ドライブバイダウンロード攻撃は何が起点になる?
基本情報技術者試験 平成30年度春期 午前 問36 / セキュリティ › 情報セキュリティ
過去問にチャレンジ
ドライブバイダウンロード攻撃に該当するものはどれか。
- ア
PC内のマルウェアを遠隔操作して,PCのハードディスクドライブを丸ごと暗号化する。
- イ
外部ネットワークからファイアウォールの設定の誤りを突いて侵入し,内部ネットワークにあるサーバのシステムドライブにルートキットを仕掛ける。
- ウ
公開Webサイトにおいて,スクリプトをWebページ中の入力フィールドに入力し,Webサーバがアクセスするデータベース内のデータを不正にダウンロードする。
- エ
利用者が公開Webサイトを閲覧したときに,その利用者の意図にかかわらず,PCにマルウェアをダウンロードさせて感染させる。
会話形式の解説
講師攻撃が何をきっかけに始まり、どこに被害が出るかを確かめましょう。
受験者データベースの情報をダウンロードする説明もあります。「ダウンロード」という語があれば該当しますか。
講師そこではWebページの入力フィールドを通じて、データベースの情報を取得しています。利用者のPCにマルウェアが導入される話ではありません。
受験者PCのハードディスクドライブを暗号化する説明は、PCが被害を受けているので迷います。
講師その説明は、すでにPC内にあるマルウェアの動作です。Web閲覧をきっかけに導入されたかどうかは分かりません。
受験者ファイアウォールの設定の誤りを突く侵入も、起点が違うのですね。
講師はい。外部ネットワークからの侵入であり、利用者がWebサイトを閲覧してPCに感染する経路ではありません。
受験者残るのは、公開Webサイトを見た利用者のPCに、意図に反してマルウェアがダウンロードされる説明です。
講師そのとおりです。Webサイトの閲覧がきっかけとなり、利用者のPCが感染するので、正解はエです。
受験者「ダウンロード」の有無だけでなく、何がダウンロードされ、どこが被害を受けるかを見るのですね。
講師はい。特にデータベースからの情報取得と、利用者のPCへのマルウェア導入を区別すると判断しやすくなります。
まとめ
ドライブバイダウンロード攻撃は、Webサイトの閲覧をきっかけに、利用者の意図に反してPCへマルウェアをダウンロードさせ、感染させる攻撃です。データベースから情報を取得する説明とは、被害を受ける対象が異なります。PC内での暗号化やファイアウォールの設定の誤りを突く侵入も、Web閲覧によるマルウェア導入を示していません。
解答・解説
正解はエです
この問題のテーマ
ドライブバイダウンロード攻撃を、Web閲覧をきっかけとするマルウェア感染として識別する問題です。
解き方の考え方
攻撃がどこから始まり、利用者のPCに何が起きるかを確認します。Webサイトの閲覧に伴って、利用者の意図に反してマルウェアが導入される説明を選びます。
選択肢ごとの解説
- ×ア PC内のマルウェアを遠隔操作して,PCのハードディスクドライブを丸ごと暗号化する。アのハードディスクドライブの暗号化は、PC内にあるマルウェアの動作を述べています。Web閲覧をきっかけにマルウェアを導入する説明ではありません。
- ×イ 外部ネットワークからファイアウォールの設定の誤りを突いて侵入し,内部ネットワークにあるサーバのシステムドライブにルートキットを仕掛ける。イの侵入は、ファイアウォールの設定の誤りを利用するものです。利用者がWebサイトを閲覧してPCに感染する経路とは異なります。
- ×ウ 公開Webサイトにおいて,スクリプトをWebページ中の入力フィールドに入力し,Webサーバがアクセスするデータベース内のデータを不正にダウンロードする。ウは、Webページの入力フィールドを通じてデータベース内の情報を取得する説明です。利用者のPCにマルウェアを導入する内容ではありません。
- ○エ 利用者が公開Webサイトを閲覧したときに,その利用者の意図にかかわらず,PCにマルウェアをダウンロードさせて感染させる。エでは、公開Webサイトの閲覧がきっかけとなって、利用者のPCにマルウェアがダウンロードされます。利用者の意図に反して感染させる点も、ドライブバイダウンロード攻撃に一致します。
POINT
- 攻撃名を判断するときは、攻撃の起点と、被害を受ける対象を確認します。
- Web閲覧がきっかけでも、データベースからの情報取得と利用者のPCへの感染は区別します。
- PC内で起こる暗号化などの動作だけでは、マルウェアが導入された経路は分かりません。
