マナビング基本情報技術者

伝送時間を求めるとき効率と単位をどう扱うか

基本情報技術者試験 平成30年度秋期 午前 問31 / ネットワーク › ネットワーク方式

過去問にチャレンジ

平成30年度秋期 午前 問31

1.5Mビット/秒の伝送路を用いて12Mバイトのデータを転送するのに必要な伝送時間は何秒か。ここで,伝送路の伝送効率を50%とする。

  1. ア

    16

  2. イ

    32

  3. ウ

    64

  4. エ

    128

会話形式の解説

講師講師
転送時間を求める前に、データ量と速度の単位、そして伝送効率に注目しましょう。
受験者受験者
12Mバイトをそのまま1.5Mビット/秒で割りそうになりました。単位を先にそろえるのですね。
講師講師
はい。速度はビット/秒です。12Mバイトをビットに直すと、いくつになりますか。
受験者受験者
1バイトは8ビットなので、12×8で96Mビットです。
講師講師
次は効率です。実効伝送速度、つまり実際に使える速度は、1.5×0.5で0.75Mビット/秒になります。
受験者受験者
データ量をその速度で割れば、96÷0.75=128秒です。
講師講師
そのとおりです。64秒は96を公称速度の1.5で割った値で、効率50%を反映していません。実効速度が半分なので、時間はその2倍になります。
受験者受験者
16秒や32秒でも足りないことを、送れるデータ量から確かめられますか。
講師講師
はい。16秒では0.75×16=12Mビット、32秒では0.75×32=24Mビットしか送れません。必要な96Mビットには届きません。
受験者受験者
128秒なら0.75×128=96Mビットです。必要なデータ量と一致します。
講師講師
この型の問題では、バイトをビットに直し、公称速度に効率を掛けてから割り算をします。データ量と速度の両方に付くMは、割り算で打ち消し合います。

まとめ

12Mバイトは96Mビットです。伝送効率50%を反映した実効伝送速度は0.75Mビット/秒なので、転送時間は96÷0.75=128秒です。64秒は効率を考慮しておらず、16秒と32秒では必要なデータ量を送り切れません。

解答・解説

正解はエです

この問題のテーマ

伝送効率を考えに入れた実効伝送速度を求め、バイト単位のデータ量をビットに直して転送時間を計算する問題です。

解き方の考え方

伝送速度はビット/秒で与えられているので、まずデータ量をビットにそろえます。12Mバイト×8=96Mビットです。次に、伝送効率50%から実際に使える速度を求めます。1.5Mビット/秒×0.5=0.75Mビット/秒です。転送時間はデータ量÷実効速度なので、96÷0.75=128秒になります。検算すると0.75Mビット/秒×128秒=96Mビットとなり、データ量と一致します。

選択肢ごとの解説

  1. ×ア  16
    アの16秒では、実効速度0.75Mビット/秒で送れるのは0.75×16=12Mビットだけです。送る必要があるのは96Mビットなので、全体の8分の1しか転送できません。
  2. ×イ  32
    イの32秒で送れるのは0.75×32=24Mビットです。96Mビットの4分の1にしかならず、転送は終わりません。
  3. ×ウ  64
    ウの64秒は、96Mビットを公称速度1.5Mビット/秒のまま割った値です。実際には効率50%で速度が半分になるので、時間はこの2倍かかります。
  4. ○エ  128
    エの128秒は、96Mビットを実効速度0.75Mビット/秒で割った値です。ビットへの換算と伝送効率の両方を反映した結果で、検算でもデータ量と一致します。

補足

データ量と速度の両方にMが付いているので、Mの大きさは割り算で打ち消し合い、結果に影響しません。単位をそろえることと、効率を速度に掛けることの2点を押さえれば、同じ型の問題は解けます。

POINT

  • 転送時間は、データ量を実効伝送速度で割って求めます。
  • 1バイトは8ビットなので、速度がビット/秒ならデータ量もビットに直してから計算します。
  • 実効伝送速度は、公称の伝送速度に伝送効率を掛けた値です。
  • 伝送効率が低いほど実効速度が下がり、転送時間は長くなります。

※出典:平成30年度秋期 基本情報技術者試験 午前 問31