情報セキュリティの特性は何で見分ける?
基本情報技術者試験 平成30年度春期 午前 問39 / セキュリティ › 情報セキュリティ管理
過去問にチャレンジ
JIS Q 27000:2014(情報セキュリティマネジメントシステムー用語)において,“エンティティは,それが主張するとおりのものであるという特性”と定義されているものはどれか。
- ア
真正性
- イ
信頼性
- ウ
責任追跡性
- エ
否認防止
会話形式の解説
講師この問題では、「主張するとおり」が何を確かめているのかに注目します。
受験者主張を信じられるかという意味なら、信頼性でしょうか。
講師ここで確かめるのは、主体や出所が名乗っているとおりのものかどうかです。その特性を表す真正性が正解です。
受験者信頼性は、名乗っている主体を確かめることとは違うのですか。
講師はい。信頼性は、意図した動作や結果が一貫して得られることに関わります。判断する対象が動作や結果です。
受験者責任追跡性なら、誰が何をしたか分かるので、名乗りも確かめられそうです。
講師責任追跡性で確かめるのは、履歴から行為の主体をたどれるかどうかです。履歴をたどれるだけでは、その主体が名乗ったとおりのものとはいえません。
受験者否認防止は、行為の主体を確かめる性質でしょうか。
講師否認防止は、行為や事象が起きたことを後から立証できることに関わります。問われているのは行為の立証であり、主体や出所の主張ではありません。
受験者主体や出所が名乗るとおりかを問うので、真正性を選ぶのですね。
講師そのとおりです。似た用語が並んだら、確かめたい対象が主体、動作、履歴、行為の発生のどれかを先に考えると整理できます。
まとめ
「主張するとおり」とは、主体や出所が名乗っているとおりのものかを問う表現です。この定義に当たるのは真正性です。信頼性は動作や結果の一貫性、責任追跡性は履歴からの追跡、否認防止は行為や事象の立証に関わります。
解答・解説
正解はアです
この問題のテーマ
JIS Q 27000:2014で定義された情報セキュリティの特性を、似た用語と区別する問題です。
解き方の考え方
定義の鍵は、エンティティ自身が「主張するとおりのもの」かどうかです。動作の一貫性、行為の追跡、行為の立証のどれを問うているのかを分けて考えます。
選択肢ごとの解説
- ○ア 真正性真正性は、主体や出所が名乗っているとおりのものであるという特性です。問題文の定義に当たるため、アが正解です。
- ×イ 信頼性信頼性は、意図した動作や結果が一貫して得られることに関わります。エンティティの主張が本当かどうかを表す語ではないため、該当しません。
- ×ウ 責任追跡性責任追跡性は、誰が何をしたかを履歴からたどれることに関わります。行為の主体を追跡できることと、その主体の主張が本当であることは別なので、該当しません。
- ×エ 否認防止否認防止は、行為や事象が起きたことを後から立証できることに関わります。行為の存在を立証する性質を述べており、問題文の定義には当たりません。
POINT
- 定義中の「主張するとおり」は、名乗っている主体や出所を見極める手掛かりです。
- 用語を選ぶときは、確認したい対象が主体、動作、履歴、行為の発生のどれかを先に捉えます。
- 履歴をたどれることだけでは、その履歴に現れる主体が名乗ったとおりのものとはいえません。
