マナビング基本情報技術者

グリーン調達は何を選ぶことか、環境表示との違い

基本情報技術者試験 平成29年度秋期 午前 問64 / システム企画 › 調達計画・実施

過去問にチャレンジ

平成29年度秋期 午前 問64

グリーン調達の説明はどれか。

  1. ア

    環境保全活動を実施している企業がその活動内容を広くアピールし,投資家から環境保全のための資金を募ることである。

  2. イ

    第三者が一定の基準に基づいて環境保全に資する製品を認定する,エコマークなどの環境表示に関する国際規格のことである。

  3. ウ

    太陽光,バイオマス,風力,地熱などの自然エネルギーによって発電されたグリーン電力を,市場で取引可能にする証書のことである。

  4. エ

    品質や価格の要件を満たすだけでなく,環境負荷が小さい製品やサービスを,環境負荷の低減に努める事業者から優先して購入することである。

会話形式の解説

講師講師
「調達」は、必要な製品やサービスを購入することです。各説明で何をしているかに注目しましょう。
受験者受験者
環境に関わる活動なら、どれも当てはまりそうに見えました。まず購入かどうかを見るのですね。
講師講師
はい。企業が環境保全活動を知らせ、投資家から資金を募る説明はどうでしょうか。
受験者受験者
資金を集める行為です。製品やサービスを購入していません。
講師講師
第三者が製品を認定する環境表示は、購入に役立ちそうです。認定する仕組み自体は調達でしょうか。
受験者受験者
違います。表示は購入時の参考になりますが、認定と購入は別の行為です。
講師講師
自然エネルギーによる発電の環境価値を表す証書を、取引できるようにする説明はどうですか。
受験者受験者
証書の取引に関する仕組みです。製品やサービスの購入先を選ぶ行為とは違います。
講師講師
残る説明では、品質や価格のほかに、何を確かめて購入していますか。
受験者受験者
製品やサービスの環境負荷が小さいか、事業者が環境負荷の低減に努めているかを確かめています。
講師講師
その両方を考慮して優先的に購入する説明が、グリーン調達に当たります。正解はエです。
受験者受験者
環境に関係するだけで選ばず、購入するものと購入先の両方を見るのですね。
講師講師
はい。環境表示は選ぶ手掛かりになりますが、表示の認定と調達は分けて考えましょう。

まとめ

グリーン調達は、品質や価格の要件を満たしたうえで、環境負荷の小さい製品やサービスを優先して購入することです。購入先の事業者が環境負荷の低減に努めているかも考慮します。資金集め、環境表示の認定、証書の取引は、それぞれ環境に関係していても調達とは異なる行為です。

解答・解説

正解はエです

この問題のテーマ

グリーン調達の意味を、環境に関わるほかの取組と区別できるかを問う問題です。

解き方の考え方

「調達」は、必要な製品やサービスを購入することです。各選択肢について、何をする行為なのかを確かめます。購入先と購入するものの環境面まで考えている説明を選びます。

選択肢ごとの解説

  1. ×ア  環境保全活動を実施している企業がその活動内容を広くアピールし,投資家から環境保全のための資金を募ることである。
    アの説明では、企業が活動を知らせ、投資家から資金を募っています。資金を集める行為であり、製品やサービスを購入するグリーン調達には当たりません。
  2. ×イ  第三者が一定の基準に基づいて環境保全に資する製品を認定する,エコマークなどの環境表示に関する国際規格のことである。
    イの説明は、第三者が製品を認定する環境表示に関するものです。認定された製品を購入時に参考にすることはできますが、認定の仕組み自体をグリーン調達とは呼びません。
  3. ×ウ  太陽光,バイオマス,風力,地熱などの自然エネルギーによって発電されたグリーン電力を,市場で取引可能にする証書のことである。
    ウの説明は、再生可能エネルギーによる発電の環境価値を表す証書に関するものです。証書を取引できるようにする仕組みは、製品やサービスの購入先を環境面から選ぶ行為とは異なります。
  4. ○エ  品質や価格の要件を満たすだけでなく,環境負荷が小さい製品やサービスを,環境負荷の低減に努める事業者から優先して購入することである。
    エでは、品質や価格を満たす製品やサービスの中から、環境負荷の小さいものを優先して購入しています。事業者の環境負荷を減らす取組も購入先を選ぶ際に考慮しており、グリーン調達の説明に当たります。

POINT

  • 選択肢の行為が「購入」なのかを最初に確かめます。
  • 環境表示は製品を選ぶ手掛かりになりますが、表示の認定と調達は別の行為です。
  • 環境に関係する資金調達や証書の取引を、グリーン調達と混同しないようにします。

※出典:平成29年度秋期 基本情報技術者試験 午前 問64