オープンソースの開発と配布条件をどう整理するか
ITパスポート試験 令和2年度10月 問96 / ソフトウェア › オープンソースソフトウェア
過去問にチャレンジ
OSS(Open Source Software)に関する記述として,適切なものはどれか。
- ア
製品によっては,企業の社員が業務として開発に参加している。
- イ
ソースコードだけが公開されており,実行形式での配布は禁じられている。
- ウ
どの製品も,ISOで定められたオープンソースライセンスによって同じ条件で提供されている。
- エ
ビジネス用途での利用は禁じられている。
会話形式の解説
講師OSSについて、開発への参加、配布の形式、利用の条件を分けて考えましょう。
受験者公開されているソフトウェアなので、開発は個人が趣味で行うものだと思っていました。
講師個人に限りません。企業の社員が業務として開発に参加する製品もあります。これが適切な記述です。
受験者では、ソースコードを公開するOSSは、実行形式で配布できないのでしょうか。
講師実行形式でも配布できます。配布するときは、そのソフトウェアに適用されるライセンスの条件を確認します。
受験者ライセンスは、どのOSSでも同じ条件だと考えてよいですか。
講師いいえ。OSSには複数のライセンスがあり、条件はそれぞれ異なります。ISOが全OSSに共通するライセンスを定めているわけでもありません。
受験者条件が製品ごとに違うなら、ビジネスで使うことも一律に禁止されているわけではないのですね。
講師そのとおりです。OSSは業務にも利用できます。その場合も、適用されるライセンスの条件に従います。
受験者開発には企業の社員も参加でき、実行形式での配布や業務利用もできます。ただし、条件はライセンスごとに確認するのですね。
講師はい。「オープンソース」という言葉だけで、配布形式や利用条件まで一律に決めつけないことが大切です。
まとめ
OSSの開発には、企業の社員が業務として参加する場合があります。OSSは実行形式でも配布でき、ビジネス用途にも利用できます。ライセンスは一種類ではなく、条件はそれぞれ異なります。配布や利用の際は、対象のソフトウェアに適用されるライセンスを確認しましょう。
解答・解説
正解はアです
この問題のテーマ
OSSの開発には誰が参加でき、どのような条件で配布・利用できるかを問う問題です。
解き方の考え方
「公開されているのはソースコードだけ」「用途が限定される」といった決め付けを避け、開発参加、配布形式、ライセンス、業務利用を分けて考えます。OSSには複数のライセンスがあり、具体的な利用条件はそれぞれ異なります。この観点から各選択肢を確認すると、適切なのはアです。
選択肢ごとの解説
- ○ア 製品によっては,企業の社員が業務として開発に参加している。アの企業の社員による開発参加は、実際にある形です。OSSの開発は個人の趣味に限られず、社員が業務として参加する製品もあります。
- ×イ ソースコードだけが公開されており,実行形式での配布は禁じられている。イの実行形式での配布が禁じられるという説明は誤りです。OSSは実行形式でも配布できます。ただし、配布するときは、そのソフトウェアに適用されるライセンス条件を確認する必要があります。
- ×ウ どの製品も,ISOで定められたオープンソースライセンスによって同じ条件で提供されている。ウのすべて同じ条件で提供されるという説明は誤りです。OSSには複数のライセンスがあり、利用条件はそれぞれ異なります。ISOが全OSSに共通するライセンスを定めているわけでもありません。
- ×エ ビジネス用途での利用は禁じられている。エのビジネス用途が禁じられるという説明は誤りです。OSSは業務にも利用できます。その場合も、利用する製品のライセンス条件には従います。
補足
「オープンソース」は、配布形式や利用条件がすべて同じという意味ではありません。実際に配布・利用するときは、対象のソフトウェアに適用されるライセンスを確認しましょう。
POINT
- OSSの開発には、企業の社員が業務として参加する場合があります。
- OSSはソースコードだけでなく、実行形式でも配布できます。
- OSSのライセンスは一種類ではなく、条件もライセンスごとに異なります。
- OSSはビジネス用途にも利用できますが、ライセンス条件の確認が必要です。
