ビッグデータ活用はどんな分析で見分ける?
基本情報技術者試験 平成29年度秋期 午前 問63 / 企業活動 › 業務分析・データ利活用
過去問にチャレンジ
ビッグデータを企業が活用している事例はどれか。
- ア
カスタマセンターへの問合せに対し,登録済みの顧客情報から連絡先を抽出する。
- イ
最重要な取引先が公表している財務諸表から,売上利益率を計算する。
- ウ
社内研修の対象者リスト作成で,人事情報から入社10年目の社員を抽出する。
- エ
多種多様なソーシャルメディアの大量な書込みを分析し,商品の改善を行う。
会話形式の解説
講師扱うデータの量と種類に加えて、分析結果を何に使うかを確かめましょう。
受験者顧客情報も件数が多そうなので、連絡先を取り出す処理が当てはまるか迷います。
講師そこで行っているのは、登録済みの情報から必要な項目を探す検索です。大量で多様なデータを分析しているわけではありません。
受験者入社10年目の社員を選ぶ処理も、条件に合う人を探しているだけですか。
講師そのとおりです。人事情報を入社年数で絞り込む処理なので、こちらも検索に当たります。
受験者取引先の売上利益率は、計算しているので分析に近いようにも思えます。
講師一社の財務数値から比率を求める計算です。多様なデータを大量に分析する事例とは違います。
受験者では、さまざまなソーシャルメディアの大量の書込みを調べる場合は、量も種類も条件に合いますね。
講師はい。さらに、書込みを分析した結果を商品の改善に使っています。これがビッグデータの活用事例です。
受験者データが多そうかだけで決めず、検索や計算なのか、分析して企業活動に生かしているのかを見るのですね。
講師その見方で判断できます。情報を取り出す処理と、分析結果を商品改善に役立てる処理を区別しましょう。
まとめ
正解は、多種多様なソーシャルメディアの大量の書込みを分析し、商品改善に使う事例です。顧客の連絡先や研修対象者を取り出す処理は、既存情報の検索です。一社の財務数値から売上利益率を求める処理は、比率の計算です。データの量と種類、分析結果の使い道を合わせて確認します。
解答・解説
正解はエです
この問題のテーマ
大量で多様なデータを分析し、企業活動に役立てる事例を見分ける問題です。
解き方の考え方
ビッグデータの活用に当たるかは、扱うデータの量と種類、そして分析結果の使い道を確認します。登録情報の検索や、限られた数値の計算だけでは、この設問で示された活用例には当たりません。
選択肢ごとの解説
- ×ア カスタマセンターへの問合せに対し,登録済みの顧客情報から連絡先を抽出する。カスタマセンターで連絡先を取り出す処理は、登録済みの顧客情報から必要な項目を検索しています。大量で多様なデータを分析して企業活動に生かす事例ではありません。
- ×イ 最重要な取引先が公表している財務諸表から,売上利益率を計算する。取引先の売上利益率を求める処理は、一社の財務数値を使った比率の計算です。多様なデータを大量に分析しているわけではありません。
- ×ウ 社内研修の対象者リスト作成で,人事情報から入社10年目の社員を抽出する。研修対象者を選ぶ処理は、人事情報を入社年数という条件で絞り込んでいます。既存の情報から該当者を抽出する処理なので、ビッグデータの分析事例には当たりません。
- ○エ 多種多様なソーシャルメディアの大量な書込みを分析し,商品の改善を行う。さまざまなソーシャルメディアの大量の書込みには、量の多さと内容の多様さがあります。それらを分析し、得られた結果を商品の改善に使うため、ビッグデータの活用事例に当たります。
POINT
- ビッグデータの事例では、データの量だけでなく種類の多様さにも着目します。
- 登録情報から必要な項目を取り出すだけなら、データの検索です。
- 少数の財務数値から比率を求める処理は、数値の計算です。
- 大量の投稿を分析して商品改善に役立てる処理は、データの活用です。
