BIは業務改革・改善・連携とどう違うか
基本情報技術者試験 平成29年度秋期 午前 問65 / システム戦略 › システム活用促進・評価
過去問にチャレンジ
BI(Business Intelligence)を説明したものはどれか。
- ア
企業内外のデータを蓄積し,分類・加工・分析して活用することによって,企業の意思決定の迅速化を支援する手法
- イ
企業内の慣行などにとらわれず,業務プロセスを抜本的に再構築することによって,コスト・品質・サービスなどを改善する手法
- ウ
企業内の業務の流れを可視化し,業務改善サイクルを適用することによって,継続的な業務改善を図る手法
- エ
企業内の異なるシステムを互いに連結し,データやプロセスの統合を図ることによって,システムを全体として効率よく活用する手法
会話形式の解説
講師この問題では、何を扱い、何のために使う手法かを見ると整理しやすいです。
受験者データを集めるだけでは、BIとは言えないのですか。
講師着眼点は、その先です。企業内外のデータを蓄積・加工・分析し、結果を意思決定に生かします。
受験者それなら、判断を速くする説明が当てはまりますね。業務を作り直す説明も改善につながりそうです。
講師業務プロセスを抜本的に再構築するのはBPRです。中心となるのは業務の進め方です。
受験者業務の流れを見えるようにして改善を続ける説明は、抜本的な再構築とは違いますか。
講師はい。それはBPMです。業務を可視化し、改善サイクルを回す点に着目します。
受験者異なるシステムをつなぐ説明にもデータが出てきますが、BIに入りますか。
講師それはEAIです。システム間の連携と統合によって、全体を効率よく活用する手法です。
受験者データを分析して判断に役立てるのがBIで、業務の作り直しや継続的な改善、システム連携は別の手法ですね。
講師そのとおりです。正解は、企業内外のデータを分析して意思決定を支援する説明です。
受験者似た言葉が出ても、最後に何を実現するかまで確認します。
講師「データ」という語だけで決めず、分析結果を企業の判断に使うかを確かめましょう。
まとめ
BIは、企業内外のデータを蓄積・加工・分析し、意思決定に役立てる手法です。この問題の正解は、データ分析による意思決定支援を説明した選択肢です。BPRは業務プロセスの抜本的な再構築、BPMは業務の可視化と継続的な改善に着目します。EAIは異なるシステムの連携と統合に着目します。
解答・解説
正解はアです
この問題のテーマ
BIの説明を、業務改革・業務改善・システム連携の手法と区別できるかを問う問題です。
解き方の考え方
まず、各選択肢が何を扱い、何を目的としているかを確認します。BIを見分ける手掛かりは、企業内外のデータを分析し、その結果を意思決定に役立てる点です。業務プロセスやシステム同士の連携が中心の説明は、別の手法に当たります。
選択肢ごとの解説
- ○ア 企業内外のデータを蓄積し,分類・加工・分析して活用することによって,企業の意思決定の迅速化を支援する手法アのデータ分析による意思決定支援の説明は、BIに当たります。企業内外のデータを蓄積・加工して分析し、その結果を企業の判断に活用するためです。
- ×イ 企業内の慣行などにとらわれず,業務プロセスを抜本的に再構築することによって,コスト・品質・サービスなどを改善する手法イの業務プロセスを抜本的に作り直す説明は、BPRに当たります。改善の対象が業務の進め方そのものであり、データの分析結果を判断に使うBIの説明ではありません。
- ×ウ 企業内の業務の流れを可視化し,業務改善サイクルを適用することによって,継続的な業務改善を図る手法ウの業務の流れを見えるようにして改善を続ける説明は、BPMに当たります。業務改善のサイクルに着目しており、BIが扱うデータ分析による意思決定支援とは対象が異なります。
- ×エ 企業内の異なるシステムを互いに連結し,データやプロセスの統合を図ることによって,システムを全体として効率よく活用する手法エの異なるシステムをつないで統合する説明は、EAIに当たります。システム間の連携を通じた効率的な活用が目的であり、分析結果を意思決定に生かす手法の説明ではありません。
POINT
- BIでは、分析したデータを企業の意思決定に役立てます。
- BPRは、業務プロセスを抜本的に再構築する手法です。
- BPMは、業務の可視化と継続的な改善に着目します。
- EAIは、異なるシステムの連携と統合に着目します。
