不正アクセス禁止法で禁止される行為の見分け方
ITパスポート試験 令和2年度10月 問13 / 法務 › セキュリティ関連法規
過去問にチャレンジ
情報の取扱いに関する不適切な行為 a~cのうち、不正アクセス禁止法で定められている禁止行為に該当するものだけを全て挙げたものはどれか。a オフィス内で拾った手帳に記載されていた他人のIDとパスワードを無断で使い,ネットワークを介して自社のサーバにログインし、サーバに格納されていた人事評価情報を閲覧した。b 自分には閲覧権限のない人事評価情報を盗み見するために、他人のネットワークIDとパスワードを無断で入手し、自分の手帳に記録した。c 部門の保管庫に保管されていた人事評価情報が入ったUSBメモリを上司に無断で持ち出し、自分のPCに直接接続してその人事評価情報をコピーした。
- ア
a
- イ
a,b
- ウ
a,b,c
- エ
b,c
会話形式の解説
講師ログインの方法に加えて、他人のIDとパスワードをどう扱ったかに注目します。
受験者他人のIDとパスワードでサーバに入った行為は、禁止されると思います。
講師そのとおりです。ネットワークを介して他人のIDとパスワードで無断ログインしたaは該当します。
受験者bはまだログインしていません。IDとパスワードを手帳に書いただけでも該当しますか。
講師該当します。不正アクセスを目的として他人のIDとパスワードを取得することは禁止されています。
受験者手帳に記録して持っていた点も関係しますか。
講師はい。その目的で取得したIDとパスワードの保管も禁止行為です。bは取得と保管の両方を確認できます。
受験者cも無断で情報をコピーしていますが、同じ法律の対象ですか。
講師cはUSBメモリを自分のPCに直接つないでコピーしています。本件の行為は不正アクセス禁止法の対象外です。
受験者すると、aだけを選ぶとbを見落とし、aからcまで全部を選ぶとcを入れ過ぎますね。
講師そうです。bとcだけの組合せも、該当するaが抜け、該当しないcが入っています。
受験者該当するのはaとbなので、正解はイです。
講師ログイン前でも、不正アクセスを目的としたIDとパスワードの取得・保管は禁止される点を押さえましょう。
まとめ
他人のIDとパスワードを無断で使い、ネットワーク経由でログインしたaは、不正アクセス禁止法の禁止行為に該当します。不正アクセスを目的として他人のIDとパスワードを取得・保管したbも該当します。USBメモリをPCに直接接続してコピーしたcは、本件では同法の対象外です。したがって正解はイです。
解答・解説
正解はイです
この問題のテーマ
不正アクセス禁止法の禁止行為に、a〜cのどの行為が当たるかを問う問題です。
解き方の考え方
他人のIDとパスワードを使ったネットワーク経由のログインと、不正アクセスを目的としたそれらの取得・保管に注目します。USBメモリをPCに直接つないだ行為は分けて判断します。該当するのはaとbなので、正解はイです。
選択肢ごとの解説
- ×ア aaの無断ログインは該当しますが、それだけではありません。bのIDとパスワードの取得・保管も該当するため、aのみを挙げたアは誤りです。
- ○イ a,baは他人のIDとパスワードを無断で使い、ネットワーク経由でサーバにログインしています。bも、権限のない情報を見る目的で他人のIDとパスワードを入手し、手帳に記録して保管しています。いずれも禁止行為に該当します。
- ×ウ a,b,caとbは該当しますが、cは該当しません。cではUSBメモリを自分のPCに直接接続してコピーしており、本件の行為は同法の対象外です。
- ×エ b,cbは該当しますが、cは該当しません。また、エには該当するaが含まれていないため、正しい組合せではありません。
補足
bでは、まだログインしていない点に惑わされないことが大切です。取得と保管も、それぞれ禁止行為として判断します。
POINT
- 他人のIDとパスワードを無断で使うネットワーク経由のログインは、禁止行為に該当します。
- 不正アクセスを目的とした他人のIDとパスワードの取得も禁止されます。
- その目的で取得したIDとパスワードの保管も禁止されます。
- USBメモリをPCに直接接続して行う本件のコピーは、不正アクセス禁止法の対象外です。
