ポートスキャナーは何を確認する検査か
基本情報技術者試験 平成29年度春期 午前 問45 / セキュリティ › 情報セキュリティ対策
過去問にチャレンジ
Webサーバの検査におけるポートスキャナーの利用目的はどれか。
- ア
Webサーバで稼働しているサービスを列挙して,不要なサービスが稼働していないことを確認する。
- イ
Webサーバの利用者IDの管理状況を運用者に確認して,情報セキュリティポリシーからの逸脱がないことを調べる。
- ウ
Webサーバへのアクセス履歴を解析して,不正利用を検出する。
- エ
正規の利用者IDでログインし,Webサーバのコンテンツを直接確認して,コンテンツの脆(ぜい)弱性を検出する。
会話形式の解説
講師まず、ポートスキャナーが直接調べる対象を押さえましょう。Webサーバの何を見ていますか。
受験者通信ポートの応答です。その結果から、稼働中のサービスを推定できるのですね。
講師はい。サービスを列挙し、不要なものが稼働していないか確かめる目的が当てはまります。
受験者利用者IDの管理もWebサーバの検査ですが、ポートの応答から管理状況まで分かるのでしょうか。
講師分かりません。IDが情報セキュリティポリシーに沿って管理されているかは、運用者に確認する内容です。
受験者アクセス履歴から不正利用を見つける方法もありますが、今のポートの応答を見るのとは違いますね。
講師そのとおりです。不正利用の検出にはアクセス履歴の解析が必要です。ポートスキャナーは過去の履歴を調べません。
受験者ログインしてコンテンツの脆弱性を確認する方法も、ポートの応答だけでは判断できませんね。
講師はい。正規の利用者IDでログインし、コンテンツを直接確認する検査です。調べる対象が違います。
受験者つまり、稼働サービスを調べて不要なものがないか確かめる目的が正解です。
講師迷ったら、ポートの応答から分かることか、それともIDの管理、アクセス履歴、ログイン後の内容を別に調べる必要があるかを確認しましょう。
まとめ
ポートスキャナーは通信ポートの応答を調べ、その結果から稼働中のサービスを推定します。この問題では、サービスを列挙して不要なものが稼働していないか確認する目的が正解です。利用者IDの管理、アクセス履歴、ログイン後のコンテンツは、それぞれ別の方法で確認します。
解答・解説
正解はアです
この問題のテーマ
ポートスキャナーで確認できることを問う問題です。
解き方の考え方
ポートスキャナーは、Webサーバの通信ポートに応答があるかを調べます。その結果から稼働しているサービスを推定できるので、各選択肢がサービスの確認に当たるかを見分けます。
選択肢ごとの解説
- ○ア Webサーバで稼働しているサービスを列挙して,不要なサービスが稼働していないことを確認する。アの稼働サービスの列挙は、ポートの応答を調べることで行えます。確認したサービスの中に不要なものがないかを調べる目的にも合うため、正解です。
- ×イ Webサーバの利用者IDの管理状況を運用者に確認して,情報セキュリティポリシーからの逸脱がないことを調べる。イの利用者IDの管理状況は、運用者への確認によって調べる内容です。通信ポートの応答からは、IDが情報セキュリティポリシーに従って管理されているかは分かりません。
- ×ウ Webサーバへのアクセス履歴を解析して,不正利用を検出する。ウの不正利用の検出には、Webサーバへのアクセス履歴を解析する必要があります。ポートスキャナーが調べるのはポートの応答であり、過去のアクセス履歴ではありません。
- ×エ 正規の利用者IDでログインし,Webサーバのコンテンツを直接確認して,コンテンツの脆(ぜい)弱性を検出する。エは正規の利用者IDでログインし、表示されたコンテンツを直接確認する検査です。ポートの応答を調べても、コンテンツの脆弱性を直接確認したことにはなりません。
POINT
- ポートスキャナーは対象の通信ポートの応答を調べます。
- 応答の結果から、稼働中のサービスを推定できます。
- 利用者IDの管理、アクセス履歴、ログイン後のコンテンツは、それぞれ別の方法で確認します。
