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ISO 26000が扱う企業の社会的責任を表す用語を見分ける

ITパスポート試験 令和8年度 問14 / 法務 › 標準化関連

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令和8年度 問14

ISO 26000とは,組織の社会的責任についての国際規格である。ISO 26000で定められている,企業が果たすべき社会的責任を表す用語として,最も適切なものはどれか。

  1. ア

    CSR

  2. イ

    SDGs

  3. ウ

    コーポレートガバナンス

  4. エ

    ソーシャルメディアポリシー

会話形式の解説

講師講師
この問題では、ISO 26000という社会的責任の国際規格を手がかりに、「企業」が果たす「社会的責任」を一語で表す用語を選びます。選択肢の略語やカタカナ語を、正式名称や日本語訳に直してみると判断しやすくなります。
受験者受験者
社会的責任と聞いて、私はSDGsが浮かびました。企業がよくSDGsへの取組みを発表しているので、それが社会的責任のことなのかと思ったのですが、違うのでしょうか。
講師講師
SDGsとCSRは、目標と責任の違いに注目すると区別できます。SDGsはSustainable Development Goalsの略で、「持続可能な開発目標」です。2015年に国連で採択された、2030年を達成期限とする17の国際目標の名称です。
受験者受験者
目標の名前なのですね。企業がSDGsに貢献することはあっても、SDGsそのものは企業が負う責任を表す言葉ではない、ということですか。
講師講師
そのとおりです。一方、CSRはCorporate Social Responsibilityの略で、企業が社会に対して負う責任を指します。利害関係者への配慮に加えて、環境や人権への配慮も企業に求められます。問われている用語にそのまま当てはまるので、CSRが正解です。
受験者受験者
コーポレートガバナンスも企業の不正を防ぐものだと覚えていて、責任と関係がありそうに思えました。
講師講師
コーポレートガバナンスは「企業統治」のことで、経営を監督して適切な運営を支える仕組みです。不正を抑止する目的もあります。ただ、経営の仕組みを指す語なので、企業の社会的責任全体を表す用語ではありません。
受験者受験者
ソーシャルメディアポリシーは「ソーシャル」が付いていますが、社会的責任とは別のものですよね。
講師講師
はい。企業がSNSを利用するときの方針で、従業員による情報発信の規則などが含まれます。対象はSNSの運用に限られるので、社会的責任全体の名称にはなりません。
受験者受験者
整理すると、CSRは企業が負う責任、SDGsは国際的な目標、コーポレートガバナンスは経営を監督する仕組み、ソーシャルメディアポリシーはSNSの運用方針、という違いですね。
講師講師
よく整理できています。関係としては、企業がCSR活動の一環としてSDGsへの貢献に取り組む、と考えると覚えやすくなります。
講師講師
ISO 26000についても補足します。この規格は企業以外の組織も適用対象に含みます。また、社会的責任を実践するための指針を示す規格で、認証の取得を目的とした規格ではありません。この2点もあわせて押さえておきましょう。

まとめ

ISO 26000は組織の社会的責任に関する国際規格で、企業が果たすべき社会的責任を表す用語はCSR(Corporate Social Responsibility)です。SDGsは国連で採択された「持続可能な開発目標」という目標の名称で、企業が負う責任そのものを指す語ではありません。コーポレートガバナンスは経営を監督する企業統治の仕組み、ソーシャルメディアポリシーはSNS利用の方針です。企業がCSR活動の一環としてSDGsに取り組む、という関係で整理すると区別しやすくなります。

解答・解説

正解はアです

この問題のテーマ

ISO 26000が扱う「社会的責任」のうち、企業が果たす社会的責任を表す用語を、よく似たビジネス用語の中から選べるかを問う問題です。

解き方の考え方

問題文から、答えは「企業」の「社会的責任」を一語で表す用語だと分かります。各選択肢の英語の正式名称や日本語訳を思い出し、「企業が社会に対して負う責任」そのものを指すかどうかで判断します。目標の名称や、経営の仕組み、SNSの運用方針など、社会的責任の一部や周辺にとどまる用語は外していきます。

選択肢ごとの解説

  1. ○ア  CSR
    CSRはCorporate Social Responsibilityの略で、企業が社会に対して負う責任を指します。CSRでは、利害関係者への配慮に加え、環境や人権への配慮も企業に求められます。問われている用語にそのまま当てはまるので、これが正解です。
  2. ×イ  SDGs
    SDGsはSustainable Development Goalsの略で、日本語では「持続可能な開発目標」といいます。2015年に国連で採択され、2030年を達成期限とする17の国際目標です。企業がSDGsへの貢献に取り組むことはありますが、SDGsは目標の名称であり、企業が負う社会的責任を指す用語ではありません。
  3. ×ウ  コーポレートガバナンス
    コーポレートガバナンスは「企業統治」のことで、経営を監督して適切な運営を支える仕組みです。企業の不正を抑止する目的もあります。ただし経営の仕組みを指す語であり、企業の社会的責任全体を表す用語ではありません。
  4. ×エ  ソーシャルメディアポリシー
    ソーシャルメディアポリシーは、企業がSNSを利用するときの方針です。従業員による情報発信の規則などが含まれます。対象はSNSの運用に限られ、企業の社会的責任全体を表す名称ではありません。

補足

SDGsとCSRは一緒に語られることが多いですが、SDGsは国際社会が掲げる目標で、CSRは企業が負う責任です。企業がCSR活動の一環としてSDGsへの貢献に取り組む、という関係で整理すると区別しやすくなります。

POINT

  • ISO 26000は組織の社会的責任に関する国際規格で、企業以外の組織も適用対象に含みます。
  • ISO 26000は社会的責任を実践するための指針を示す規格で、認証の取得を目的とした規格ではありません。
  • CSR(Corporate Social Responsibility)は、企業が社会に対して負う責任を表す用語です。
  • CSRでは、利害関係者、環境、人権などへの配慮が求められます。
  • コーポレートガバナンスは「企業統治」、SDGsは「持続可能な開発目標」であり、CSRとは別の概念です。

※出典:令和8年度 ITパスポート試験 問14