SPFによる送信元確認は何を見比べる?
基本情報技術者試験 平成30年度春期 午前 問40 / セキュリティ › 情報セキュリティ対策
過去問にチャレンジ
SPF(Sender Policy Framework)の仕組みはどれか。
- ア
電子メールを受信するサーバが,電子メールに付与されているディジタル署名を使って,送信元ドメインの詐称がないことを確認する。
- イ
電子メールを受信するサーバが,電子メールの送信元のドメイン情報と,電子メールを送信したサーバのIPアドレスから,ドメインの詐称がないことを確認する。
- ウ
電子メールを送信するサーバが,送信する電子メールの送信者の上司からの承認が得られるまで,一時的に電子メールの送信を保留する。
- エ
電子メールを送信するサーバが,電子メールの宛先のドメインや送信者のメールアドレスを問わず,全ての電子メールをアーカイブする。
会話形式の解説
講師SPFは、誰が検証し、何を照合するかに注目すると判断できます。
受験者送信元を確かめるなら、メールのディジタル署名を見るのでしょうか。
講師ディジタル署名を使う送信ドメイン認証はDKIMです。SPFでは署名を使いません。
受験者では、SPFでは受信側が何を確認するのですか。
講師受信側のメールサーバが、送信元ドメインのDNSに公開された送信許可情報を参照します。そして、実際に接続した送信サーバのIPアドレスと照合します。
受験者送信元ドメインの情報と、実際に送ってきたサーバのIPアドレスを見比べる説明が正しいのですね。
講師そのとおりです。送信者の上司の承認を待つ説明は、送信を保留する処理なので、SPFの照合とは異なります。
受験者全てのメールをアーカイブする説明も、送信元の確認とは関係がありませんね。
講師はい。アーカイブはメールを保存する処理です。送信元ドメインの詐称を確認する方法ではありません。
受験者SPFは受信側が送信許可情報と接続元のIPアドレスを照合し、署名を使う方法はDKIM、と区別します。
講師その区別が大切です。選択肢では、検証する側と照合する対象の両方を確かめてください。
まとめ
SPFでは、受信側のメールサーバが送信元ドメインのDNSに公開された送信許可情報を参照します。その情報と、実際に接続した送信サーバのIPアドレスを照合します。ディジタル署名を使う送信ドメイン認証はDKIMです。送信の承認待ちやメールの保存は、SPFの検証方法ではありません。
解答・解説
正解はイです
この問題のテーマ
SPFによる送信元ドメインの確認方法を問う問題です。
解き方の考え方
誰が検証し、何を照合するかに注目します。SPFでは、受信側のメールサーバが、送信元ドメインのDNSに公開された送信許可情報を参照し、接続してきたサーバのIPアドレスと照合します。
選択肢ごとの解説
- ×ア 電子メールを受信するサーバが,電子メールに付与されているディジタル署名を使って,送信元ドメインの詐称がないことを確認する。ディジタル署名を使う点がSPFと異なります。署名によって送信ドメインを認証する仕組みはDKIMです。
- ○イ 電子メールを受信するサーバが,電子メールの送信元のドメイン情報と,電子メールを送信したサーバのIPアドレスから,ドメインの詐称がないことを確認する。送信元ドメインの許可情報と、実際に接続した送信サーバのIPアドレスを照合しています。受信側がこの照合を行うという説明は、SPFの仕組みに合っています。
- ×ウ 電子メールを送信するサーバが,送信する電子メールの送信者の上司からの承認が得られるまで,一時的に電子メールの送信を保留する。上司の承認を待つのは、メール送信を保留する処理です。送信サーバのIPアドレスを検証するSPFの機能には含まれません。
- ×エ 電子メールを送信するサーバが,電子メールの宛先のドメインや送信者のメールアドレスを問わず,全ての電子メールをアーカイブする。全メールのアーカイブは、メールを保存する処理です。送信元ドメインの詐称を確認するSPFの検証方法ではありません。
POINT
- SPFの検証を行うのは、メールを受信する側です。
- 照合の対象となるのは、DNSに公開された送信許可情報と接続元のIPアドレスです。
- ディジタル署名による送信ドメイン認証はDKIMとして区別します。
