 問97

次のOSのうち、OSS(Open Source Software)として提供されるものだけを全て挙げたものはどれか。 a Android b FreeBSD c iOS d Linux

  1. ア

    a,b

  2. イ

    a,b,d

  3. ウ

    b,d

  4. エ

    c,d

会話形式の解説

講師講師
今回は、よく知られた4つのOSのうち、OSSとして提供されているものを全て選ぶ問題です。OSSはオープンソースソフトウェアの略で、ソースコードが公開されていて、ライセンスの範囲内なら誰でも利用・改変・再配布できるソフトウェアのことです。「全て挙げたもの」という問い方にも注意してください。
受験者受験者
私はOSSを「無料で使えるソフト」くらいに覚えていました。そうだとすると、スマホに最初から入っているAndroidもiOSも、どちらもOSSになりそうな気がします。
講師講師
そこがよくある引っかけです。OSSかどうかは、無料かどうかでは決まりません。ソースコードが公開されているかどうかと、ライセンスでどんな権利が認められているかで判断します。無料で使えても、ソースが公開されていなければOSSではありません。
受験者受験者
では、Apple製のiOSはどうですか。ソースコードが公開されているという話は聞いたことがありません。
講師講師
そのとおりで、iOSはソースが公開されていないプロプライエタリなOS、つまり開発元が権利を管理して中身を公開していないOSです。なので、iOSはOSSではありません。iOSの中に一部OSSの部品が使われていても、OS全体がOSSになるわけではありません。
受験者受験者
Androidはどうなりますか。同じスマホ用のOSなので、iOSと同じ扱いになるのかと迷いました。
講師講師
Androidは、基本部分がAndroid Open Source Project、略してAOSPとして公開されています。Linuxをベースにしたもので、OSSに当たります。同じスマホ用でも、iOSとは扱いが違うところが大事な点です。
受験者受験者
LinuxがOSSなのは知っています。FreeBSDは初めて見る名前ですが、こちらもOSSなのでしょうか。
講師講師
FreeBSDはUNIX系のOSで、BSDライセンスで公開されているOSSです。Linuxも、カーネルというOSの中心部分がGPLというライセンスで公開されています。OSSに当たるのはAndroid、FreeBSD、Linuxの3つです。
受験者受験者
そうすると、AndroidとFreeBSDだけの組合せはLinuxが抜けていて、FreeBSDとLinuxだけの組合せはAndroidが抜けています。どちらも中身は正しいのに、「全て」にはなっていないということですね。
講師講師
そのとおりです。iOSとLinuxの組合せは、OSSではないiOSを含むので誤りです。そのうえAndroidとFreeBSDも抜けています。iOSを含まず、OSSの3つを過不足なく挙げているAndroid、FreeBSD、Linuxの組合せが正解です。
受験者受験者
OSSかどうかは無料かどうかではなくソースの公開で見分けること、それから「全て挙げたもの」の問題では、誤ったものが混じっていないかに加えて、正しいものが漏れていないかも確かめること。この2点を押さえておきます。
講師講師
よく整理できています。まとめると、LinuxはGPL、FreeBSDはBSDライセンスで公開されていて、Androidも基本部分がAOSPとして公開されています。iOSは非公開なのでOSSではありません。OSの名前とあわせて、どのライセンスや仕組みで公開されているかもセットで覚えておくと、ほかの問題でも迷いにくくなります。

まとめ

OSS(オープンソースソフトウェア)は、ソースコードが公開されていて、ライセンスの範囲で誰でも利用・改変・再配布できるソフトウェアです。Android(基本部分がAOSPとして公開)、FreeBSD(BSDライセンス)、Linux(カーネルがGPL)はOSSに当たります。一方、Apple製のiOSはソースが公開されていないプロプライエタリなOSなので、OSSではありません。OSSかどうかは無料かどうかではなく、ソースの公開とライセンス上の権利で判断します。「全て挙げたもの」を選ぶ問題では、誤ったものが混じっていないかに加えて、正しいものが漏れていないかも確認することが大切です。

解答・解説

正解はイです

この問題のテーマ

よく知られた4つのOS(Android、FreeBSD、iOS、Linux)が、OSS(オープンソースソフトウェア)として提供されているかどうかを見分ける問題です。

解き方の考え方

OSSとは、ソースコードが公開されていて、ライセンスの範囲で誰でも利用・改変・再配布できるソフトウェアのことです。a〜dのOSを一つずつ見て、ソースコードが公開されているかどうかで分けます。Android、FreeBSD、LinuxはOSSで、Apple製のiOSはソースが公開されていないのでOSSではありません。OSSに当たるa、b、dを過不足なく含む組合せを選ぶと、正解はイになります。

選択肢ごとの解説

  1. ×ア  a,b
    「a,b」の組合せに含まれるAndroidとFreeBSDは、どちらもOSSです。しかし、同じくOSSであるdのLinuxが入っていないため、「全て挙げたもの」になっていません。
  2. ○イ  a,b,d
    Androidは基本部分がAOSPとして公開されているLinuxベースのOSSです。FreeBSDはBSDライセンスで公開されているUNIX系のOSSで、Linuxもカーネルが GPL で公開されているOSSです。ソースが公開されていないiOSを含まず、OSSの3つだけを全て挙げているので、これが正解です。
  3. ×ウ  b,d
    「b,d」のFreeBSDとLinuxはどちらもOSSです。しかし、OSSであるaのAndroidが抜けているので、全てを挙げたことにはなりません。
  4. ×エ  c,d
    「c,d」には、Appleが開発したソース非公開のiOSが含まれています。iOSはOSSではないので、この時点で誤りです。そのうえ、OSSであるAndroidとFreeBSDも抜けています。

補足

iOSの中に一部OSSの部品が使われていても、OS全体がOSSになるわけではありません。また、「無料で使える=OSS」と考えるのはよくある引っかけです。無料でもソースが公開されていないソフトウェアはOSSではありません。「全て挙げたもの」を選ぶ問題では、誤ったものが混じっていないかに加えて、正しいものが漏れていないかも確認しましょう。

POINT

  • OSSは、ソースコードが公開されていて、利用・改変・再配布ができるソフトウェアです。
  • OSSかどうかは、無料かどうかではなく、ソースが公開されているかどうかとライセンス上の権利で判断します。
  • LinuxはGPL、FreeBSDはBSDライセンスで公開されているOSSで、Androidも基本部分がAOSPとして公開されています。
  • AppleのiOSはソースが公開されていないプロプライエタリなOSなので、OSSではありません。

※出典:令和6年度 ITパスポート試験 問97