定期発注方式の発注量計算式を足す量と引く量で読み解く
ITパスポート試験 令和6年度 問24 / 企業活動 › 業務分析・データ利活用
過去問にチャレンジ
式は定期発注方式で原料の発注量を求める計算式である。a~cに入れる字句の適切な組合せはどれか。 発注量=(a+調達期間)×毎日の使用予定量+b-現在の在庫量-c

- ア
a:営業日数、b:安全在庫量、c:現在の発注残
- イ
a:営業日数、b:現在の発注残、c:安全在庫量
- ウ
a:発注間隔、b:安全在庫量、c:現在の発注残
- エ
a:発注間隔、b:現在の発注残、c:安全在庫量
会話形式の解説
講師今回は定期発注方式で発注量を求める式の問題です。定期発注方式は、発注間隔を一定にして、発注量をその都度計算する方式です。式を「これから必要になる量」と「すでに確保している量」に分けて読むのがポイントです。
受験者私は最初のカッコの中で迷いました。調達期間と足すものなので、1か月の営業日数のような期間かと思ったのですが、違うのでしょうか。
講師期間を入れる、という読みは合っています。調達期間は、発注してから納品されるまでの期間(リードタイム)のことです。今回の発注では、次の発注分が届くまでの期間、つまり発注間隔+調達期間の使用量をまかなう必要があります。ですから、カッコの中に入るのは営業日数ではなく発注間隔です。
受験者次の発注は発注間隔だけ先で、そこからさらに調達期間かかって届くから、その合計の期間分が必要ということですね。これで営業日数を使った組合せは外れます。
講師そうです。残るのは、発注間隔を使っていて、安全在庫量と現在の発注残の位置が入れ替わっている二つです。ここが紛らわしいところです。
受験者発注残という言葉がよく分かっていません。「残」とあるので、在庫が残っているという意味でしょうか。
講師発注残は、発注済みでまだ納品されていない量のことです。まだ手元にはありませんが、いずれ届くので、現在の在庫量と同じく確保済みの量として扱います。
受験者確保済みなら、必要量から差し引くのですね。そうすると、現在の在庫量と並んで引かれている最後の空欄に入るのが発注残になります。
講師そのとおりです。一方の安全在庫量は、欠品に備えて余分に持っておく分なので、必要量に加えます。発注残を足し、安全在庫量を引く組合せだと、すでに発注した分を重ねて頼むことになって過剰発注につながり、欠品への備えも足りなくなります。
受験者整理すると、発注量は(発注間隔+調達期間)×毎日の使用予定量に安全在庫量を足して、そこから現在の在庫量と発注残を引く式ですね。発注間隔・安全在庫量・発注残の順に入る組合せが正解です。
講師正確です。あわせて定量発注方式も押さえておきましょう。在庫が発注点まで減ったときに決まった量を発注する方式で、定期発注方式とは「何を一定にするか」が逆です。
受験者定期発注方式は間隔が一定で量を計算し、定量発注方式は量が一定でタイミングが変わる、と覚えます。
講師それで大丈夫です。式は丸暗記するより、「足すのは必要になる量、引くのは確保済みの量」と整理しておくと、空欄の位置が変わった問題にも対応できます。
まとめ
定期発注方式は、発注間隔を一定にして発注量をその都度計算する方式です。発注量は(発注間隔+調達期間)×毎日の使用予定量+安全在庫量-現在の在庫量-現在の発注残で求めます。次の発注分が届くまでの期間が発注間隔+調達期間なので、その分の使用量を今回の発注でまかないます。欠品に備える安全在庫量は加え、発注済みで未納品の発注残は手元の在庫と同じく確保済みなので差し引きます。「足すのは必要になる量、引くのは確保済みの量」と整理すると、式を覚えやすくなります。
解答・解説
正解はウです
この問題のテーマ
定期発注方式で発注量を求める式について、発注間隔・安全在庫量・発注残を式のどこに置くかを問う問題です。
解き方の考え方
式を「これから必要になる量」と「すでに確保している量」に分けて考えます。今回発注した分は、次回の発注分が届くまでの需要をまかなう必要があります。次回の発注は発注間隔だけ先で、そこから調達期間かかって届きます。そのため、見積もる期間は発注間隔+調達期間になり、aは発注間隔です。欠品に備える安全在庫量は必要量に足すのでbに入り、手元の在庫と同じく確保済みの発注残は差し引くのでcに入ります。
選択肢ごとの解説
- ×ア a:営業日数、b:安全在庫量、c:現在の発注残bに安全在庫量、cに現在の発注残を置いた点は正しいです。しかし、aの営業日数は誤りです。必要量を見積もる期間は、発注間隔と調達期間を合わせた期間です。
- ×イ a:営業日数、b:現在の発注残、c:安全在庫量aの営業日数が誤りです。さらにbとcが逆になっています。発注残を足すと、すでに発注済みの分を重ねて発注することになり、過剰発注になります。安全在庫量を引くと、欠品への備えが足りなくなります。
- ○ウ a:発注間隔、b:安全在庫量、c:現在の発注残a=発注間隔、b=安全在庫量、c=現在の発注残で、正しい式と一致します。(発注間隔+調達期間)の使用予定量に安全在庫量を足して必要量を出し、そこから現在の在庫量と発注残という確保済みの量を引く形になっています。
- ×エ a:発注間隔、b:現在の発注残、c:安全在庫量aを発注間隔とした点は正しいですが、bとcが逆です。発注残は確保済みの量なので差し引き、安全在庫量は欠品への備えなので加える必要があります。
補足
定量発注方式は、在庫が発注点まで減ったときに決まった量を発注する方式で、定期発注方式とは「何を一定にするか」が逆になっています。調達期間は、発注してから納品されるまでの期間(リードタイム)のことです。式を丸暗記するより、「足すのは必要になる量、引くのは確保済みの量」と整理しておくと、空欄の位置を変えた問題にも対応できます。
POINT
- 定期発注方式は、発注間隔を一定にして、発注量をその都度計算する方式です。
- 発注量=(発注間隔+調達期間)×毎日の使用予定量+安全在庫量-現在の在庫量-現在の発注残です。
- 安全在庫量は欠品に備える分なので、必要量に加えます。
- 現在の在庫量と発注残(発注済みでまだ納品されていない量)は確保済みの量なので、差し引きます。
