ファシリティマネジメントは何を管理するのか
ITパスポート試験 平成31年度春期 問49 / サービスマネジメント › ファシリティマネジメント
過去問にチャレンジ
情報システムの施設や設備を維持・保全するファシリティマネジメントの施策として,適切なものはどれか。
- ア
インターネットサイトへのアクセス制限
- イ
コンピュータウイルスのチェック
- ウ
スクリーンセーバの設定時間の標準化
- エ
電力消費量のモニタリング
会話形式の解説
講師この問題は、施策の名前よりも、何を管理するかに注目します。ファシリティマネジメントの対象は物理的な施設や設備です。
受験者情報システムに関係する施策なら、どれも当てはまりそうで迷います。
講師情報システムに関係していても、管理する対象は異なります。電源や空調のような設備に関わるかを見ていきましょう。
受験者サイトへのアクセス制限は、設備ではなく、利用者が閲覧できるサイトを管理していますね。
講師そのとおりです。アクセス制限は情報セキュリティ上の施策なので、該当しません。
受験者ウイルスのチェックも、建物や電源を管理する施策ではありませんね。
講師はい。ウイルスによる被害を防ぐ情報セキュリティ上の施策です。
受験者スクリーンセーバの設定時間をそろえることは、『標準化』という言葉が管理に見えて迷います。
講師そこが紛らわしい点です。管理しているのは端末の設定であり、施設や設備ではありません。
受験者電力消費量のモニタリングなら、電源などの設備の利用状況を把握できます。これが正解ですか。
講師はい。物理的な設備の管理に関わるので、それが正解です。
受験者情報へのアクセスや端末の設定と、施設・設備の管理を分けて判断すればよいのですね。
講師その理解でよいです。『情報システムに関係する』というだけで選ばず、施策が何を管理するかを確かめましょう。
まとめ
ファシリティマネジメントは、情報システムを支える物理的な施設・設備を維持・管理する活動です。電力消費量のモニタリングは、電源などの設備の利用状況を把握するため、該当します。サイトへのアクセス制限とウイルスチェックは情報セキュリティ上の施策です。スクリーンセーバの設定時間の標準化も端末に関わるため、施設・設備の管理とは区別します。
解答・解説
正解はエです
この問題のテーマ
ファシリティマネジメントに当たる施策を、管理する対象から見分ける問題です。
解き方の考え方
ファシリティマネジメントは、情報システムを支える物理的な施設・設備を維持・管理する活動です。各選択肢が電源や空調などの設備を対象にしているか、それとも情報や端末の利用を対象にしているかを確認します。設備に関わる電力消費量のモニタリングが該当します。
選択肢ごとの解説
- ×ア インターネットサイトへのアクセス制限インターネットサイトへのアクセス制限は、利用者が閲覧できるサイトを制御する情報セキュリティ上の施策です。管理対象は施設・設備ではないため、ファシリティマネジメントには当たりません。
- ×イ コンピュータウイルスのチェックコンピュータウイルスのチェックは、ウイルスによる被害を防ぐ情報セキュリティ上の施策です。建物や電源などの設備を維持・管理する施策とは区別します。
- ×ウ スクリーンセーバの設定時間の標準化スクリーンセーバの設定時間をそろえることは、端末の運用やセキュリティに関わります。「設定時間の標準化」という管理らしい表現でも、対象が施設・設備かどうかで判断します。
- ○エ 電力消費量のモニタリング電力消費量のモニタリングは、情報システムを支える電源などの設備の利用状況を把握する施策です。物理的な設備の管理に関わるため、ファシリティマネジメントに当たります。
補足
「情報システムに関係する施策」というだけでは、ファシリティマネジメントとは判断できません。情報へのアクセスや端末の設定と、施設・設備の管理を分けて考えましょう。
POINT
- ファシリティマネジメントでは、物理的な施設・設備を管理します。
- 電源や空調は、情報システムを支える設備です。
- サイトのアクセス制限とウイルスチェックは、情報セキュリティ上の施策です。
- 施策の名称よりも、何を管理する施策かに着目して判断します。
