マナビング基本情報技術者

ワームとトロイの木馬を見分ける着眼点は?

基本情報技術者試験 平成29年度秋期 午前 問41 / セキュリティ › 情報セキュリティ

過去問にチャレンジ

平成29年度秋期 午前 問41

マルウェアについて,トロイの木馬とワームを比較したとき,ワームの特徴はどれか。

  1. ア

    勝手にファイルを暗号化して正常に読めなくする。

  2. イ

    単独のプログラムとして不正な動作を行う。

  3. ウ

    特定の条件になるまで活動をせずに待機する。

  4. エ

    ネットワークやリムーバブルメディアを媒介として自ら感染を広げる。

会話形式の解説

講師講師
この問題では、不正な動作の内容と、感染を広げる方法を分けて考えます。ワームを見分ける決め手はどちらでしょうか。
受験者受験者
ファイルを暗号化する選択肢が気になりました。不正な動作なので、ワームの特徴でしょうか。
講師講師
暗号化して読めなくする動作は、ランサムウェアに見られます。ただ、暗号化の有無ではワームとトロイの木馬を区別できません。
受験者受験者
では、単独のプログラムとして動く点で区別できますか。
講師講師
その条件も決め手になりません。単独のプログラムとして不正な動作をすることは、どちらにもあり得ます。
受験者受験者
特定の条件まで待機する選択肢は、活動を始める時期の話ですね。
講師講師
そうです。待機するかどうかは、感染をどう広げるかを示していません。
受験者受験者
残るのは、ネットワークやリムーバブルメディアを通じて自ら感染を広げる選択肢です。
講師講師
それが正解です。ワームは自分自身を複製して感染先を増やします。『自ら感染を広げる』点が比較の決め手です。
受験者受験者
暗号化は動作の内容、待機は活動のタイミング、単独での動作は両方にあり得る性質ですね。感染の広げ方を見れば判断できます。
講師講師
その整理でよいです。トロイの木馬は正規のプログラムを装います。マルウェアの種類を比べるときは、何をするかと、どう広がるかを分けて確かめましょう。

まとめ

ワームを特徴づけるのは、自分自身を複製し、ネットワークやリムーバブルメディアを通じて自ら感染を広げる点です。ファイルの暗号化はランサムウェアに見られる動作で、単独での動作や活動までの待機も、この比較の決め手にはなりません。マルウェアを見分ける際は、不正な動作の内容と感染の広げ方を分けて考えます。

解答・解説

正解はエです

この問題のテーマ

トロイの木馬と比べて、ワームを特徴づける性質を問う問題です。

解き方の考え方

着目するのは、不正な動作の内容ではなく、感染先を増やす方法です。ワームは自分自身を複製し、ネットワークや外部媒体を通じて感染を広げます。この性質を示す選択肢を選びます。

選択肢ごとの解説

  1. ×ア  勝手にファイルを暗号化して正常に読めなくする。
    ファイルを暗号化して読めなくする動作は、ランサムウェアに見られます。暗号化の有無から、ワームとトロイの木馬の違いは判断できません。
  2. ×イ  単独のプログラムとして不正な動作を行う。
    単独のプログラムとして不正な動作を行うことは、ワームにもトロイの木馬にもあり得ます。そのため、単独で動作するという条件だけではワームを選べません。
  3. ×ウ  特定の条件になるまで活動をせずに待機する。
    特定の条件になるまで待機するという説明は、活動を始めるタイミングを述べています。ワームに固有の感染の広げ方を示していないため、比較の決め手にはなりません。
  4. ○エ  ネットワークやリムーバブルメディアを媒介として自ら感染を広げる。
    ネットワークやリムーバブルメディアを介して自ら感染を広げるという記述が、ワームの特徴に当たります。自分自身を複製して感染先を増やす点から、エを選びます。

POINT

  • マルウェアの種類を見分けるときは、何をするかと、どう広がるかを分けて考えます。
  • トロイの木馬は正規のプログラムを装います。
  • ファイルの暗号化はランサムウェアに見られる動作です。

※出典:平成29年度秋期 基本情報技術者試験 午前 問41