JANコードとQRコード、表せるデータ量の違いは
ITパスポート試験 令和4年度 問20 / 法務 › 標準化関連
過去問にチャレンジ
あるデータを表現するために,1個のJANコードか1個のQRコードのどちらかの利用を検討する。表現できる最大のデータ量の大きい方を採用する場合,検討結果として,適切なものはどれか。
- ア
JANコードを採用する。
- イ
QRコードを採用する。
- ウ
表現する内容によって最大のデータ量は変化するので決められない。
- エ
表現できる最大のデータ量は同じなので決められない。
会話形式の解説
講師今回は、JANコードとQRコードのどちらがたくさんのデータを表せるかを比べる問題です。それぞれ何桁、何文字まで入るかを思い出すのがポイントです。
受験者JANコードは、商品のパッケージに付いている縞模様のバーコードですよね。QRコードの方が情報が多そうな気はしますが、数字で比べたことはありません。
講師そのとおりです。JANコードは商品を識別するための一次元コード、つまり横一方向にだけデータを並べるコードです。表せるのは標準タイプでも数字13桁、短縮タイプなら8桁です。しかもその桁数の中には、読み取りの誤りを見つけるためのチェックディジットという検査用の数字も含まれています。
受験者13桁しかないのですね。QRコードはどのくらい入るのですか。
講師QRコードは縦と横の二方向にデータを並べる二次元コードで、数字なら最大7,089文字、英数字なら最大4,296文字を格納できます。13桁とは比べものにならない差なので、QRコードを採用するという結論が正解です。
受験者私が迷ったのは「表現する内容によって最大のデータ量は変化するので決められない」という選択肢です。QRコードは文字の種類で容量が変わるのなら、比べられないのではと考えました。
講師よいところに気付きました。たしかにQRコードの最大容量は文字種によって変わります。ただ、どの文字種で比べてもJANコードより大きいことは変わりません。実際に使う量は内容で変わりますが、問われているのは最大容量の大小なので、結論は出せます。
受験者なるほど。それなら「最大のデータ量は同じ」という選択肢も、一次元と二次元でデータの並べ方が違うので誤りですね。JANコードを採用する選択肢も、容量が小さいので外れると理解しました。
講師そのとおりです。補足すると、QRコードは数字のほか英字や漢字、かな、バイナリも扱えます。また誤り訂正機能を持っているので、汚れや欠けがあっても読み取れる場合がある点もよく問われます。最大容量は文字種のほか、バージョンと呼ばれる大きさや誤り訂正レベルによっても変わることも覚えておくと安心です。
まとめ
JANコードは商品識別用の一次元コードで、標準タイプでも数字13桁(短縮タイプは8桁)までしか表せず、その中にチェックディジットも含まれます。QRコードは縦横二方向にデータを並べる二次元コードで、数字なら最大7,089文字、英数字なら最大4,296文字を格納できます。QRコードの容量は文字種によって変わりますが、どの文字種でもJANコードより大きいため、最大容量の大きい方を選ぶならQRコードを採用します。QRコードには誤り訂正機能があることも、あわせて押さえておきましょう。
解答・解説
正解はイです
この問題のテーマ
商品に付いている縞模様のバーコードのJANコードと、QRコードのうち、1個で表せるデータ量が大きい方を選ぶ問題です。
解き方の考え方
最初に、問題が「1個で表現できる最大のデータ量」を比べていることを確かめます。次に、JANコードの上限を思い出します。標準タイプは数字13桁(短縮タイプは8桁)で、チェックディジットもその桁数に含まれます。続いてQRコードの上限と照らします。縦横の二方向にデータを並べるので、数字なら最大7,089文字です。どの文字種で比べてもQRコードの方が大きいので、イを選びます。
選択肢ごとの解説
- ×ア JANコードを採用する。JANコードを採用するという結論は誤りです。JANコードは商品を識別するための一次元コードで、表せるのは標準タイプでも数字13桁までです。QRコードの最大容量の方がはるかに大きいので、JANコードを選ぶ理由はありません。
- ○イ QRコードを採用する。QRコードを採用するという結論が正解です。QRコードは二次元コードで、数字なら最大7,089文字、英数字なら最大4,296文字を格納できます。JANコードの13桁と比べると圧倒的に大きく、条件の「最大のデータ量の大きい方」に当てはまります。
- ×ウ 表現する内容によって最大のデータ量は変化するので決められない。表現する内容で変わるので決められないという判断は誤りです。たしかにQRコードの最大容量は文字種によって変わりますが、どの文字種でもJANコードより大きいことに変わりはありません。この問題で問われているのは最大容量の大小なので、結論は出せます。
- ×エ 表現できる最大のデータ量は同じなので決められない。最大のデータ量は同じだという前提が誤りです。一次元のJANコードと二次元のQRコードでは、データの並べ方が違うため格納できる量に大きな差があります。
補足
QRコードの最大容量は、文字種のほかにバージョン(大きさ)や誤り訂正レベルによっても変わります。また、誤り訂正機能があるので、汚れや欠けがあっても読み取れる場合があります。ウの「内容によって変わる」は、実際に使う量と最大容量を混同した見方なので注意してください。
POINT
- JANコードは商品識別用の一次元コードで、標準タイプは13桁、短縮タイプは8桁の数字です。
- JANコードの桁数にはチェックディジットも含まれます。
- QRコードは縦横の二方向にデータを並べる二次元コードで、数字なら最大7,089文字、英数字なら最大4,296文字を格納できます。
- QRコードは数字のほか英字・漢字・かな・バイナリも扱え、誤り訂正機能も持っています。
