メール広告の採算が合う販売価格の求め方
ITパスポート試験 令和2年度10月 問33 / 企業活動 › 業務分析・データ利活用
過去問にチャレンジ
インターネット上で通信販売を行っているA社は,販売促進策として他社が発行するメールマガジンに自社商品Yの広告を出すことにした。広告は,メールマガジンの購読者が広告中のURLをクリックすると,その商品ページが表示される仕組みになっている。この販売促進策の前提を表のとおりとしたとき,この販売促進策での収支がマイナスとならないようにするためには,商品Yの販売価格は少なくとも何円以上である必要があるか。ここで,購入者による商品Yの購入は1人1個に限定されるものとする。また,他のコストは考えないものとする。

- ア
1,020
- イ
1,100
- ウ
1,500
- エ
2,000
会話形式の解説
講師まず広告から何個売れるかを求め、その売上で原価と広告費を回収できるか考えます。
受験者購入率が10%なので、購読者10万人の10%が買うのでしょうか。
講師購入率10%は、広告をクリックした人に対する割合です。クリックするのは10万人の2%で、2,000人です。
受験者その2,000人の10%なら購入者は200人です。1人1個なので、販売個数も200個ですね。
講師はい。原価は1個1,000円なので200個で20万円です。販売促進費20万円も足すと、回収が必要な費用は40万円になります。
受験者40万円を200個で割ると、必要な販売価格は1個2,000円ですか。
講師そのとおりです。2,000円なら売上は40万円で、費用と等しくなります。
受験者1,500円では売上が30万円なので、10万円の赤字ですね。
講師はい。1,100円では売上22万円で18万円の赤字、1,020円では売上20万4,000円で19万6,000円の赤字です。
受験者クリックした人を基準に購入率を掛け、販売個数で費用を割るのですね。
講師はい。割合を見るときは、何人のうちの何%かを確かめると、販売個数を多く見積もる間違いを防げます。
まとめ
購読者10万人の2%が広告をクリックし、その2,000人の10%に当たる200人が購入します。1人1個なので販売個数は200個です。商品原価20万円と販売促進費20万円を合わせた40万円を回収するには、1個当たり2,000円が必要です。したがって正解はエです。
解答・解説
正解はエです
この問題のテーマ
広告経由の購入数を求め、商品原価と販売促進費を回収できる最低販売価格を計算する問題です。
解き方の考え方
購読者10万人の2%が広告をクリックするので、商品ページを見るのは2,000人です。その10%に当たる200人が1個ずつ購入します。200個の原価は20万円で、販売促進費20万円を加えた費用は40万円です。したがって、1個当たり40万円÷200個=2,000円が必要です。
選択肢ごとの解説
- ×ア 1,0201,020円では、200個の売上は204,000円です。費用40万円に対して196,000円の赤字になります。
- ×イ 1,1001,100円では、200個の売上は220,000円です。費用40万円に届かず、180,000円の赤字になります。
- ×ウ 1,5001,500円では、200個の売上は300,000円です。費用40万円との差額である100,000円の赤字になります。
- ○エ 2,0002,000円で200個売ると、売上は400,000円です。原価と販売促進費の合計400,000円に等しく、収支はちょうどゼロになります。
補足
購入率10%を購読者全体に直接掛けると、販売個数を多く見積もってしまいます。「クリックした人のうち10%」という割合の対象に注意してください。
POINT
- 購入者数は、購読者数にクリック率と購入率を順に掛けて求めます。
- 購入が1人1個なので、購入者数200人がそのまま販売個数になります。
- 赤字を避ける販売価格は、原価の合計と販売促進費を足し、販売個数で割って求めます。
