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自己資本比率を貸借対照表から求める 分子と分母の取り方

ITパスポート試験 令和8年度 問26 / 企業活動 › 会計・財務

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令和8年度 問26

表はA社の貸借対照表である。A社の自己資本比率は何%か。

令和8年度 問26の図
  1. ア

    30

  2. イ

    54

  3. ウ

    70

  4. エ

    90

会話形式の解説

講師講師
今回は貸借対照表から自己資本比率を計算する問題です。ポイントは、表のどこが自己資本で、どこが総資本に当たるかを読み取れるかどうかです。
受験者受験者
自己資本比率は「自己資本÷総資本」だったと思います。ただ、表に「総資本」という欄がないので、何で割ればよいのか迷いました。
講師講師
よい着眼点です。総資本は負債と純資産の合計のことです。表の右側にある負債の部と純資産の部を全部足すと考えてください。
受験者受験者
負債は流動負債200と固定負債500で700百万円、純資産は資本金300百万円なので、総資本は1,000百万円ですね。
講師講師
そのとおりです。左側の資産も、流動資産730と固定資産270で合計1,000百万円になります。貸借対照表は資産と、負債・純資産の合計が一致する仕組みなので、両方を計算して同じ金額になれば読み取りに誤りがないと確かめられます。
受験者受験者
自己資本は、返済しなくてよいお金なので純資産の部の資本金300百万円ですね。300÷1,000で0.3、つまり30%です。
講師講師
正解です。では70%という選択肢は、何を計算した値か分かりますか。
受験者受験者
負債700百万円を総資本1,000百万円で割ると70%になります。分子に負債を入れてしまうと、こちらを選んでしまいそうです。
講師講師
はい。70%は総資本に占める負債の割合で、自己資本比率の分子は負債ではなく自己資本です。自己資本比率と負債の割合を足すと100%になる関係も押さえておくと、取り違えに気づきやすくなります。
受験者受験者
54%と90%はどう考えればよいでしょうか。
講師講師
どちらも、自己資本300百万円と総資本1,000百万円からは出てこない値です。自己資本比率は総資本に占める自己資本の割合なので、分子と分母に何を置くかを確認すれば、これらは当てはまらないと判断できます。
受験者受験者
分子は純資産の部の自己資本、分母は負債と純資産の合計で、資産合計と同じ金額になる、ということですね。
講師講師
そのとおりです。補足すると、自己資本比率が高いほど返済義務のない資金の割合が大きく、一般に財務の安全性が高いと評価されます。表に合計欄がない問題では、右側の合計と資産合計の両方を出して一致を確かめる習慣をつけておくと安心です。

まとめ

自己資本比率は「自己資本÷総資本×100」で求めます。この問題の表では、純資産の部の資本金300百万円が自己資本で、総資本は負債700百万円と純資産300百万円を足した1,000百万円です。総資本は資産合計(流動資産730+固定資産270=1,000百万円)とも一致するので、300÷1,000×100=30%となり、正解は30%です。70%は総資本に占める負債の割合で、自己資本比率と取り違えやすい数値なので注意が必要です。

解答・解説

正解はアです

この問題のテーマ

貸借対照表の数値から自己資本比率を計算する問題です。自己資本と総資本が表のどこに当たるかを正しく読み取れるかが問われています。

解き方の考え方

自己資本比率は「自己資本÷総資本×100」で求めます。この表では、純資産の部にある資本金300百万円が自己資本です。総資本は負債と純資産の合計で、負債は流動負債200+固定負債500=700百万円なので、総資本は700+300=1,000百万円です。これは資産合計の流動資産730+固定資産270=1,000百万円とも一致します。したがって300÷1,000×100=30%となり、正解はアです。

選択肢ごとの解説

  1. ○ア  30
    アの30%は、自己資本300百万円を総資本1,000百万円で割った値です。300÷1,000=0.3なので、百分率にすると30%になります。資産合計も1,000百万円で、貸方合計と一致するため、計算に誤りがないことも確かめられます。
  2. ×イ  54
    イの54%は、自己資本300百万円と総資本1,000百万円から出てくる値ではありません。自己資本比率は総資本に占める自己資本の割合を表す指標です。資産の内訳どうしや、資産と負債の項目を組み合わせた比率ではないので、分母と分子を取り違えないようにしましょう。
  3. ×ウ  70
    ウの70%は、負債700百万円を総資本1,000百万円で割った値で、総資本に占める負債の割合です。自己資本比率の分子は負債ではなく自己資本(純資産)です。自己資本比率と負債の割合を足すと100%になるという関係も押さえておきましょう。
  4. ×エ  90
    エの90%は、自己資本300百万円と総資本1,000百万円からは導けない値です。自己資本比率を正しく計算すると30%なので、この選択肢は当てはまりません。

補足

表に総資本の合計欄がない場合は、負債と純資産を足すか、資産の合計を使って求めます。両方を計算して一致するかを確かめれば、読み取りのミスを防げます。負債の割合(本問では70%)は、自己資本比率と取り違えやすい数値として選択肢に入っていることがあるので注意しましょう。

POINT

  • 自己資本比率は、自己資本÷総資本×100で求めます。
  • 自己資本は返済義務のない資本で、貸借対照表では純資産の部に当たります。
  • 総資本は負債と純資産の合計で、資産合計と同じ金額になります。
  • 自己資本比率が高いほど、一般に財務の安全性が高いと評価されます。

※出典:令和8年度 ITパスポート試験 問26(一部改変)